東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

北朝鮮分割統治案

2017-09-06 20:07:47 | 東アジアの悪友

アメリカが悩んでいるのは北鮮殲滅後の統治スタイルに不安があるからだろう。中国は武力討伐後に地政学的力関係が変化することを恐れている。ロシアは何とか一枚からみたいというので後付けで因縁をつけている。

 だから彼らの不安を解消してやればいいわけである。その談合がうまくいけば中国やロシアも合同軍に参加してアメリカと一緒に北鮮事変に出兵するかもしれない。戦後処理は結論から言えば山分け案しかない。手本となる前例もある。北朝鮮の三分割統治である。第二次大戦後オーストリアをアメリカ、イギリス、ソ連、それにフランスだったかな、で四カ国分割統治した実績がある。ドイツのベルリンも同じ形で四か国の分割統治で平衡を保った。共同統治ではない。そんなことをするとどの国がヘゲモニーをとるかで収集がつかなくなる。

 中国に近い地域は中国が支配する。ロシアに近い範囲はロシアが支配する。38度線以北はアメリカが南朝鮮を従えて支配する。これが中国、ロシアと談合できればことはきわめてスムースに進み地域は安定するであろう。

 日本はどうするか。日本は参加しないほうがいい。参加を必ず求められるだろうが、戦後の分割統治にはかかわらないほうがいい。体よく利用され金だけとられるだけだ。日本には総合力として事態を裁く外交能力はない。安倍さん一人がいくら頑張っても限度がある。高見の見物でよろしい。ただし、金は一切出さないで戦後処理に協力するという条件をアメリカなどが呑めば参加する余地はある。

 国際社会には清国の西太后を日本を含めた国際連合軍がやっつけたときの経験がある。あの時は北信事変だったけどね。あのときは俺のひい爺さんも北京へ出張したものさ、新任少尉としてね。