本ブログで2月に指摘した、スーパー堤防が事業仕分けで廃止の対象とされた。民主党は色々あるけど、とりあえずスーパー堤防廃止については”アッパレ”をやりたいと思う。どの程度可能かか今後を注目したいが、とりあえず、廃止を決めたので高く評価したいと思う。http://okaiken.blog.ocn.ne.jp/060607/cat10816476/index.html
スーパー堤防は、アメリカが貿易赤字に苦しみ日本に対して内需拡大を促す、いわゆる「日米構造協議」なる内政干渉が根底にある。この堤防は。100年に一度降水のために作るとされているが、現在の速度なら完成までに400年かかるとの見込みである。何時の洪水に備えるのかわからない、まるで漫談のような公共事業のお話である。
これとそっくりなのが、根室管内第二の河川である、標津川蛇行復元事業である。なぜショウトカットしたのかも検証することなく、同じ業者がたむろして河川の蛇行を復元するというのである。たった、僅か2キロの間の数百メートルの3ケ所足らずの蛇行河川を復元するのである。
実際に作られるのは、50億少々の予算の内で40数億を引提を造るというのである。しかもこの引堤の中に遺跡があるのである。つまり氾濫すらないと思われるところに、堤を造って水害の対策にするのである。これを推進しているのが、自然保護者の顔をした研究者たちである。
要するの、河川に関する公共事業は土建屋振興事業でしかないのである。地方の経済を握る土建屋たちを養うことで、公共事業は成り立っている。官僚と政治屋がこれにたむろする。こうした不健全な産業構造は、健全な一次産業の育成を阻害するのである。そして同時に、環境破壊をしていしまうのである。しかもそれらは、大赤字の国家予算と地方自治体の出費で成り立っている。それらのすべては、国民の税金である。
スーパー堤防の廃止は実際に行われるかどうかは、予断の許さない状況と思われるが、とりあえずはこうしたことに光を当てることこそまず重要なのである。でなければ、多くの国民は知らないままに終わってしまうからである。こうした事業は日本中に数知れずあるものと思われる。身近な事業に、国民の目がむけられればと思っている。