そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

これまで「記憶がない」と言った方が正しかったことがあったであろうか

2017-07-10 | 森友・加計問題
安倍晋三の腹心の友が理事長を務める学校法人加計学園の、獣医学部新設を巡り、衆院文部科学、内閣両委員会は今日(10日)前川喜平前文部科学省事務次官らを参考人招致し、閉会中審査をした。東京都議会選挙の惨敗と支持率の低下を受けて、渋々安倍晋三がお留守の間にやったのである。
前川氏は国家戦略特区で学部新設を認める過程について「はじめから加計学園に決まるようなプロセスを進めてきたように見える」と発言した。「背景に官邸の動きがあった」との明快な見方を示した。
前川氏は昨年9月、和泉洋人首相補佐官に呼ばれ、「総理が言えないから私が言う」と学部新設の早期対応を直接要請されたことを認め、「和泉補佐官がさまざまな動きをしていたことは、10月21日の文書を見ても明らかである」と述べた。この文書は、「10/21萩生田副長官ご発言概要」の表題で、獣医学部新設に関し、萩生田光一官房副長官の発言を文科省の職員がまとめたものである。「総理は『平成30年4月開学』とおしりを切っていた」、「官邸は絶対やると言っている」と官邸側の関与強く伺わせるもので、前川氏の発言の根拠の一つとなっている。又、「加計学園が誰も文句が言えないような良い提案をできるかどうか」などと、加計学園を前提にしたようなやりとりが記されている「10/7」の文書について、前川氏は「在職中に担当課から説明を受けた際に受け取り、目にした文書に間違いない」と述べた。
「加計ありき」は、獣医学部開設に向けて当初から相談を受けていた、北村獣医師会顧問も同様の発言をしている。
これに対して山本地方創生大臣は、「一点の曇りもない」というだけであるが、その決定過程については、言葉による否定とは裏腹に何の具体的な説明も根拠も示せない。この文書で発言者とされる萩生田副官房長官は、「記憶にない」と切り捨て、間違った内容と発言した。記憶にないのに間違っているとは、どういうことかは良く解らない。そしてその経過についての文書は残っていないそうである。こんな場合、風向きが変わって再度探すときになったら、ありましたということになるのである。
これまで国会で、「記憶にない」を繰り返した証人で、後に正しかったと言われた人は記憶にない。「記憶にない」は、言っていませんと否定はしないし、認めてもいないということである。つまり真っ黒の立場の証人が使う便利な言葉である。萩生田も時間が経てば、国民に謝罪することになるであろう。国会が正常に機能すればという前提ではあるが。
森友学園も併せて参考人招致ではなく、証人喚問として和泉洋人と萩生田光一と安倍昭惠、それに知らぬ存ぜぬで首相夫人を守り通し国税庁高官に栄転した佐川宣寿たちを国会の呼ぶべきである。
以前にも書いているが、獣医師は偏在しているが足りなくはない。今回加計学園の、獣医学科開設問題は加計孝太郎が、獣医学科を卒業したが獣医師資格のないドラ息子のために親バカを発揮して、腹心のバカ友にお願いして、税金を投入することになっただけの話である。ほとんどの国民がそう思っている。説明不十分であるという意見は世論調査では70%を超えている。今回の参考人招致では、前川氏の発言は真摯であるのに対して、政府側の発言は木で鼻をくくったような言葉しかない。
加計学園の獣医学部の開設は取り消すべきである。
コメント (26)
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