そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

特定秘密保護法が今日から施行されるが・・・これは有罪

2014-12-10 | 政治と金

今日(10日)から、特定秘密保護法が施行された。安倍首相の思わかうははっきりしているが、当分の間はこれはスパイだけに当てはまるものだとか言ってはいあるが、法文は自分から歩きはじめる。人々が忘れる頃、ほとぼりが覚める頃には立派は言論統制法になるものであろう。

私の町には、日本最大の矢臼別自衛隊の演習場がある。ここに毎年アメリカ海兵隊が訓練にやってくる。近くの港や空港に若い海兵隊員がごっそり降りて、矢臼別で砲撃」訓練をやるのである。
昨年6月10日に、この演習場でアメリカ海兵隊の誤射事件があった。矢臼別演習場を毎日監視している、矢臼別平和委員会の人たちが、全く異なる方向から着弾音を聞いたのである。
毎日数人が詰め寄って観察しているが、音だけで異常に気が付くのは尋常なことではない。彼らの連日の、監視には頭が下がる。155ミリりゅう弾砲誤射事件である。四キロも離れて、民家に近く国道に100メートルほどの地点に誤射した。(上図)
そこでこのことを役場に問い合わせると、事実確認まで相当の時間がかかったが、やっと認めたのは数日経ってからである。そこで、アメリカ海兵隊の実弾訓練中止を原因究明と共に申し入れたが、結局はなしのつぶてで訓練はすぐさま開催された。北海道も自衛隊も、アメリカ海兵隊には何も言えないのである。日米地位協定があり、彼らには日本の強制や住民の要請に応える義務はないのである。
事実を認める間に、矢臼別平和委員会の人たちは誤射地点に走った。そこで見た光景は、自衛隊員が着弾した弾を掘り起こしているところであった(下図)。質問すると「地質調査をしている」と嘘をついた。誤射は国家機密である。
結局原因究明どころか、何の説明もないまま演習を追えて海兵隊は帰って行った。
これなど余程、政府やアメリカにとっては都合の悪い情報であろう。早速秘密保護法が適用されることになるだろう。アメリカ海兵隊が技術的に幼いことが、タリバンに知られるとまずい。上下の写真も誤射の事実も、私たちは知ってはいけないことなのである。
それにしても、砲撃を監視している平和委員会人たちの方がよっぽど、砲撃音には詳しく熟達している。翻って、四キロも離れたところに弾を撃ち込んだ海兵隊たちはなんと未熟なことか。彼らの積年の観察が無ければ、155ミリ樹りゅう弾砲誤射事件は闇に葬ることになったであろう。
国家にとって秘密にすることは、住民にとって危険なことが多く、国民にとって不利になることが圧倒的に多い。当然である。秘密を保護するのは、国家のためであるからである。

コメント (2)
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