東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

武漢コロナにリバウンドは期待できるのか

2020-03-22 06:54:02 | 東アジアの悪友

 トランプ大統領は武漢コロナ対策は戦争であると言った。フランスのマクロン大統領もこれは戦争であると国民に呼びかけた。本物の戦争であれば、終結後リバウンドが期待できる。

 現代の戦争は総力戦である。国防力、戦争遂行能力の向上は経済能力の極度な高度化であり極大化に他ならない。戦争が終結した後には飛躍した経済力が残る。それに戦争で(うまい具合に)国土は荒廃した。つまり更地になったのであるから、自由に新経済という理想的家を設計建築することが出来る。第二次世界大戦後のアメリカが好例である。敗戦国の日本ですらこの理屈は当てはまる。ゼロ戦戦闘機の開発で培った能力は新幹線技術に、殺人光線銃の開発は電子レンジの実現につながったように。

翻って新コロナ戦争はどうか。いずれは終結するであろうが、経済はがたがたになるであろう。しかし、新経済力がプラスになる要素はない。大きなマイナスになるであろう。戦後営々として築き上げてきた世界の経済システムが維持できるかどうかも分からない。

つまりリバウンドは期待薄である。長期混迷に陥る恐れがある。