6年ほど前に書いた、「一票の差はあって当然である」の姿勢はく崩すことはない。やや時代はん過ぎてはきたが、人間の数正確には有権者の数によって、国会議員の数を決めるのは人間の横暴である。この地球には人間ばかりが住んでいるのではない。地球は人間にとって唯一の生息地であるが、人間は便利さと経済性の追求と権利の主張を繰り返し地球環境を悪化させてきた。
日本に限って見ても、70%以上は山林である。人間はわずか5%の土地に75%の人間が住んでいる。この傾向は過疎化という形で、小泉政権以来さらに進行している。地方から人と産業と金を吸い上げた上に、人までもが都会へと流れてゆく。さらには国権の最高機関でさえ地方から権限を奪おうというのである。
山紫水明と言われる日本の自然は、人間に浄化された水や空気を提供しているし、食料の多くをこのへき地で生産されているのである。
弁護士が人の数に応じた国権の分配を主張し、日本中で裁判沙汰になっている。そのほとんどが憲法違反という判断を下している。民主党政権発足当初、八ッ場ダムなどのダム問題で大きく揺れた。結局はダム建設の不条理や環境破壊などより、人の横暴や経済性が優先される結果になってしまった。
私がこの地域の川の取水問題に取り組んだ時に、流域住民はわずか5千人程度だと新聞社に一蹴された。ほぼ同時期行われていた、千歳川放水路は200万に影響があるというのであった。流域面積では明らかのこちらのほうが広いのであるが、まったく取り扱ってもくれず、とても悔しい思いをした記憶がある。
取水阻止運動は成功したが、その裏には千歳川放水路問題の保全側の勝利があることははっきりしている。我々も恩恵を受けたとは言えるが、釈然とはしない。
人間が少ないということは、都会にとって不都合なものを押し付けるに格好の存在である。僻地には、産業廃棄物や原子力発電所や様々な廃棄物処理場が、膨大な札束とともにやってくる。都会の人たちは、遠隔地に不都合な施設を置くことでひとまず安心するのである。騒いでもせいぜい都会の小さな区の人口程度であろう。誰も気にはしない。そうした姿勢が原発の横暴を許したのである。
田舎と過疎地と僻地と農村あるいは漁村はほとんど重ねることができる。我々は「イナカモン」と言われながらも、都会の人たちの何倍もの環境に接している。環境は人が作った金で評価するには無理がある。人の社会を、TPPのように金だけで評価するのならそれも良いだろう。しかし、それはやがて都会の人たちにも帰ってくることを知らなければならない。地方から一方的に国会議員を都会に持ってゆくのは、都会の人たち、多数の横暴である。
日本に限って見ても、70%以上は山林である。人間はわずか5%の土地に75%の人間が住んでいる。この傾向は過疎化という形で、小泉政権以来さらに進行している。地方から人と産業と金を吸い上げた上に、人までもが都会へと流れてゆく。さらには国権の最高機関でさえ地方から権限を奪おうというのである。
山紫水明と言われる日本の自然は、人間に浄化された水や空気を提供しているし、食料の多くをこのへき地で生産されているのである。
弁護士が人の数に応じた国権の分配を主張し、日本中で裁判沙汰になっている。そのほとんどが憲法違反という判断を下している。民主党政権発足当初、八ッ場ダムなどのダム問題で大きく揺れた。結局はダム建設の不条理や環境破壊などより、人の横暴や経済性が優先される結果になってしまった。
私がこの地域の川の取水問題に取り組んだ時に、流域住民はわずか5千人程度だと新聞社に一蹴された。ほぼ同時期行われていた、千歳川放水路は200万に影響があるというのであった。流域面積では明らかのこちらのほうが広いのであるが、まったく取り扱ってもくれず、とても悔しい思いをした記憶がある。
取水阻止運動は成功したが、その裏には千歳川放水路問題の保全側の勝利があることははっきりしている。我々も恩恵を受けたとは言えるが、釈然とはしない。
人間が少ないということは、都会にとって不都合なものを押し付けるに格好の存在である。僻地には、産業廃棄物や原子力発電所や様々な廃棄物処理場が、膨大な札束とともにやってくる。都会の人たちは、遠隔地に不都合な施設を置くことでひとまず安心するのである。騒いでもせいぜい都会の小さな区の人口程度であろう。誰も気にはしない。そうした姿勢が原発の横暴を許したのである。
田舎と過疎地と僻地と農村あるいは漁村はほとんど重ねることができる。我々は「イナカモン」と言われながらも、都会の人たちの何倍もの環境に接している。環境は人が作った金で評価するには無理がある。人の社会を、TPPのように金だけで評価するのならそれも良いだろう。しかし、それはやがて都会の人たちにも帰ってくることを知らなければならない。地方から一方的に国会議員を都会に持ってゆくのは、都会の人たち、多数の横暴である。