そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

勤労の美徳に反するカジノ法に強く反対する

2016-12-01 | カジノ
統合型リゾート法(IR)、いわゆるカジノ法が審議に入った。統合型のリゾート施設名を隠しているが、日本でもカジノを開こうというのである。カジノは賭博場である。賭博は禁止されている。
刑法185条は賭博を禁止している。芸能人やスポーツ選手が、仲間内でやっていた麻雀や花札で逮捕された報道は寡聞ではない。パチンコだって勝っても金はもらえない。景品を抱えて薄汚れた小さな交換所に行って、換金しなければならないのは、刑法によって賭博が禁止されているからである。
賭博は勤労の美徳を穢すものである。日本人の特性は、互いに支えあう勤勉な労働そして緻密な手先の器用さであるが、それらは豊芦原瑞穂の国が培った伝統である。勤労は互いに水を管理し水田を維持し支えあって、稲作をすることで育まれた最も深い根を持つ日本の文化である。海外で尊敬される日本人の特性も、瑞穂の国が生んだ宝物である。
ハッピーマンデーに変更されることない11月23日の勤労感謝の日は、1973年(明治5年)に制定された最も古い祝日の一つである。戦前までは新嘗祭と呼ばれ、GHQに天皇の行事とされたので名を変えたが、本来は五穀豊穣を祝うものである。この日は、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ものと、戦後規定されている。
このところ勤労を感謝する風潮がとみに薄らいでいる。勤労感謝の日の意味など問うイベントも行事もほとんどない。

カジノは賭博である。賭博は勤労の美徳を穢すものである。賭博は他人が労働で得た糧を互いに賭けあって、奪い奪われるものである。やくざが賭博を好み開場するのは、同質の思想を共有しているからである。人のものを暴力的に奪うのは痛快なのであろう。非労働によって得られる金には魅力がある。依存症になると反対する向きもあるが、それ以前の問題である。
幸い公明党が反対している。日蓮は賭博を好まなかったのかもしれないが、与党として疑義を唱えるだけでなく強く反対してほしいものである。

それにしても金になるなら、何でもやる安倍晋三には辟易する。殺人のための武器は開発奨励して輸出するし、いまだ原因も解らず廃炉の途にもついていない原発を輸出するし、金になるからとカジノを開設するというのである。過疎が進む田舎の長は、地域活性の手段として欲しがるのは当然のことである。そこにつけ込む汚い手法である。
カジノは賭博であって、勤労の美徳を穢すもので日本は導入するべきではない。

コメント (4)
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