ミステリ感想－『ブロンズの使者』鮎川哲也
～収録作品～
ブロンズの使者
夜の冒険
百足
相似の部屋
マーキュリーの靴
塔の女
～感想～
※メモ紛失のため評価だけ書いておきます。
評価：★★★ ６
～収録作品～
ブロンズの使者
夜の冒険
百足
相似の部屋
マーキュリーの靴
塔の女
～感想～
※メモ紛失のため評価だけ書いておきます。
評価：★★★ ６
～あらすじ～
秩父の山荘に7人の芸術大学生が滞在した日から、次々発生する恐怖の殺人劇。
最初の被害者の死体のそばにトランプのスペードのAが意味ありげに置かれる。
第2の犠牲者のそば当然の如くスペードの2が…。奇怪な連続殺人を、名探偵星影竜三はどう解く？
～感想～
“おもちゃ箱をひっくり返したような”という形容詞がよく似合う、にぎやかなミステリ。
こうした「嵐の山荘もの」の全ての規範となったプロットは、実に見事。
……だが、今日的に見れば、この作品を基としてもっと豪華な、もっと大胆な作品が数多くものされてしまい、受ける衝撃は小さい。しかし何事においても、元祖というのは偉大。
この『りら荘事件』なくしては、誕生しなかったミステリは十指どころか百指に余るだろう。
評価：★★★☆ ７
秩父の山荘に7人の芸術大学生が滞在した日から、次々発生する恐怖の殺人劇。
最初の被害者の死体のそばにトランプのスペードのAが意味ありげに置かれる。
第2の犠牲者のそば当然の如くスペードの2が…。奇怪な連続殺人を、名探偵星影竜三はどう解く？
～感想～
“おもちゃ箱をひっくり返したような”という形容詞がよく似合う、にぎやかなミステリ。
こうした「嵐の山荘もの」の全ての規範となったプロットは、実に見事。
……だが、今日的に見れば、この作品を基としてもっと豪華な、もっと大胆な作品が数多くものされてしまい、受ける衝撃は小さい。しかし何事においても、元祖というのは偉大。
この『りら荘事件』なくしては、誕生しなかったミステリは十指どころか百指に余るだろう。
評価：★★★☆ ７
～あらすじ～
館シリーズ第6弾。
「自分が何者なのか調べてほしい」。
記憶を失った老人が残した手記に記された奇怪な殺人事件の真実とは？
～感想～
全編にわたって張りめぐらされた伏線・伏線・伏線の嵐。
シリーズ最大の大仕掛けにはただ目を白黒させるばかり。
島田荘司著『眩暈』を先に読んでいたか否かで評価が大きく変わる傾向にあるようだが、幸い僕は本書を先に読んだため存分に楽しめた。
評価：★★★★☆ ９
館シリーズ第6弾。
「自分が何者なのか調べてほしい」。
記憶を失った老人が残した手記に記された奇怪な殺人事件の真実とは？
～感想～
全編にわたって張りめぐらされた伏線・伏線・伏線の嵐。
シリーズ最大の大仕掛けにはただ目を白黒させるばかり。
島田荘司著『眩暈』を先に読んでいたか否かで評価が大きく変わる傾向にあるようだが、幸い僕は本書を先に読んだため存分に楽しめた。
評価：★★★★☆ ９
～あらすじ～
館シリーズ第5弾。
108つの時計に支配された奇妙な館。
死者の想いが渦巻く館を訪れた九人の男女に、10年前の悲劇が時を超えて牙を剥く。
本格ミステリ・ベスト100 25位、日本推理作家協会賞、吉川英治文学新人賞 候補、このミス11位、文春4位
～感想～
氏の金字塔的作品にして、現時点での最高傑作。
精密細工のようなトリックと哀切きわまる真相の見事な結実。
その完成度の高さと構成の妙には圧倒されるばかり。
評価：★★★★★ 10
館シリーズ第5弾。
108つの時計に支配された奇妙な館。
死者の想いが渦巻く館を訪れた九人の男女に、10年前の悲劇が時を超えて牙を剥く。
本格ミステリ・ベスト100 25位、日本推理作家協会賞、吉川英治文学新人賞 候補、このミス11位、文春4位
～感想～
氏の金字塔的作品にして、現時点での最高傑作。
精密細工のようなトリックと哀切きわまる真相の見事な結実。
その完成度の高さと構成の妙には圧倒されるばかり。
評価：★★★★★ 10
～あらすじ～
信州の山奥で遭難した8人がたどり着いた洋館「霧越邸」。
安堵の声も束の間、『吹雪の山荘』と化した邸で、彼らの身に幻想的な魔の手が襲いかかる。はたして連続殺人の犯人は？
本格と幻想を融合させた1つの到達点と讃えられる、史上屈指の問題作。
本格ミステリ・ベスト100 8位、日本推理作家協会賞 候補、吉川英治文学新人賞 候補、このミス7位、文春1位
～感想～
幻想ミステリの最高峰、と位置づけられることも多いが、正直いって僕はまったく楽しめなかった。
数々の奇異な幻想が現実へと昇華されず、不満。綱渡りの伏線を見抜いてしまったのも痛い。
ただ、1度きりしか読んでいないので、再読で印象が大きく変わる可能性はある。
評価：★☆ ３
信州の山奥で遭難した8人がたどり着いた洋館「霧越邸」。
安堵の声も束の間、『吹雪の山荘』と化した邸で、彼らの身に幻想的な魔の手が襲いかかる。はたして連続殺人の犯人は？
本格と幻想を融合させた1つの到達点と讃えられる、史上屈指の問題作。
本格ミステリ・ベスト100 8位、日本推理作家協会賞 候補、吉川英治文学新人賞 候補、このミス7位、文春1位
～感想～
幻想ミステリの最高峰、と位置づけられることも多いが、正直いって僕はまったく楽しめなかった。
数々の奇異な幻想が現実へと昇華されず、不満。綱渡りの伏線を見抜いてしまったのも痛い。
ただ、1度きりしか読んでいないので、再読で印象が大きく変わる可能性はある。
評価：★☆ ３
～あらすじ～
六年前の月蝕の夜、女は惨殺された。
因縁の山荘で再会した友人たちの中には、死んだ姉そっくりに変貌した妹の姿が……。
その夜、再び不可解な殺人事件が発生。犯人はなぜ、死体の髪を切って持ち去ったのか？
著者が初めて「読者への挑戦」を付した、殺人方程式シリーズ第2弾。
～感想～
綾辻版物理トリック第2弾。
前作よりはトリックが面白いが、やはり不得手だという印象はぬぐいきれない。
今回は正式に挑戦状が出されているだけに、ひねりはまずまず加えられている。
評価：★★★ ６
六年前の月蝕の夜、女は惨殺された。
因縁の山荘で再会した友人たちの中には、死んだ姉そっくりに変貌した妹の姿が……。
その夜、再び不可解な殺人事件が発生。犯人はなぜ、死体の髪を切って持ち去ったのか？
著者が初めて「読者への挑戦」を付した、殺人方程式シリーズ第2弾。
～感想～
綾辻版物理トリック第2弾。
前作よりはトリックが面白いが、やはり不得手だという印象はぬぐいきれない。
今回は正式に挑戦状が出されているだけに、ひねりはまずまず加えられている。
評価：★★★ ６
～あらすじ～
夏期合宿のため双葉山を訪れた、＜TCメンバーズ＞の一行。
人里離れた山中での楽しいキャンプは、突如現れた殺人鬼によって、
阿鼻叫喚の地獄に変わった！ はたして殺人鬼の正体は？
～感想～
前代未聞（？）のスプラッタミステリ。氏が新境地を切り開いた怪作。
意外と凝ったトリックが使われているが、そんなことはどうでもよくなるような、
残虐・残酷・残忍な醜悪きわまる血と肉と骨が乱舞する惨劇また惨劇。読むのならばお覚悟を！
評価：★★★ ６
夏期合宿のため双葉山を訪れた、＜TCメンバーズ＞の一行。
人里離れた山中での楽しいキャンプは、突如現れた殺人鬼によって、
阿鼻叫喚の地獄に変わった！ はたして殺人鬼の正体は？
～感想～
前代未聞（？）のスプラッタミステリ。氏が新境地を切り開いた怪作。
意外と凝ったトリックが使われているが、そんなことはどうでもよくなるような、
残虐・残酷・残忍な醜悪きわまる血と肉と骨が乱舞する惨劇また惨劇。読むのならばお覚悟を！
評価：★★★ ６
～あらすじ～
「私は魔女……」謎めいた言葉を残し生徒が死んだ夜から、名門女学園に殺戮の嵐が吹き荒れる。
創立者の血を引く転校生冴子は心の奥底から湧き起こってくる『囁き』に、自分が殺人者ではないかと恐怖におののき……。
～感想～
幻想ミステリ・妄想的ミステリ。「囁き」味に特化しすぎ、トリックその他がややなおざりにされた感も。
女学園という舞台設定もただの雰囲気作りになっただけで、いまいち活かしきれてもいない。
評価：★★ ４
「私は魔女……」謎めいた言葉を残し生徒が死んだ夜から、名門女学園に殺戮の嵐が吹き荒れる。
創立者の血を引く転校生冴子は心の奥底から湧き起こってくる『囁き』に、自分が殺人者ではないかと恐怖におののき……。
～感想～
幻想ミステリ・妄想的ミステリ。「囁き」味に特化しすぎ、トリックその他がややなおざりにされた感も。
女学園という舞台設定もただの雰囲気作りになっただけで、いまいち活かしきれてもいない。
評価：★★ ４
～あらすじ～
館シリーズ第3弾。
迷路状の館に集まり競作を始めた推理作家たちを襲う惨劇。
作中作の構成が意味するものとは……？
このミス7位
～感想～
僕が生まれて初めて読み、以降ミステリへ傾倒するに至った罪深き一作。
ミステリの魅力を余すところなく詰め込んだ、まさに著者第一期のピークと称すべき傑作。
シリーズファンに仕掛けられたワナがあるので、読むのならば、順々に読まれることをおすすめする。
評価：★★★★ ８
館シリーズ第3弾。
迷路状の館に集まり競作を始めた推理作家たちを襲う惨劇。
作中作の構成が意味するものとは……？
このミス7位
～感想～
僕が生まれて初めて読み、以降ミステリへ傾倒するに至った罪深き一作。
ミステリの魅力を余すところなく詰め込んだ、まさに著者第一期のピークと称すべき傑作。
シリーズファンに仕掛けられたワナがあるので、読むのならば、順々に読まれることをおすすめする。
評価：★★★★ ８
～あらすじ～
黒髪を切られ変死した家庭教師。
眼球と爪を奪われて死んだ従兄とその母親。
妖しいほどに美しい兄弟のまわりに次々と起こる奇怪な死。
遠い記憶の闇の中から甦る『囁き』が呼び覚ますものとははたして？
～感想～
丁寧に編まれた、それだけに地味な佳作。
幻想味を含みつつも、前作よりはミステリとしての整合性を持たせようと試みられてはいるが……。
まさに「暗闇」の名にふさわしい色調は好み。
評価：★★☆ ５
黒髪を切られ変死した家庭教師。
眼球と爪を奪われて死んだ従兄とその母親。
妖しいほどに美しい兄弟のまわりに次々と起こる奇怪な死。
遠い記憶の闇の中から甦る『囁き』が呼び覚ますものとははたして？
～感想～
丁寧に編まれた、それだけに地味な佳作。
幻想味を含みつつも、前作よりはミステリとしての整合性を持たせようと試みられてはいるが……。
まさに「暗闇」の名にふさわしい色調は好み。
評価：★★☆ ５
