麻生君のことだから、ふんぞり返ってペコペコしている。マスコミや世間は彼が佐川元長官にペコペコしているとは思わない。佐川氏本人には麻生がペコペコとして手を合わせて自分を拝んでいることがよく分かるのである。昨夜の記者会見を見た印象である。
森友問題に関して麻生氏は少なくとも三回佐川氏にペコペコしている。これは正確に言うと安部麻生両氏は、と言うべきかもしれない。一回目は両氏の意を汲んで国有地を森友学園に叩き売ったときである。二回目は国会答弁でしらを切りとおした時である。三回目は今回辞表を出したときである。
佐川氏は彼らにとっては大功臣である。麻生君は何百回となく佐川氏は有能で誠実で(麻生氏に対してか国民にたいしてか?)、国税庁長官への任命は適材適所であったと口をきわめて褒めちぎっている。それならなぜ佐川を慰留しないのか。
これは佐川氏への最後のご奉公を強要しているのである。辞職後俺たちのためにならない発言をするなよ、という脅しである。もちろん脅しの背後にはひょっとしてという恐怖心もあるのであろう。ここは佐川氏を神様のように褒め上げるしか手がないのである。
とにかく今回彼らのとった佐川問題の処理は今後の帰趨に非常に大きな影響を与えるであろう。