そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

文太さん、弾はもうないがょ

2014-12-01 | 政治と金
菅原文太が亡くなった。私は若いころのヤクザ映画も、トラック野郎の映画も見たことない。
ただ、一人息子さんをなくされた辺りだろうか、農業への関心と戦争のしない国へのメッセージを流し続けていた。
沖縄知事選挙では、翁長さんへの応援に来られたが、これが大衆の前に出た最後だろうか。その時の決め台詞が「仲井真さん、弾はまだ残っているがよ」である。苦しそうなとぎれとぎれの応援演説であったが、万雷の拍手を受けていた。
文太さんは、辺野古基地建設反対にも何度も足を運び、積極的に支援されていた。普天間移転でないことが良い。
ここ十数年は、俳優の仕事も減らし戦争のしない国と農業、しかも有機農業の普及に力を入れていた。言葉だけではなく、山梨で有機農業を行う農業法人を立ち上げて活動されていた。一人息子さんを、交通事故で亡くされた心痛も大きい。
政治には素人なので、名古屋の市長選挙などでは利用されていた面もあるが、仙台出身であることもあって、震災の地には何度も足を運んで、住民を励まされていた。原発は反対を通り抜けて、あってはならないものであると断じている。そこまでは文明を発展させなくてもいいのではないかという発言が心に残る。
原発以上に警鐘を鳴らしていたのが、一連の安倍政権の取り組んだことである。
「安倍政権は内閣法制局長官を交代させてまでして集団的自衛権の解釈の見直しをはかり、憲法を改定して自衛隊を国防軍にしようとしています。平和憲法によって国民の生命を守ってきた日本はいま、道を誤るかどうかの瀬戸際にあるのです。真珠湾攻撃に猛進したころと大差ありません。」
と正確な分析をしています。

以下は、奥さん文子の関係機関へ配信したの文章の後半である。
「『落花は枝に還らず』と申しますが、小さな種を蒔いて去りました。1つは、先進諸国に比べて格段に生産量の少ない無農薬有機農業を広めること。もう1粒の種は、日本が再び戦争をしないという願いが立ち枯れ、荒野に戻ってしまわないよう、共に声を上げることでした。すでに祖霊の1人となった今も、生者とともにあって、これらを願い続けているだろうと思います。
 恩義ある方々に、何も別れも告げずに旅立ちましたことを、ここにお詫び申し上げます」
との文章に心打たれる。故人の冥福を祈りたい。合掌
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憂鬱な大晦日、日本の音楽の現状を憂う

2014-12-01 | 政治と金
最近の歌手の傾向がどうしても気に食わない。受け入れることができない。アーティスト(芸術家)と呼ぶ風潮にも持馴染めない。そのレベルの歌手や作曲家はいなくもないが、希少な存在と言える程度である。
極めつけが今年の紅白歌が合戦である。NHKの紅白歌合戦は、幼いころはミカンを齧りながらそばを食べて、ほとんど唯一夜更かしできる時間であった。長じては、年を越す時間を酒を飲みながら、新年を迎えたものである。そこにあったのが、紅白歌合戦であった。今年流行った歌のおさらいにもなった。
時代とともに歌や音楽は変わっていくものである。ジャズやクラッシクや歌謡曲や世界各地の音楽などを聞き、かなり幅広く音楽を聴いている人間として、それらに寛容であったとは思う。ところが女たちがぴょこぴょこ跳ねながら、下手な歌を歌う集団の出現でそれも変わった。
今年の紅白歌合戦には男が90名、女がなんと302名が出場する。女は男の三倍超である。ほとんどが、AKB何とかと言われる集団である。総勢で392名であるが、異様である。
歌手としての基礎がなっていのはこの集団だけではないが、尻を振り振りヒーヒーと体から出てこない声で歌うのであるが、集団に紛れてわからない。幼さを演じるためであろうか、子供っぽい短いスカートかなんかで、若い男を挑発するように尻を振るだけである。
かつて青江三奈が(私はフアンではない)が、色気むんむんで登場したのが二十歳前であった。聞くところによれば、この学芸会顔もどきの女の集団の平均年齢はとっくに、20歳を越えているそうである。成人になっても、短いスカートでケツ振ってぴょんぴょんこ跳ねている。何時までもかわいい症候群である。
繁殖年齢が社会的要因で伸びたので、この集団が色気がないのは解らなくもないが、こうした風潮は少子化の要因であることには変わりない。
海外の歌手を見たり聞いたりする機会があるが、流行りの音楽であっても多くは、しっかりと腹から声を出している。基礎練習ができているのだろう。踊るの好きではないが、短い足を上げる日本と違ってやはり基礎訓練ができている。
音楽が持つ挑発の側面しか表現できない。深い悲しみや情感や感情を表現できるわけもない。
オリンピックの広い会場でしっかりと歌える、かの国の歌手たちを見ていると何とも情けない日本の歌手たちだと思う。この数年気がのらない大晦日であるが、今年はさらにそれが強くなっている。
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羅臼港

春誓い羅臼港