そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

原子力はエコであるか?

2007-06-22 | 再生可能エネルギー

温暖化対策として、急速に原子力発電が「エコ」エネルギーとして強調されているようである。確かに、原子力は温暖効果ガスを排出することがない。一方ではスリーマイル島やチェルノヴイリのような悲惨な事故と、放射能の恐怖を解決できないでいる。

原子力発電の経済性には大きな疑問がある。電力会社は、コストの低さを強調するが、建設に関わる費用、廃棄物処理、廃炉や事故に関わる費用の多くは、税金の負担にな55_6っている。

しかし、原子力事故はどんな対策をやろうとも予防はできない、とする現場の声もある。原子力発電所に関わる作 業員は、長期的に働くことを禁じられている。場所によって異なるが、最も危険な部署は3年ほどで交代することになっている。早い話が、原発の作業員にベテランはいないのである。発生する事故のほとんどが初歩的な手違いであるのはそのためである。

原子力発電の最大の問題は廃棄物処理である。最終処分場を巡って、新聞紙上を何度も賑わすが、結局は日本では決まっていない。お金は欲しいが危険は欲しくない僻地の苦悩につけ込むような政策も、胡散臭い。テロリストにとっては格好のターゲットでもある。

資源の少ない国家にとっては、原子力は発電量の多さや安定性から極めて魅力的なものである。我が国の電力の30%程は原子力である。

風力や太陽光など再生可能発電を、アイドル歌手に喩えることがある。可愛くて見ている分に良いが、実力がない。それでも、我々の未来はこのアイドルに託すしかないのである。

電力を特定の会社に独占させてきたことの弊害も大きいのではないか。地方で小さくても発電できないような状況を作ったり、消費者が電力を選択できない電力会社を養護してきた政策にある。

放射性廃棄物の最終処分が、地球上では不可能な原子力発電は、とてもエコとは思えない。

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