東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

おどろおどろしくも面白い本

2014-11-10 08:13:24 | 政治(内政、外交、軍事)
ユダヤ陰謀ものというのだろうか、類書、類説(インターネット上)は多数あるようだ。この種の本は買ったことがなかったが、先日どういうわけか一冊買ってしまった。なんとなく、書店の店先で目について気になる本というのがある。

<「反日中韓」を操るのは同盟国アメリカだった>という本だ。タイトルと同じ主張はこのブログで再三指摘したことである。それでだろうな。どういう論拠なのだろう。私が常々書いて来た趣旨と同じかそうでないか、と思ったのだろう。

ワックという出版社、著者はもとウクライナ大使とある。読んでみると私の説は現象から分析して結論に至っているのだが、この著者馬淵睦夫氏の説はユダヤ主導説なんだな。こんなに単純に割り切れるかどうか。

現象面からみれば中韓の反日促進*がアメリカの戦略であることは幼児にもわかる。それはいい。しかしアメリカは日本も中韓も子分にしておきたい。そのために日本がかってのように強くなるのを一歩手前で牽制するために裏から反日日本人と中韓を操っているのだ。だからそこにはさじ加減がある。陰湿さがある。

さて、この本だが、壮大なユダヤ一元論だ。こうまで割り切れるとは思えない。首肯させるところと眉唾のところと混交した奇書である。アタイ900円、買って暇な時に読んでも損はない。

* 勿論アメリカの意図は日本が突出して強力になることを阻止することに有る。ことあるごとに日韓、日中の和解を促しているが、それは理不尽な中韓の主張を受け入れて日本が一方的に譲歩することを求めている。こういうのは仲介とは言わない。