昨日11月23日は、イラクにとっては最悪の木曜日となった。バクダッド の、サルドリシティーと呼ばれている地域で、車爆弾が相次いだ。午後3時ころから、15分おきにそれぞれが相当規模の爆発であったそうである。
死者が160名以上、負傷者が290名ほどであると言われている。シー ア派の拠点を狙った現場の状況から、フセイン前大統領の死刑判決に反 発するスンニー派の犯行と思われる。
木曜日は、イスラム社会では安息の日であり、当日も結婚式などが催されていたさ中でのことある。又、この日はイラク各地での数件の、爆発事件があり89名の死者があったと報告されている。昨日だけでイラクでは249名の死者があったことになる。イラクは過去最大、最悪の状況にある。
昨日のイラクは”血の木曜日”となったのである。アメリカがお題目にあげた民主国家の建設は形だけを残し、すでに崩壊している。アメリカ国民の70%は、イラクから撤退すべきであるとしている。ここまで混乱を引き起こしておきながらの撤退はないだろうが、抜き差しならない状況であることに変わりない
実際今回の中間選挙の敗北を受けて、アメリカは撤退の時期や方法を模索している。 が、海軍は兵力の増強を打診しているらしい。然しながら、アフガニスタンもタリバン政府を壊した以外の成果も上がっていない。ここは、駐留するECがタリバン残党などの攻撃に、矢張り泥沼化している。
さよなら、ブッシュ。
世界はあなたを必要としていない。