石破幹事長はテレビ討論に不適切

さっきまでフジテレビを見ていた。憲法改正がテーマだった。自民党の石破君は討論番組に不適切だな。

私は比較的自民党の意見に近い。安倍首相の言っていることも分かるんだが、石破氏は議論の仕方が拙劣で何をいっているのか、分からない。視聴者にはいい影響を与えまい。

幹事長としては適性があるのかもしれないが、説得力のある筋の明快に分かる議論は出来ないようだ。

今後はテレビの討論番組には出さない方がいい。逆効果だ。

議論全般を見ていて感じたのは、日本では議論が逆さまから始まっているから、議論が整理出来ない。無理も無いのだ。

普通は国があり、軍隊があり、独立があり、交戦権がある。そこから問題点を改善して理想に近づくわけだ。

ところが日本は順序が逆だった。アメリカの占領で、抗弁、議論も出来ないまま小学生の作文のような不自然な家畜飼育用現行憲法を押し付けられた。

そして、戦後処理の過程で、敗戦にいたる経緯の自己反省も検討も無いまま、現行憲法を飲まされた。ほとんど強姦といっていい。

そして、さらに悪いことには、戦後六十数年、日本は世界情勢にも助けられ、勿論日本の為政者の並々ならない知恵手腕により操縦されて、パンと平和を享受した。

馬鹿な国民は「平和憲法」がその担保になったと錯覚している訳だ。幻想もあまりにも鮮明で明証性を持つように錯覚されれば、有り難いお経になる。現行憲法は瑕疵のない不磨の大典と思い込むのだ。無理も無いわい。

戦後の平和を保証した東アジアの情勢は様変わりをした。日本の為政者も１９８０年代から劣化が著しい。だめ押しとなったのは民主党政権の三年間だ。

はっきり言うが、現行憲法はパンと安逸を日本国民に担保するものではなくなっている。

東アジアの蛮族の軍靴で国土を蹂躙されてからでは遅い。

むかし、野坂昭如という馬鹿な作家がいた。

テレビ討論で、外国に攻め込まれれば自然発生的に国民の抵抗運動（レジスタンス）が始まるから心配する必要は無い、と言った。今軍隊を持ったり、憲法を改正する必要がないと言った。

馬鹿なヤツだったな、外国に占領されてから抵抗したら国民は底なしの悲惨な状況に直面する。そんな目に国民を会わせていいのか。膨大な国民が犠牲になり、国土は徹底的に荒廃する。外国を駆除できたとしても、何年もかかる。出来ない可能性もある。そういう悲惨な事例は現代でも世界に満ちあふれているではないか。

馬鹿な野坂昭如だ。大方、第二次世界大戦でのフランスのレジスタンスを美化したのだろうが、精神薄弱者の妄想だ。

国民の犠牲を考えたことがあるのか。

野坂昭如のような無責任な議論がすんなり通るのが日本人の精神状況でもある。最近はすこしは変わったかな。