東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

安倍首相の運気は下降しはじめたようだ

2016-12-19 07:49:24 | プーチン来日

 前の記事で「曖昧に期待を持たせるような」発表をしてはいけないと書いた。その後の日ロの関係者、マスコミの論調をみると、言っていることがまったく正反対である。

共同宣言もなく、お互いにチェックし合った合意議事録も作成されていない(ようである)。完全な失敗であろう。これも前に書いたが今回の会談はこれまでロシア内や海外で行われた顔合わせの一環という位置づけにしておくのが正直な態度である。

何回もロシアに来てくれて有り難う、今回は一度日本に行きますよというのがプーチンの気持ちだろう。前回までの会談で共同記者会見等ロシアがアレンジしたかね。今回も日本側の希望通り問題を解決しようとする意志は全くない。それを焦って国民に無駄な期待を抱かせた。これは政治的に不誠実な態度である。

プーチンが騙したのか。それほどややこしい話ではなかろう。門外漢が見ていてもそう思うのだから。実現もしない大穴に国民の未来をそっくり賭けたのなら、政治家として許されないことだ。

今度真珠湾に行くが今回の会談の惨めさを吹き飛ばすほどのイベントになるかな、なりそうもない。むしろ惨めさの上塗りになるような気がする。

最後に具体的な疑問を述べておこう。今度八十にものぼる経済協力の協定を締結したというが、この協定は国会の承認を必要とする性質の物かな。融資案件なら国家間の協定など必要ないはずである。マスコミが馬鹿だからその協定の性格や内容を追求報道しない。大体経済協力というか日本資本の誘致というなら国家間の協定は必要ない。なにかとんでもない義務を日本政府に追わせる内容ではないか。

面白いのは朝日だか毎日系のテレビの雇い人であるジャーナリストが今度の協定を評価していることだ。分かっていて言っているのか。旧共産圏のソ連、シナ、北朝鮮崇拝者だからロシアのやることは皆正しいと思っているのか。