北京で「中国アフリカ協力フォーラム北京サミット」が開催されている。この会議には、アフリカ53カ国中の48カ国も参加している。単なる、仲良しグループの域を脱している。
特定の国の招待による形での、こうした国際会議は異例でもある。先進各 国が、あまり手を出さないアフリカで、中国が急速に発言力を高めている。今年になっても、湖錦濤国家主席や温家宝首相が足蹴くアフリカを訪問して、実績を重ねている。退陣直前に、慰安旅行のような、訪問をする何処かの首相とは大違いである。
過去十年で中国の対アフリカ貿易額は10倍に膨れ上がっている。中国は、アフリカへの援助を3年ほどで倍にするとも発言している。中国は何を目指しているのかはっきりして いる。アフリカの資源と、市場を中国に取り込みたいのである。
中国は発展途上国の盟主になり、これらの国を統括したいのである。日本では、かつて鈴木宗男がここに目を付け盛んに交渉を持ったことが想起される。
アフリカを侮ってはならない。中国はアフリカ諸国と連携を深めながら、国際的発言力を高めつつある。
ここに中国のしたたかな外交努力が見える。