そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

新コロナ騒ぎの最中、どさくさ紛れに検事定年延長法案

2020-05-10 | 安倍晋三

世の中新コロナウイルス騒ぎに紛れて、国家公務員や検察官の定年を段階的に65歳まで引き上げる法改正案の実質的な国会審議が始まった。
野党側は東京高検の黒川検事長の定年延長問題をただすため、所轄の森法務大臣の出席を求めたが、これを認めなかった。ドジばかり踏んでいるとはいえ担当大臣を欠席してまで、強行採決に及んでいる。これが不要不急でないのは、稲田検事総長の定年が迫っているからである。
https://twitter.com/hashtag/検察庁法改正案に抗議します?src=hashtag_click
法文から読み取れないことを、閣議決定で(しかも後付けであるのは、無知な総理安倍晋三が知らなかったためであると思われるが)解釈変更をすることは、法律の安定性を欠くことになる。権力の乱用といえるが、それ以前に三権分立を根底から崩すことになる。もっとも、安倍晋三は三権とは何かを理解していない発言を繰り返しているが、国家の有り様や国権の暴走を自在に操れる国家を念頭に置いているこだけは確かである。

今回の安倍晋三の蛮行の実態はこうである。菅官坊長官懇意の黒川弘務を検事総長に据えたい安倍晋三は、1月半ばに2月に63歳になり検察庁法により定年を迎えることを知り、黒川を公務員法を適用してするように森法務大臣に指示した。唐突で時間のない法務省には検討、審議する時間も能力もなかった。森は口頭決裁をしたとも言い出した。審議していないために公文書は存在しないが、お決まりの破棄をしたと述べている。東日本大震災では検事は法を超えたことまでしてたとか、無茶苦茶な答弁を繰り返した。
安倍晋三が1月31日に検事は国家公務員の定年とすると、存在する法律を無視する閣議決定をしている。野党にさんざん指摘されてようやく気が付いた安倍晋三は、定年延長を盛り込んだ国家公務員法の改正案と、ついでに検察官の定年も63歳から65歳に延長することを可能にする検察庁法改正案の提出をした。
安倍晋三の腹は見え見えである。一つは稲田伸夫検事総長が定年を迎える7月に、政権べったりの黒川弘務を後釜に据えたいことである。なんのために。
森友加計学園問題や桜を見る会などなどが起きても、握り潰してもらうためである。差し迫っているのが、河合あんりと元法務大臣の夫の克行の公職選挙法に連座する失職と、選挙でばら撒かれた金の出所を巡る問題である。あんりには安倍晋三が鶴の一声で、1億5千万円も渡している。政党助成金が使われたのであろうが、広島地検が腰折れにならなければ安倍にも手が及ぶことになる。所で、経済産業大臣を辞任した菅原一秀衆議院議員の選挙違反はどうなっているのだ。黒川に見逃してもらえるとでも思っているのか。
安倍政権になって数多くの不正が行われているが、政治家は誰一人として罪は問われていない。忖度してくれた官僚たちは出世尾するばかりであるが、これは最早ファッショ体制といえる。ローレンス・w・ブリットの言葉そのまま当てはまる安倍政権である。

コメント (2)
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