天皇制はこの国になくてはならない制度とは思っていない。しかし、なくさなければならないとも思ってないないし、あるとそれなり便利だとは思う。この国に浸透して馴染んでいるとは思う。夫を戦争で命を奪われた母は、それを散華と呼ぶ天皇制度を強く批判していた。しかし、高齢になって町のカルチャー教室に美智子さんが来られて声かけられたのを、本当に嬉しそうに母は語っていた。母は靖国には一度も参拝しなかった。父の年金が戦後10年ほど経って支払われるようになったが、一番苦しい時にはなにもなかったと、天皇制度に重ねて批判していた。
私が戦災孤児として靖国に参拝に行くことになった時には反対はしなかった。君が代はこの国は天皇の国として栄えあれという意味である。国歌としてはどうかと思うが、これもこの国に浸透しているし、代わるものなど今更作ることなどできないだろう。現実問題として、日の丸同様にオリンピックなどでも、選手の活躍意識の支えにもなっている。
現天皇が高齢になって生前の退位を希望すると声明を出した。憲法では第一章に天皇の立場が明記されている。国政に関する機能をもたないとされているので、11分のビデオではかなり慎重な発言をしている。摂政を置き代理を持たせるようなことはしないでくれ、死ぬまで働かさしてくれるなということである。
国民の85%は生前退位を支持している。皇位継承は皇室典範第4条で、崩じたときと明記されている。皇室典範は生前退位を認めていない以上、新たな法整備が必要になる。共産党の志位委員長が言うように現行法でも退位は可能と読めなくもないが、それでは恣意的な退位も起こりかねない。時の権力者が都合の良い判断をして、強制退位させることも起こりかねない。生前退位については明文化するべきである。
もう一つ大きな問題は、現政権の自民党が法改正を主導することによって、憲法改正にに絡めることである。自民党は憲法草案の中で、天皇を国家元首として据え置くことにしている。国権の最高権力者として復権させるようなことがあってはならない。
天皇制には違和感を抱くが、現天皇がフィリッピンなどの戦災地を慰霊に回られるような行為を、天皇以外の制度がこれに代わることなど考えられない。
自民党の憲法草案は、おおむね明治憲法への回帰であるといってよい。日本は天皇を抱く神の国と位置づけ、国家への忠誠心を求め、国軍を擁する国家への回帰である。天皇の生前退位に限っての論議は、反対者がいない形の検討をするべきである。。
私が戦災孤児として靖国に参拝に行くことになった時には反対はしなかった。君が代はこの国は天皇の国として栄えあれという意味である。国歌としてはどうかと思うが、これもこの国に浸透しているし、代わるものなど今更作ることなどできないだろう。現実問題として、日の丸同様にオリンピックなどでも、選手の活躍意識の支えにもなっている。
現天皇が高齢になって生前の退位を希望すると声明を出した。憲法では第一章に天皇の立場が明記されている。国政に関する機能をもたないとされているので、11分のビデオではかなり慎重な発言をしている。摂政を置き代理を持たせるようなことはしないでくれ、死ぬまで働かさしてくれるなということである。
国民の85%は生前退位を支持している。皇位継承は皇室典範第4条で、崩じたときと明記されている。皇室典範は生前退位を認めていない以上、新たな法整備が必要になる。共産党の志位委員長が言うように現行法でも退位は可能と読めなくもないが、それでは恣意的な退位も起こりかねない。時の権力者が都合の良い判断をして、強制退位させることも起こりかねない。生前退位については明文化するべきである。
もう一つ大きな問題は、現政権の自民党が法改正を主導することによって、憲法改正にに絡めることである。自民党は憲法草案の中で、天皇を国家元首として据え置くことにしている。国権の最高権力者として復権させるようなことがあってはならない。
天皇制には違和感を抱くが、現天皇がフィリッピンなどの戦災地を慰霊に回られるような行為を、天皇以外の制度がこれに代わることなど考えられない。
自民党の憲法草案は、おおむね明治憲法への回帰であるといってよい。日本は天皇を抱く神の国と位置づけ、国家への忠誠心を求め、国軍を擁する国家への回帰である。天皇の生前退位に限っての論議は、反対者がいない形の検討をするべきである。。