そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

安倍晋三の挑発に乗るな

2014-11-21 | 政治と金
今夜の安倍首相の解散会見を見た。終始アベノミクスの話だけである。
原発再稼働もなければ集団的自衛権についても国家機密法についても語ることは一切なかった。アベノミクスの正価ばかり叫び続け、野党を挑発している。
野党は、集団的自衛権行使容認に一丸となれないことを見越しての、経済政策一辺倒の挑発である。三日目に「解散は政権延命の陽動作戦である」と書いたが、全くその通りとなっている。
安倍首相は、懸命に民主党政権の失態を言い続けていた。円高が悪かったというのであるが、かつては通貨の評価は国力に比例すると説明されていた。民主党時代の円高は、アメリカの失速と中国の台頭に寄ることが大きい。現在の円安は、金融緩和によって作り出された人工的な虚構の経済結果である。実体経済を伴わない、一時のものである。
それに比べて、原発再稼働も集団的自衛権行使容認に伴う軍事増強も、恒久的なものとなる。
安倍政権の経済政策は表向き看板であるが、彼の心底にはこの国を戦前のような国に戻したいだけなのである。
安倍晋三がひた隠す、軍事国家への道、憲法改悪への道を論議の対象にしなければならない。今日の与野党の動きや発言を見ていると、アベノミクスの評価一本に絞った作戦に、野党がすっかり乗っている。とりわけ民主党はひどい。安倍さんのやり方は古いのだと評価する、かつての経済評論家の海江田党首である。古いのではなく、成熟段階に差し掛かり高齢化社会の日本の政策ではないと言えないのである。ましてや集団的自衛権に関しては、国会への提出に問題があるという程度の発言しか海江田はできない。経済も安全保障も本質論を論じることができない民主党は、少数政党などの落ちこぼれを拾って次々と公認している。
安倍の挑発に乗ることなく、集団的自衛権行使容認をの危険性を論じてもらいたいものである。彼は平和国家日本の消滅を狙っているのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港