米下院の「慰安婦」決議案が26日(現地時間)、外交委員会で可決された。当初の提案 者は6名だったが結局は148名にもなっていた。
決議案は法的効力を持たないが、日本は対外的なイメージや、第2次世界大戦に絡む補償問題などで少なからぬ打撃を受けることになると、メディアの論調である。
阿倍首相は、日本とアメリカが戦っていた時期のことだという認識がないのでないか。日本はアメリカとも中国とも韓国とも戦っていた。戦争下にあって、不都合な書類など消えてなくなることは至極当然のことである。集団自決を軍が強制していないとする、言い訳も慰安婦問題と同質のものである。
人権問題の大局を掴めずに、些細な軍部の書類のあるなしに拘泥する姿は、指導者としての 裁量の欠如を露わにしている。本人は、慰安婦の存在そのものすら認めたくないのははっきりしている。首相になったおかげで、立場上渋々河野談話を認めているに過ぎない。
阿倍ボンの、民族主義的発言は就任前から際だっていた。この復古的国粋主義者は、この国を何処にもって行こうとしているのだろうか?何が美しいと思っているのであろうか?
これに、櫻井よしこや平沼赳夫などの、国粋主義者たちがアメリカの新聞に広告を出したことが油に火をかけたようである。こんなにも古い話に、なぜアメリカが固執するのか彼らには理解できないのであろう。 それにしても、情けない阿倍首相である。