そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

セレブなる犬猫たち

2008-01-25 | 政治と金

この国の格差社会は、人に限ったことでないようである。愛玩動物の待遇は格段に高くなった。最近は、猫の「おせち料理」があったり、犬のバレンタイン用のチョコレートまで出現する始末である。

セレブな愛玩動物は高級な食材をいただいて、成人病や代謝器病に老人病まだやるようになった。運動もすることないお犬様たちは肥満体になるし、猫だって平気で骨折する。

可愛いのは解らなくもないが、獣医師の存在に偏重が起きている。誰もが、小動物、犬猫病院へとなびくのである。大動物(産業動物・牛・豚など)指向の55 、若い獣医師たちが少なくなってきている。

わがままで、愛玩動物も野生動物のひとまとめに「ベロベロバー」とやっていた、”ムツゴロウ”氏が中標津に舞い戻ってくるようである。

大都会の近郊では、思うようなことができなかったのか、フジテレビに見放されたためか知らないが、やってゆけなくなり新しいことをこの地で取り組むようである。

中標津の素材を使って”セレブ”なドッグフードを作るそうである。チーズ工房を経営している酪農家の友人のところに来て、ドッグフードに入れるチーズを売ってくれと言うのである。

人に食べてもらうために作っているのだからと断ると、倍の値段でも買いたいと言ってきたそうである。友人のチーズは通常でも、大手の乳業会社の倍以上の価格であるが、その倍の値段を付けたのである。

ムツゴロウさんも、何か儲け仕事をしたいようである。ムツゴロウブランドにした、犬猫用のペットフードが販売される日も近いかも知れない。

人より高い餌食わす余裕を持った人種が、この国に沢山出現したようである。それに伴って、愛玩動物にも格差社会が出現したのだろうか。

10億人が飢える一方で、愛玩動物に高級素材を食わす。自給率が40%を切りながら、ペットは肥満になる。嫌な世の中である。

コメント (2)
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