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ロシアには二次産業がないといわれるほど、商売が下手な民族である。日本がここにきて領土問題をエサにして商売をしようというのである。領土問題などナショナリストのプーチンにとっては、日本に譲るような余地などどこにもない。が、それをネタにするほど、ロシアは困窮しているのである。
ロシアメディアは、安倍晋三の来訪を手放しで歓迎している。プーチンは、尊敬する首相と持ち上げ「日本は単なる隣国ではない。我々のパートナー であり、しかも我々にとってはアジア太平洋地域における重要なパートナーだ。周知の事が原因で政治分野でも貿易経済関係でも我々はある程度注意を要する問題を複数抱えている。もしかするとこうした状況のために我々は両国関係を構築し、それを高いレベルで維持することに殊更の注意をさくべきなのだ」と述べたのである。
ロシア外務省も、アメリカの圧力で途絶えてしまった日露関係がとした上で、修復に取り組もうと呼びかける。今や欧米各国から総スカンのロシアである。G8再々直前という背景でのロシア訪問は戦略的には成功した感がある。
石油と天然ガスの売り込み、更にはシベリア開発などの技術援助と売り込みを期待しているのである。領土問題などまったく口にせず、巧に日本に接近するのである。安倍晋三の目的は商売だけである。日本の経済界の支援さえ取り付けられるだけで上々なのである。領土問題など箸にも棒にもかからない問題であることは、安倍晋三も理解している。経済交流という人気取りのためだけの、相手なの足元を見た外交に乗ったのである。同床異夢の写真の二人の満面の笑みがそれを物語っている。