韓国が米国産牛肉の輸入を、またまた禁止した。これで何度目になるのか解らないが、よくもこんないい加減 なことを、世界最大唯一の大国がいつまでやっているのだろう。
釜山港に先月25日に輸入された15.2トンの牛肉から、現行の輸入衛生条件では認められていない骨付き肉が発見されたのである。結局は、輸入取り決め違反のカーギル社の牛肉15.2トンと、タイソン社の牛肉51.2トンも国内向け加工品であることが確認された。
明らかに、アメリカは日本を見くびっていて、韓国は更に下に置いて、見下しているように思えてならない。検疫体制などの改善など考えてもいない。アメリカは、無検査で牛肉が輸出されるのを待っているだけなのである。
日本に輸入される牛肉の多くが、オーストラリア産になっているがこの国も安心はできない。数年前に、人にも感染して死に至らしめる牛の病気「炭疽病」が何頭も確認されている。この病気は、衛生的であればそんなに見られる病気ではない。過去に発病の経歴があると、強い菌なので場所を変えるなどすれば済むことである。
オーストラリアとは、FTA交渉の最中であるが、昨年度は極端な干ばつで全く小麦などが収穫できなかったのである。安いものなら、海外に求めるのが消費者に利益を還元することになるとする、市場経済で食料を語ってはならない。
BSEについては、ここ数年で大きく検査態勢や、病気に対する獣医学的な見地が変わることが予測される。牛肉をBSE対策だけで見てはならない。