そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

それでも八ツ場ダム中止を

2009-09-21 | 政治と金

八ツ場ダムの中止を巡って混乱が生じている。特に地元の自治体と、反対をねじ伏せられてやむなく賛成に回った住民の声が大きい。このうち、一都四県の言い草は聞く必要がない。彼らの多くは、自民党に取り込まれ建設業者との、相互に補完し合う間柄であったからである。当初 は懸命の反対する地元住民を、巨大公共事業のお出ましをもろ手を受けて賛成したはずである。自民党に陳情に行ったはずである。(確認していないが何処も同じパターンである)

01互に支え合う旨い関係にあった者同士が、金を出したといっても、払い戻す必要などない。不要なものでもここまで進んだのだからもったいない、とする意見も解らなくはない。しかし、かつては国策で推進した石炭から、石油にエネルギーの転換を大きく切ったこともある。その残骸は北海道の至る所にある。ついでに、国鉄のレールを敷くだけになったトンネルや鉄橋も数多く残っている。近年は観光の対象になっているものすらある。

時代が転換するということはこういうことである。政権交代の現実を国民は身を持って知るいい機会である。造りっぱなしの陸橋など放置すればよい。利権にまみれた自民党政治の象徴と、後々語るのは格好の構造物である。不要になる道路もそのまま放置すればよい。利権の残骸と札でも立てておけばよい。

問題は、反対をやむなく撤回して国を信用し犠牲になる、一般住民たちである。山間僻地であるために高齢者が多い。住み慣れた所からの、強制的な移転である。ダム建設を中止宣言した民主党よりも、無策に継続し続けた自民党を怨むべきであるが、個々人への誠意ある対応が望まれる。

仮に建設を続行しても、これまでの慣例から維持にかなりの経費がかかる。それでも、不要で無駄な構造物のメインテナンスに経費をかける必要などどこにもない。

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