アフガニスタンで拉致射殺された、伊藤和也さんの葬儀・お別れ会が行われた。現地では、約800名の人たちがつまり各村の代表が弔辞を読み上げ、祈りを捧げ、結束と深めました。
伊藤さんはなぜ殺されたのか。これほどまでに現地に溶け込み、現地の人に愛されていたのに、なぜ彼は殺される羽目になったのであろう。
日本が、ペルシャ湾上でアメリカ艦船に給油をしていることを現地の人たちは全く知らなかったようである。昨年の、参議院で否決され一時棚上げされたことで、騒ぎが生じたことで初めて知られることになった。
少なくともカイザルは、全く知らなかったようである。アフガニスタンは、日本に対して美しき誤解を続けていた。アフガニスタンに攻め入った大国ロシアを負かした国で、平和憲法を守る温和な国家という認識が共通であった。
ところが、ここにきて日本がアメリカ側に立って行動することが判明したのである。パキスタン、アフガンのゲリラや武力勢力は、それまで日本人にはほとんど手を出すことはなかったのである。
伊藤和也君の「現地に行かなければ始まらない。現地の人たちと一緒に成長してゆきたい」という、彼の言葉にすべてが集約されている。
ペルシャ湾は現地ではない。給油による武力援助で成長するにはアメリカ艦船だけである。
彼が殺されたから、もっとペルシャ湾で給油活動を続けようとい発言する、トンチンカンな政府高官には、現状が解っていない。武力が平和に必要だと思っているのは、武力信仰のアメリカに追従しているからである。
中村哲現地代表から、ペシャワール会の会員に丁寧な弔事文が寄せられた。戦争と暴力は無知と臆病から生まれ、何の解決にもならないと述べられています。また、事業は継続すると結語している。NGOによる現地活動こそが求められているのである。