そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃ小泉改革のなれの果てだろ

2012-05-07 | 政治と金

関越高速道路で、高速バスが防音壁に突き刺さり7人もの死亡者を出した。とても悲惨な事故である。私も、先日都市間高速バPhotoスを利用したばかりである。
深夜走って、早朝に500キロ先の札幌に着く。鉄路を奪われた地域の、数少なくなった選択肢である。運転手は二人用意して走っていた。少し前に事故があったからであろう。

今回の事故は明らかに、競争社会に運送事業を追い込んだ、小泉改革にある。規制を緩和すれば競争が起きて、強いものが残り、価格競争は消費者に利益をもたらすという、新自由主義の理念である。

一般商品と同じように、人の命を預かる運送事業も、こうした競争によって安価な運賃を消費者に提供している。とは、僅かな一面を表しているに過ぎない。

労働者にとっては、過酷な労働と責任が押し付けられ、経営者にとっては運営の危機と常に背中合わせの状態となる。

何よりも賃金が抑えられ、企業不安は社会不安となり、失業者の増加とデフレが進行する。物を買う人たちが、持ち金が少ないため財布のひもを締め、雇用不安に対応するためである。

今回の事故の原因は、居眠り運転手を逮捕し、雇用や運営の不正を暴き、企業を罰したとしても、原因の解決にはならない。

同じことは食糧生産者(農業)にも言える。安ければいいのではない。安全こそ最も重要な産業・企業は規制ばかりで締め付けると、また同じことが起きる。

小泉改革の間違い、新自由主義の結果を目の当たりにしていると、認識することこそ最も大切なのである。

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