東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

NHK、族議員健在なり

2006-10-28 10:34:06 | NHK

NHKが料金不払い者に法的措置を取るとすごんでいる問題について書いた数本の記事をまとめました。NHKが破廉恥にも強引なのは郵政族をしっかりと押さえ込んでいるという自信の表れなのでしょう。改革が護符だった小泉純一郎氏はなぜかNHK改革には無関心だった。竹中平蔵もと総務相の努力も片山おたふく丸虎之助をはじめとする郵政族につぶされてしまった。イタリアオペラ公演などで、小泉さんもくすぐられていたのかな。

本来なら張り切るべき民放も音なしでした。彼らの実情からすれば、NHKは防波堤だった。NHKが崩れれば改革の矢は民放に向かうことを本能的に知っているからです。

おまけに、ゲストコメンテーターとか妙な名前でワイドショーなどに出てくる評論家諸君も、当たらず触らずの屁の足しにもならないことを云っている。不祥事についてはこれはクソみそにやっつけても大丈夫と思ってやるが、NHKのあり方になると途端に音なしだ。自分の職場は無くなる(狭くなる)からね。商売があがったりになると思っておそれている。大新聞は系列の民放大事で不祥事しか批判しない。

こうなると、雑誌ジャーナリズムに期待するよりないが、ここを職場とする寄稿家は、そのうちにテレビに出たいと思っている予備軍だから、意気地が全く無い。

NHK、不祥事は問題ではない

また料金強制徴収のために訴訟に持ち込むとすごんでいる。時を同じくして富山のNHK放送局長の万引きが発覚した。NHKもしぶといね。普通はやろうと思ってもこうも馬鹿馬鹿しい不祥事が続くものではないよ。

はっきり云って確率の問題だ。完全な性善説にたたない限り。ある組織体でその率が異常に高ければそれは病気だ。医者が必要となる。しかも一旦不祥事が起これば組織というのはそれなりに管理体制を手直しする。普通、発生率はさがる。NHKの場合は逆にあがる。尋常な組織ではない。

NHKの不払い問題であるが、これは不祥事が原因ではない。不祥事には医者と警官が対処すればよい。もっともNHKの異常さは医者や警官では治せないだろう。政治的に対処するしか手が無い。つまり、NHKを解体、解散することだ。医者というのは組織病理の専門家だ。

テレビなんかのコメンテーター連中の発言を見るとこうだ。不祥事がなくならなければ不払いはなくならない、ト。これくらい知能薄弱な発言は無い。不払いと不祥事をイコール記号で結ぶ。

ではなんだ ?? って、、 つづく

明治の絶対強権政治も今のNHKを認めないだろう

民間と競合する事業は時限立法で定める。明治時代の繊維産業、製鉄業みな最初は国営だった。民間でキックオフするには体力がなくて、しかもその産業が国に必須と思われたからだ。民間で体力がつくと、すべて民間企業で行うようになる。

NHKは80年前に出来たんだって。NHKが公共の電波を使って誇らしげにまっすぐ80年なんてやってた。みっともないからやめろと云ったら、最近はいわなくなった。薮蛇ということに気がついた。

とにかく、芝浦海岸に呱々の声をあげた放送事業は戦後昭和25年放送法が定められてNHKと民間放送の二本立てになった。民間放送ではじめてのテレビ局が出来たのは昭和28年だったかね。おむつをつけてよちよちと歩き出した。それがどうだ、こんにちではとてつもなく大きくなった。NHKは定年である。放送法第二章にはNHKの解散規定もある。さっさと引退しないと嫌われるよ。

明治時代の国営企業と違ってNHKは「利用者でなくてもカネをとる」という許されないことをしている。明治時代の国営企業が生産した繊維製品でも、鉄鋼でもその製品を必要とする人間、業者がカネを払って製品を買うという普通の商取引である。着もしない、買いたくもない着物を非消費者からカネをむしりとって売りつけることはしない。悪徳商法になるからね。かって、国鉄と民間鉄道の共生が長く続いたが、乗りもしない人たちの家に国鉄がカネをゆすりに来たという話は聞かない。まして、今回のNHKの発表のように、証文もなしに財産を差し押さえる高利貸のようなまねをしたことなど聞いた事が無い。 

そんなことをするのは、狂人か極悪人である。明治の絶対強権政権でもそんな人倫にもとることはしていない。裁判所はかかる不届きこそ裁くべきである。

NHKはワンクリック詐欺をやめろ

今は古い話になったが、村上ファンドの村上社長が「聞こえちゃったんですよ」とうまいことを言った。

NHKは性悪説にたつから、テレビを持っていなくても持っているだろうと言う。NHKを見なくても見ただろうという。1とか3をクリックすると見えちゃうようになっているからだ。

こういうのをワンクリック詐欺という。ふざけるな。こういう理屈でカネをせびるのをワンクリック詐欺というのだ。ワンクリック詐欺より悪質だ。ワンクリック詐欺は少なくともクリックしなければ金をせびらない。NHKはクリックしなくても、したはずだと屁理屈をつける。この世の中に存在してはいけない詐欺強盗集団である。

NHKは放送にスクランブルをかけよ。WOWWOWみたいに。NHKのスクランブル・コードをブレークしたら「見たわね、私の体は安くないのよ」といってもよろしい。

立法者は恥じよ

これまで述べた如くNHKの料金徴収は犯罪的、反社会的である。これを放置してきた国会議員、所管官庁の罪は大きい。彼らは恬として恥じないどころかNHKを擁護している。

先の総務大臣竹中平蔵の諮問委員会は穏やかではあるが、正しい方向に踏み出したNHK改革案をまとめた。しかし、この案は先の先の総務大臣片山*おたふく丸*虎之助につぶされてしまった。片山君、あまりにも族っぽい悪さを続けるではない。もう引退しなさい。岡山にかえって泥田でレンコンでも引っこ抜いていればよろしい。郵政族以下同じ。

その前にひとつ大問題がある。放送法でNHKの料金徴収権が明記してあるのかね。どうもないようだ。徴収方法や手続きを定めた法律も条令もない。これは明白である。自分の都合のいいように解釈している。憲法についての内閣法制局の解釈適用に似ているね。集団的自衛権は持っているが行使できないとか憲法第九条下の自衛隊とかね。

NHKが裁判所に提訴した場合に裁判所がどういう判断をするか、見ものだ。まさかすんなりとNHKの云う通りにはいかないと思うね(NHKはいい裁判所を選んだ。東京地裁は自動的に処理してしまったらしい)。裁判所の問題といえばもう一つ。NHKはまず48人の不払い者を対象にするといっている。これはおかしい。本気なら百万人以上ともいわれる不払い者全員を同時にやらなければおかしい。大体なぜ48人なんだい。48士か。忠臣蔵じゃあるまし。

不公正のきわみだ。公共的性格を自覚するなら平等に全員を対象とせよ。そしてなぜこの48人なのか、理由を示せ。この48人なら対抗訴訟をしないという調査資料でも作ったのか(プライバシーを侵害する手段を使って。48人という小さな数字はこのことを暗示している)。NHKはその存在理由に僻地にも平等に電波が届くように出来るのはNHKだけだといっている。それなら、訴訟のごとき、相手に重大な影響を与える問題について差別をしてはいけない。

勿論、筆者は強制徴収を認めないが、NHKが不法行為に踏み出した上に恣意的に、ご都合的に視聴者(NHKが勝手にきめた)を差別的に扱うことは断罪されなければならない。

NHKは無作為に選んだというが、まず違うね。どういう考えで48人を選んだか徹底的に追求する必要がある。いずれにせよ、無作為に選んだから手始めに48人からはじめるというのは驚くべき無法な理屈だ。それで(無作為に選んだという理由で)通りやすくなるというものではない。世間をあまく見てはいけない。法律を馬鹿にしてはいけない。

裁判上の問題点を要約すると次の通り:

     NHKは明確な強制的料金徴収権の法的根拠があるのか

     犯罪的、反社会的な行為、すなわち見もしない人間から料金を徴収することが許されるのか。つまり根本的な法規範の問題

     無慮百万を超える対象者のうちからわずか48人に限定して法的措置をとることが許されるのか

NHKに与えられた三択問題

道は三つに分かれている。

第一の道 現状をたどる。この道は封鎖しなければならない。

証明:これまでの説明から自明である。

第二の道 現在の事業規模、放送内容を維持する。

これを許容するには二つの前提を許容する必要がある。

前提一:

NHKの資産にはストックとフローがある。ストックとは大正末年より注ぎ込まれた膨大な税金に基づく資産、排他的特権の上に蓄積された資産である。本来は時限立法の賞味期間切れとなり、その役割を終わったのであるからNHKはその精算をしなければならない。解散の場合は明瞭である。放送法第二章に規定がある。これまでの様態を基本的に維持する場合に一旦ストックを精算するのが筋である。しかし大甘にしてうやむやにすることも国民的合意が得られれば、将来の受信料の値下げで還元して行く方法もあろう。

前提二:

放送はすべてスクランブル化する。必須である。肥大化事業、偏向報道などは視聴者の賢い選択で排除されるだろうから、最終的には現在の業態は維持できまい。つまり現在のフローが維持できるかどうか。しかし、いずれにせよ、NHKは後ろめたさを感じずに営業できるようになるだろう。

第三の道 税金(一般会計)による運用

上述の第一の道は通ることが出来ない。第二の道も取れないなら、そして廃業がいやなら税金を投入して事業を継続することになろう。その場合、肥大化したチャンネル数、低俗娯楽番組、コントロール不能になっているスポーツ中継の無際限な膨張を適正規模に断ち切る必要がある。NHKの経営人事は国民投票にかける必要があるかもしれない(裁判官のように)。また偏向した報道、ドキュメンタリー番組は廃止する。


分岐する道、NHK5

2006-10-10 09:18:24 | NHK

NHK、不祥事は問題ではない(5)

道は三つに分かれている。

第一の道 現状をたどる。この道は封鎖しなければならない。

証明:これまでの説明から自明である。

第二の道 現在の事業規模、放送内容を維持する。

これを許容するには次の前提を許容する必要がある。

NHKの資産にはストックとフローがある。ストックとは大正末年より注ぎ込まれた膨大な税金に基づく資産、排他的特権の上に蓄積された資産である。本来は時限立法の賞味期間切れとなり、その役割を終わったのであるからNHKはその精算をしなければならない。解散の場合は明瞭である。放送法第二章に規定がある。これまでの様態を基本的に維持する場合に一旦ストックを精算するのが筋である。しかし大甘にしてうやむやにすることも国民的合意が得られれば、将来の受信料の値下げで還元して行く方法もあろう。

また次の条件がある。

放送はすべてスクランブル化する。必須である。肥大化事業、偏向報道などは視聴者の賢い選択で排除されるだろうから、最終的には現在の業態は維持できまい。つまり現在のフローが維持できるかどうか。しかし、いずれにせよ、NHKは後ろめたさを感じずに営業できるようになるだろう。

第三の道 税金投入による運用

上述の第一の道は通ることが出来ない。第二の道も取れないなら、そして廃業がいやなら税金を投入して事業を継続することになろう。その場合、肥大化したチャンネル数、低俗娯楽番組、コントロール不能になっているスポーツ中継の無際限な膨張を適正規模に断ち切る必要がある。NHKの経営人事は国民投票にかける必要があるかもしれない(裁判官のように)。また偏向した報道、ドキュメンタリー番組は廃止する。


NHK、不祥事は問題ではない(2)

2006-10-08 09:38:14 | NHK

民間と競合する事業は時限立法で定める。明治時代の繊維産業、製鉄業みな最初は国営だった。民間でキックオフするには体力がなくて、しかもその産業が国に必須と思われたからだ。民間で体力がつくと、すべて民間企業で行うようになる。

NHKは80年前に出来たんだって。NHKが公共の電波を使って誇らしげにまっすぐ80年なんてやってた。みっともないからやめろと云ったら、最近はいわなくなった。薮蛇ということに気がついた。拙稿NHKシリーズ参照(私家版カテゴリーは「NHK」)

とにかく、芝浦海岸に呱々の声をあげた放送事業は戦後昭和25年放送法が定められてNHKと民間放送の二本立てになった。民間放送ではじめてのテレビ局が出来たのは昭和28だったかね。おむつをつけてよちよちと歩き出した。それがどうだ、こんにちではとてつもなく大きくなった。NHKは定年である。放送法第二章にはNHKの解散規定もある。さっさと引退しないと嫌われるよ。

明治時代の国営企業と違ってNHKは利用者でなくてもカネをとるという許されないことをしている。明治時代の国営企業が生産した繊維製品でも、鉄鋼でもその製品を必要とする人間、業者がカネを払って製品を買うという普通の商取引である。着もしない、買いたくもない着物を消費者から強制的にカネをとって売りつけることはしない。悪徳商法になるからね。かって、国鉄と民間鉄道の共生が長く続いたが、乗りもしない人たちの家に国鉄がカネをゆすりに来たという話は聞かない。まして、今回のNHKの発表のように、証文もなしに財産を差し押さえる高利貸のようなまねをしたことなど聞いた事が無い。 

そんなことをするのは、狂人か極悪人である。明治時代の絶対強権政権でもしなかった人倫にもとる行為である。裁判所はこういう不届きな行為をこそ罰すべきだろう。


NHK、不祥事は問題ではない

2006-10-07 08:00:17 | NHK

また料金強制徴収のために訴訟に持ち込むとすごんでいる。時を同じくして富山のNHK放送局長の万引きが発覚した。NHKもしぶといね。普通はやろうと思ってもこうも馬鹿馬鹿しい不祥事が続くものではないよ。

はっきり云って確率の問題だ。完全な性善説にたたない限り。ある組織体でその率が異常に高ければそれは病気だ。医者が必要となる。しかも一旦不祥事が起これば組織というのはそれなりに管理体制を手直しする。普通、発生率はさがる。NHKの場合は逆にあがる。尋常な組織ではない。

NHKの不払い問題であるが、これは不祥事が原因ではない。不祥事には医者と警官が対処すればよい。もっともNHKの異常さは医者や警官では治せないだろう。政治的に対処するしか手が無い。つまり、NHKを解体、解散することだ。医者というのは組織病理の専門家だ。

テレビなんかのコメンテーター連中の発言を見るとこうだ。不祥事がなくならなければ不払いはなくならない。これくらい知能薄弱な発言は無い。不払いと不祥事をイコール記号で結ぶ。

ではなんだ ?? って、、 つづく


三行ブログ:第二国会設立趣意書

2006-06-09 18:57:20 | NHK

シナの機嫌を取るために、靖国の代わりに新しい追悼施設を作る議員連盟まであるそうだ。そんなことより、第二国会、国会の代替施設を作るほうが先じゃないの。どの分野にも族議員というのがいて国民のための議論なんてない。

なかでも郵政族というのはひどい。郵便局の問題でも大分サボタージュをした。もっとも小泉さんはうまく料理したようだ。最近ではNHKの現状維持に郵政族が蠢動している。片山おたふくなんていうのが幅をきかしている。

とくかく、靖国のかわりよりか、国会の代わりをつくることが焦眉の課題である。


三行ブログ:片山おたふく案

2006-06-03 12:45:53 | NHK

NHK改革案には他に自民党族議員によるものと、内閣府によるものがあるらしい。内閣府の提案はなかなか厳正で見るべきものがあるようだが、片山おたふくが率いる族議員の動きはひどい。政官業癒着丸出しだ。

今日の産経によると、片山参議院議員は竹中諮問案を批判している。『慎重に』という言葉で改革をつぶそうとしている。此れによって是を観るに(コレニヨッテコレヲミルニ)、NHK改革は国会内で決めてはならないということだ。


三行ブログ:新聞社はテレビ局を持つな

2006-06-03 08:19:25 | NHK

竹中総務大臣の私的諮問機関がNHK改革の提案をまとめた。ごく穏当なものである。下拙はかねてから政治家の私的にせよ、公的にせよ諮問機関の弊害を説いてきたが、この機関だけはなかなかいいことを言うと思っている。

もっと、抜本的な正論もあったようだが、結論はきわめて穏やかにまとめてある。柱の一つはNHKのチャネルを三つ減らせという微温的なものである。それにも読売新聞が反対している。よく説明が分からないそうだ。自明のことではないか。読売は日本テレビの免許問題に跳ね返ってくるのが怖いのだ。『社会の公器』(だそうだが)を私益に奉仕させる。許しがたい言動だ。

たまたま読んだのが読売だが朝日新聞もおなじ態度だろう。社会の木鐸を自認するなら免許事業に手を出すな。国に生殺与奪の権を握られる。総務省も次回の免許更新の際は新聞社系列のテレビ局には免許を与えるな。民間放送開始以来便々と無慮数十年反省もなく芸もなく免許を与え続けることは直ちに改めよ。


広辞苑には出ていないかもしれないが

2006-04-19 09:34:31 | NHK

批判と非難という言葉がある。指摘と主張という言葉がある。批判といい、指摘というと発言者がまるで、学者か裁判官のように権威をもって客観的なことを言っているように聞こえる。

対立する立場の一方の発言を伝えるときには批判した、指摘した、というかわりに非難したとか主張したというべきだろう。NHKがシナ、半島の政治家の発言をニュースで流すときに使う言葉はきわめて「格調の低い日本語」で耳障りだ。意図的ならば公共放送とはいえない。

日本語の無知によるものなら、日本を代表する公共放送のアナウンサー、ニュース書きの資格はない。民放のニュースも見るが、あまり記憶に残るような引っ掛かる言い方もないから、まともな日本語で報道しているのだろう(別にこの目的のために全力を傾注してニュースを聞いているわけではないので)。

NHKのニュースの場合は漫然と聞いていても、引っ掛かるし、いつものことでたまたまというわけでもない。常習的だ。推測だが、シナ、半島の蛮語は在日あたりが翻訳してニュースまで書いているのではないか。そうして今のNHKにはその日本語をチェックする人がいない、あるいは後難を恐れて何もいえないという状況なのだろう。大問題である。

今日、ロとかいう韓国の大統領が日本の海洋調査に文句をつけているニュースを見て改めて感じた。こういうことは若い視聴者にじわじわと浸透して洗脳されるからもっと、深刻に対策をとってほしいものだ。

ロ大統領の発言のクオーテーションのなかなら「、、、指摘する」と発言しました、などと報道してもよいが、ロがそう指摘しました、などとはいうものではない。ロがそう言った、主張したというべきだろう。日本はこの問題で韓国とは別の見解を持っている。NHKの報道を聞くと、日本は自己の主張を放擲して、ヘヘーッと低頭しなければいけないように取られる。


NHK改革は雑誌に期待するよりないか

2006-04-17 07:53:51 | NHK

情報流通に関する構造改革として、金銭流通に関わる郵政改革以上に大切なのはNHK問題だ。チンタラチンタラ関係各位は断続的にやっているようだ。時々マスコミにも出てくるが、橋本会長の態度はどうしようもない。片山君とかいう参議院議員もこの業界では幅を利かせているらしくてチョロチョロ出てくる。こういう改革は当人たちにやらしたんでは意味がないんですよ。当人たちというのはNHKもそうだが、わが国政官業癒着の模範モデルである郵政族議員、旧郵政省の連中を含む。世間向けにはコワモテをしているようでも、裏で八百長をしている。

ところで、新聞、テレビはまったく及び腰だ。テレビは勿論自分たちの免許に累が及ぶから最初からへっぴり腰だ。「オイラは立派な町のジャーナリスト」と胸をはれるテレビ局は皆無だからね。みな、すねに傷を持つ。新聞は自分たちの系列のテレビ局を持つから以下同じだ。

とすると、残るは雑誌ジャーナリズムしかない。あるいはブロガーであろうか。雑誌もセン(先)述べた理由で新聞社系は駄目だ。出版社系だね。週刊文春か、週刊新潮か。週刊ポストは最近おかしいし、週刊現代は色がついているようだから期待できない。

橋本会長の態度は従業員あがりの立場である。女郎上がりがおいらん頭取になったようなものだ。今やっているチャンネル、番組、従業員を維持する、あわよくば新入社員もいれて業務を拡大したい。そのためには批判をどうすり抜けていくかという一点に稚拙なレトリックを駆使(?)している。聞くに堪えず、新聞などで報道するに耐えざるものである。

ところでNHK会長の年俸は3600万円だ。従業員上がりには法外に高すぎる。しかし、民間の辣腕家になら年俸5000万円を払って大掃除をしてもらうのは高すぎないだろう。NHKは今の給料を安くすると将来民間から有能な会長がこないと屁理屈をいっているようだが、NHK会長の年俸など国会でその都度決めればよいのだから理屈にもなっていない。

まず、適正規模とはどういうものか、意見を述べなければ話にならない。コスト計算を開示しなければならない(勿論、チャンネル別、番組別にだ)。みずからの公共放送についての見解を明瞭に説明しなければならない。これらの説明は政官業癒着の伏魔殿である国会ではなくて、国民にたいして適切なるメディアを通して伝達されなければならない。

見もしない番組を視聴者が補助(subsidize)しなければならない理由があるのか、見解を明らかにしなければならない。今、NHKがやっていることは、歌謡番組もドラマもゴルフ中継も見ない人たちから、すべて金を徴収してそれらの番組を見るののための費用にしているということだ。いってみれば、税金を国民全部から召し上げて、高速道路財源にあてるようなものだ(今はその逆に高速道路利用者からの料金でまかなっている)。

一般道路は税金で維持されている。NHKは今のすべての番組が一般道路なみの公共性を持っていると主張できるのか。そうなら速やかに国営にしてもらえ。娯楽番組は見たい人間から料金を取ればよい。映画館に行かない人たちから映画料金を徴収して、一部の人たちに本来より安い料金で見せるような政策を国は認めるのか。

これだけ、国民の嗜好が多様化している実態に逆行していること甚だしい。一歩譲って歌謡番組などは大衆(愚衆と言いかけて慌てて言い換える)のマジョリティが見るかもしれない。これは逆に言えば、現代において嗜好マイノリティに対する不当な圧迫ではないか。EUが言うようにNHKのような国民全員にたいする視聴率強制は重大な人権侵害であろう。

過疎地(全国津々浦々というわけだ)へも娯楽番組(痴呆番組といったほうがいいのが多いが)を提供できるのはNHKだけという理屈がある。民放はペイしないからやらないというわけだ。この議論はどんな過疎地にも立派な高速道路や新幹線を、そんなところへ行かない国民全体からの税金をつぎ込んで建設しろという議論と似ている。小泉さん、あんたはこういう不条理を治そうとしているのでしょう。


NHK用契約書試案

2006-02-05 18:36:34 | NHK

NHKがもたもたしているので新生NHKのために契約書の見本を作りました。ボランタリー・ベースで無料です。

まず、しっかりした契約書に基づいて視聴者と納得ずくの契約を結ばなければなりません。なにがなんだか分からないうちにあんたは契約したんだから、と一方的に高額の請求書を送るようなことをしてはいけません。それは詐欺商法ですよ。リフォーム詐欺みたいなことをしてはいけません。公共放送ですからね。勿論NHKの論法ではすでに契約していることになっている所帯にも最初から出直して納得してもらうことが大事です。あたらしく契約してもらうべきです。

高齢化社会に向かうにあたり契約書の活字はお年寄りでも楽に読めるように20ポイント以上の活字にする必要があるでしょう。銀行で口座を開いて通帳をもらうと目のいい人でも読めないような細かい活字で約款が印刷してありますが、いやしくも公共放送という気高い使命を持つNHKが知らない間に相手が読んで了解したことにしてしまうような薄汚い手を使うべきではありません。

選択と多様性の時代です。料金プランのオプションはきめ細かに設定すべきでしょう。公共放送のみを受信するコースを作るべきです。どうしても免許を維持したいのならそのコースをミニマムの条件として法律で規定するようにしたらよいでしょう。

その場合、料金設定が妥当であることを示すために、ただしいコスト計算書を示すべきでしょう。その原価計算書は権威のある監査法人のチェックを経たものでなければなりません。ライブドアの監査法人みたいなのはだめですよ。国会で郵政族議員とこそこそと決めてすり抜ける今までのやり方を改めて視聴者全員から承認を得るようにしなければなりません。

その場合、なにが公共放送かということで個別の契約者と明確な合意に達することが大切です。公共料金のコストを原価計算にもとづいて視聴者が負担するとすれば、料金は現在の百分の一にもなるでしょうか。いずれにせよ、数字を出すことが大切です。

NHKのど自慢とか、大河ドラマとか、紅白歌合戦とか、どうしようもないマンネリ番組を見たい人もいるでしょう。その人たちからはしかるべき負担を求めなさい。

以上の用件を満たせる契約書をもって根気よく各家庭をまわるべきでしょう。もちろん契約を法律で強要しようとしてはいけませんよ。契約は各人の自由意志を犯してはなりません。さあ、早速契約書のたたき案を作ってみましょう。