東方のあけぼの

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欧米で迅速に強制的外出制限措置がとれた理由

2020-04-07 03:36:40 | 国際・政治

欧米では迅速に強制的な措置をともなう外出規制が課されたが、日本は時期的には遅れた。もっとも罹災者数や死者数が欧米あるいはシナに比べて少ないとか、法的に罰金などの強制力が不可能などの理由もある。

しかし本質的な違いは欧米ではペスト、コレラなどの破壊的な疾病の大流行を歴史的に何度も経験してきていることが大きいのではないか。中世は勿論近代19世紀までそのような大流行を何度も経験している。現代に生きる人間の直接的な記憶はなくても、文獻的な知識は豊富で社会的に共有されている。19世紀になっても哲学者のヘーゲルはコレラの大流行でなくなっている。

中国については過去に何回も欧州まで席捲したペストの大流行の震源地であったという前科がある。それに独裁国家であったということもあのような徹底的な措置を可能にしたのであろう。

 

日本でも古代には同様のことはあったかもしれないが、国民の常識的な知識にはなっていない。

 

 

 

 



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