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フランスG7(先進国首脳会議)で、サミット史上初めて共同声明を出さないことになった。正確にはトランプの暴走で、他国のすべてが怯んで出せないことになったのである。
およそトランプには、グローバル化についての感性が全くない。アメリカファーストが建前ならともかく、その本質はあらゆる思想や現実に優先する、1国主義である。あらゆる交渉を2国間でやるというのが、アメリカファーストの交渉である。とくに世界最大の経済大国、世界最大の軍事大国が2国間交渉すれば、しかも1国主義で臨まれては、相手国はたったもではない。日本など言いなりである。しかも首相が安倍晋三ときては何でも聞いてくれる。
そもそもが、先進国会議は世界を理性的に俯瞰できる国々が、途上国を教育でもするような俯瞰する姿勢で、1975年に始まったものである。その後の40年で世界は大きく変わった。世界第2位の経済大国の中国も、世界第2位の人口を抱えるインドも、世界最大の国土を有するロシアも、さらには世界最大の原油算出地域で紛争の絶えない中東からは1国も呼ばれていない。
既にイタリアやカナダはインドやブラジルのGDPを下回っている。トランプは40年前の”先進国”が上から目線の講釈を語っていた、まさしくそのターゲットそのものである。経済だけならまだしも、地球温暖化など環境問題も国境を設けようとしているのである。理由はアメリカ第一主義である。アメリカの経済停滞につながると、パリ条約を離脱している。
ともかく今回のサミットて明らかになったのは、G7の機能停止が現実的に起きているということである。
ところで、G7会場で突如日本の事務局も知らないままま、日米の貿易交渉が大枠で合意したと発表がった。日本は中国に売れなかった、アメリカのトウモロコシを大量に買ってくれることになった、王基円の会見をした。トランプの自尊心をくすぐる令和初の国賓と招かれたときに、8月にはいい結果を出せるといっていたがその通りになった。
農産物はTPP並みに(本当か?)するとしたが、日本の自動車関税は据え置変えたままの、トランプご機嫌の内容となっている。
EU離脱後のイギリスとの関係を2国間の交渉でうまくやろうと、EUにくさびを打ち込む発言をしている。トランプは世界を、40年遅らせた。
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