東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

アメリカの情報能力の低さ

2011-12-08 23:13:47 | 社会・経済

忘れてた。今朝の産経を見て書いています。もっとも季節の話題だから他でもやっているだろう。

今でもイラクが大量破壊兵器を持っているとかのガセネタで戦争を始めるくらいだが今も昔もアメリカの情報収集能力は低い。

真珠湾攻撃を甘くみたのもアメリカの伝統だ。

アメリカは日本軍に真珠湾に壊滅的な打撃を与える能力はないと決めかかっていた。

真珠湾は水深が浅く、魚雷攻撃は出来ないと思っていた。これは当時の世界の軍事常識ではあったらしい。ところが日本軍が開発した魚雷の性能は彼らの予想を上回っていた。これも敵国の新兵器に対する情報収集がなっていなかったことを意味する。でなければ一方で日本を戦争に挑発しながら、空からの攻撃に対して弱い軍艦をあれだけ多数のんびりと湾内に集結させるわけがない。

もっとも、軍艦に対する航空機攻撃の優位性を確立したのは日本らしい。真珠湾のほかにも、ほぼ同じ時期にサイゴンから出撃した日本の攻撃機がイギリス極東艦隊を全滅させている。

真珠湾では雷撃機からの爆弾投下も正確だったが、彼らは日本の搭乗員の能力は自分たちよりかなり劣ると思っていたらしい。日本人はメガネをかけているから正確に爆弾を投下出来ないとまじめに信じていたらしい。これじゃ攻撃は防げない。

択捉島から出撃した連合艦隊は北西太平洋の進路を取った。冬はこの海域は低気圧の通り道である。この航路で空母が接近するとは全然考えなかった。だから中部太平洋からあらわれるだろうと、その辺だけに偵察機を飛ばしていたらしい。

10年前かな、アメリカのケーブルテレビを見ていたら真珠湾60周年の番組をやっていた。出演した軍事関係者は荒れる海で短時間の間に数百機の航空機が離発着した日本軍の錬度は想像を超えていたと証言していた。

暗号解読による作戦の把握と同時に兵器、敵国軍隊の錬度つまり戦力を測るのは情報収集のいろはである。

アメリカは日本が、軍艦を連ねて中部太平洋から現われて港の外から大砲を撃ちかけることぐらいしか出来ないとのんびりとかまえていたらしいのだ。

此れじゃ瞬間勝負には勝てない。

記事にしろ、アメリカの発禁幻の名著にせよ、この辺を踏まえて総合的に書いてほしいね。


三流西部劇の採点:承前

2011-12-08 21:51:09 | 社会・経済

問題は、日本に先に攻撃させても大したことは出来ないと考えていた予想が当たったか、ということだ。相手の拳銃ホルダーに手がかかった時にあっさりと日本を料理するつもりだったのだろうが、そうなったかい、ということ。

アメリカ海軍の全戦力の8,9割が壊滅し、フィリピンが陥落し、真珠湾で3千人が戦死するくらいなら恩の字と考えていたとは思えない。どうせ日本が真珠湾を攻撃しても蚊に刺されたくらいですむと思っていたことは明らかである。

その点では大いに当てが外れ、慌てふためいて、ほとんど腰が抜けかけたのは間違いない。デイ オブ インファミーだっけ、あんな言葉を口走ったのも本音だろう。これを日本の汚いだまし討ちだと言う意味であるというが、俺はそうじゃないと思うね。文字通りアメリカの歴史にとって未曾有の屈辱だという意味だと思うのだが。そうは訳さないね。

日本軍の暗号を解読していた、というのがアメリカの謀略諜報能力の優れている証拠のようにいうのも見当外れだ。

確かに暗号解読は大したことだが、アメリカの諜報能力にはハコウセイがある。これ、ワードで一発変換出来ないからかなにしておくが、わかるだろう。びっこ性があるということ(差別用語だっけ)。

日本軍の攻撃能力についてはまったくいい加減な情報しか持っていなかったから、真珠湾攻撃の被害を予想できなかった。予想できなかったのは、二つの側面がある。一つは無理もない点もあり、二つ目はアメリカの日本の戦力分析が小学生並であったことである。

軍事評論家でもない俺が講釈するのもおかしいが、以下次号

アメリカの日本軍の戦力分析はなっていなかった。暗号解読でいくら優れていても、それだけじゃ駄目ということ。


ジョン・ウェイン流の田舎芝居は成功したのか

2011-12-08 20:45:21 | 社会・経済

西部劇のワンパターンがある。プロのガンマンが相手を散々挑発して先に拳銃を抜かせる。そして下手な相手を早打ちで撃ち殺す。正当防衛というわけだ。ガンマンは最初から相手を殺して賞金を稼ぐつもりなんだが、下手に恰好をつけるわけよ。アメ公が大好きな、日本の忠臣蔵みたいなもんだな。

これをルーズベルト大統領が日本に対してやったというのだね、真珠湾攻撃で。日本軍の暗号解読で真珠湾攻撃を知っていたが、わざと先にうたせたというわけ。厭戦的なアメリカ市民を戦争に巻き込めるし、日独伊同盟があるから、これでドイツとも戦争ができるわい、とこういう芝居だと言うのだが。

これまでにも何回も言われた説だが、12月8日になると何度も出てきた。今回はなにかアメリカの幻の禁書とやらが、日本語に翻訳されると言うのがミソらしい。

この本は一月に出る予定らしいが、以下に述べる疑問に答えていたら読んでやってもいい。

つづく