ロシアの駐トルコ大使アンドレイ・カルロフ氏は、トルコの首都アンカラの美術展に出席演説中に背中を撃たれ死亡した。犯人は現職の警官でその日は非番であったが、会場に警備要員を装って入っていた。犯行後男は射殺された。
男は犯行現場に立って大声で、「シリアを忘れるな。アレッポを忘れるな。同胞が安全でない限りお前たちも安全でない。」と叫んでいた。男はトルコではギュレン派に属し、エルドアン大統領と対峙する団体を支持しているようである。ロシアのシリア介入に異議を唱えていた。
トルコはシリアを空爆するロシアの爆撃機を、2015年11月に撃墜している。誤爆とか言って誤ったふりをして、両国は何となく和解をしているかに見える関係にある。そして今、アレッポはロシア空軍の徹底攻撃で壊滅状態である。シリアの北部に位置しトルコに近い美しい古都アレッポは、反アサドのシリア自由軍の拠点である。プーチンが安倍との首脳会談に遅れたのは、シリア作戦の打ち合わせのためではないかと言われている。また日本国内で飛行機を代えたのも、テロへの不安を抱くプーチンの意向ともいわれている。
プーチン大統領はテレビ演説で、大使殺害はシリアの和平とトルコとの関係正常化を追求する動きを台無しにすることを狙った「あからさまな挑発」だと非難し、これを受けてトルコのエルドアン大統領は事件を共同で捜査すると表明した。ロシアとトルコは今回の大使銃撃事件をシリア内戦で対立する国々の間の新たな火種としたくない考えを示したのである。
プーチンはアレッポ制圧をほぼ終えた今、騒ぐのは得策でないと判断したのである。国内でチェチェン人を20万人とわれる弾圧を強行し、40万人以上を国外に追いやった。チェチェンについては徹底的に強行作戦を貫いたことで、今を築いた大統領である。ISの中には祖国を追われたり、家族を殺害されたチェチェン人たちが数多く含まれている。プーチンにとってそれらも火種になりかねない。アレッポの制圧後は騒ぐ時でないと判断したのであろう。プーチンが自国の現役大使が公衆の中でテロで殺害されて、黙っているには相当の理由があるに違いない。
日本での安倍との首脳会談では、全く笑顔を見せなかった、”うるらじーみる”君であるが彼の出自と存立基盤を考えるときに、安直に領土問題は将来に明るい基盤を作ったなどとうい、ノーテンキな首相もおめでたいものである。クリミアという、ロシアが侵略して得た土地を武力で併合させたことで、プーチンは80%以上の支持率を保っている。この男が領土を手放すわけがない。
血に汚れたプーチンの存立基盤を考えるときに、今回の大使刺殺事件の態度は次を見据え、エルドアンに貸を与えたといえるのである。次の一手が彼の目的なのである。
男は犯行現場に立って大声で、「シリアを忘れるな。アレッポを忘れるな。同胞が安全でない限りお前たちも安全でない。」と叫んでいた。男はトルコではギュレン派に属し、エルドアン大統領と対峙する団体を支持しているようである。ロシアのシリア介入に異議を唱えていた。
トルコはシリアを空爆するロシアの爆撃機を、2015年11月に撃墜している。誤爆とか言って誤ったふりをして、両国は何となく和解をしているかに見える関係にある。そして今、アレッポはロシア空軍の徹底攻撃で壊滅状態である。シリアの北部に位置しトルコに近い美しい古都アレッポは、反アサドのシリア自由軍の拠点である。プーチンが安倍との首脳会談に遅れたのは、シリア作戦の打ち合わせのためではないかと言われている。また日本国内で飛行機を代えたのも、テロへの不安を抱くプーチンの意向ともいわれている。
プーチン大統領はテレビ演説で、大使殺害はシリアの和平とトルコとの関係正常化を追求する動きを台無しにすることを狙った「あからさまな挑発」だと非難し、これを受けてトルコのエルドアン大統領は事件を共同で捜査すると表明した。ロシアとトルコは今回の大使銃撃事件をシリア内戦で対立する国々の間の新たな火種としたくない考えを示したのである。
プーチンはアレッポ制圧をほぼ終えた今、騒ぐのは得策でないと判断したのである。国内でチェチェン人を20万人とわれる弾圧を強行し、40万人以上を国外に追いやった。チェチェンについては徹底的に強行作戦を貫いたことで、今を築いた大統領である。ISの中には祖国を追われたり、家族を殺害されたチェチェン人たちが数多く含まれている。プーチンにとってそれらも火種になりかねない。アレッポの制圧後は騒ぐ時でないと判断したのであろう。プーチンが自国の現役大使が公衆の中でテロで殺害されて、黙っているには相当の理由があるに違いない。
日本での安倍との首脳会談では、全く笑顔を見せなかった、”うるらじーみる”君であるが彼の出自と存立基盤を考えるときに、安直に領土問題は将来に明るい基盤を作ったなどとうい、ノーテンキな首相もおめでたいものである。クリミアという、ロシアが侵略して得た土地を武力で併合させたことで、プーチンは80%以上の支持率を保っている。この男が領土を手放すわけがない。
血に汚れたプーチンの存立基盤を考えるときに、今回の大使刺殺事件の態度は次を見据え、エルドアンに貸を与えたといえるのである。次の一手が彼の目的なのである。