そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

村木さんの講演会を聞く

2012-06-05 | 政治と金

120603_7trim本ブログでも早くから取り上げていた、村木厚子さんの逮捕事件である。検察のでっち上げシナリオに果敢に抵抗した、女性官僚の星である。彼女が当地に講演に来られた。(クリックすると彼女の笑顔が見られます)

直接彼女の顔を見て声と発言を聞いて、女性としてのしなやかさと逞しさを実感した。障碍者を抱える方々が多く集まった。障碍者を抱える同席した友人夫婦は、何度も質問した。

自著「あきらめない」にサインを戴いた。本書を読んで、いまさら検察の抱える権力の横暴を感じ入った。村木さんは同じ国家公務員であるからと、多くの場面で彼らに理解を示している。

彼女の緻密さと粘りが、自白調書のフロッピーの日付が、事件以前になっていることを発見した。これが決定的になって、無罪を獲得した。

しかし、彼女が見つけることができなければ、少なくとも相当公判は伸びたであろう。もっと優秀な検察官が上手く改ざんしていれば、彼女は有罪になったかも知れない。

彼女を支える家族のきずなが弱ければ、くじけて犯罪を認めたかもしれない。支援者の輪が広がらなければ、検察側はもっと活気づいたであろう。村木さんは無罪を勝ち得て当然としているが、極めて危ういものであったと思われなくもない。

この辺りは前向きな彼女の性格の中に、納めてもらいたくはない。賠償請求をすんなり認めたために、事件ねつ造の争点はもちろんのこと、意味合いも明かされることがなくなってしまった。

陽の当たるところばかりが真実ではない。検察は悪を取り締まるのではなく、起訴されたものが悪なのであるとする思想が底辺にある。戦前の特高からレッドパージを経て、今日までその伝統は受け継がれている。

コメント (1)
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