そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

こりゃおっかない

2006-11-08 | 格差社会

Photo_45 オホーツク沿岸の佐呂間町で竜巻があった。、報道を見ていると怖ろしい限りである。瞬間的に局地に起きる自然現象は今後とも予測するのは難しいものと思われる。佐呂間は友人が、長年町長をしているところで、何度も訪れて周知のところである。

若狭地区は、周囲が山に囲まれた縦長の小さな集落である。ここを横切る国道で、数年前に事故があった。国道に突如として山が崩れ落ちて、確か2名ほどが生き埋めになった。雨も降らない通常の天候で、山が崩れ落ちてきた。山道をうねうね曲がる道路に無理があったのだとかで、今回はその辺りをトンネルにする工事関係者のプレハブがやられたのである。

恒久的な基礎工事などせず構造的にも弱い、プレハブは上に持ち上げられてドスンと落とされたようである。死亡者の全員が2階で会議をしていた幹部職員だそうである。9名の死亡者の中に、地元佐呂間出身は1名だけである。

この工事は、JVと呼ばれるそれぞれの企業の持合からなっているが、早い話が下請け孫受けの寄り合いである。その中にも、僅かに隣の北見の企業に地元の運送会社があるだけである。地方の寒村に起きた悲しい事故であるが、地元はあまり関係ない事故でもある。

大きな事業はほとんど都会の企業が持ってゆく。実力がないから仕方のないところではあるが、せめて下請けや孫受けくらいになると全部地元に任せていただきたいとは思う。結局は、何かあると尻拭いは地元がやることになるからである。今回も、佐呂間町対策本部を立ち上げ職員を派遣し、友人もさぞかし多忙であると思われる。

コメント (1)
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