トランプ次期大統領が狂っているとしか言えないような暴論を吐いている。
①法的にどこのものかは知らんが、グリーンランドを放棄しろ!さもなければ、デンマークに高額な関税をかけるぞという脅しである。温暖化でロシアや中国の船がバンバン通っているぞというのである。
ここはデンマークの一部で売り物ではないとフレデリセン首相は主張し、ドイツのショルツ首相も国境は不可侵でなければならない、どんな小国でも守られるべきという。フランスのバロン外相も領土を認めないことは、EUへの挑戦だと述べている。トランプのアホ度がさらに上がる。
②メキシコ湾はアメリカ湾に改名する。なんと美しい名前かと自賛する。
1898年2月、当時スペイン領だったキューバのハバナ沖に停泊していたアメリカの軍艦メイン号が突然爆沈し、250名の乗組員が死亡した。アメリカはメキシコにやられたと、「メイン号を忘れるな、スペインをやっつけろ!」という大合唱がおこって、同年4月に宣戦を布告し、 アメリカ・スペイン戦争が始まった。このメイン号事件はアメリカの自作自演のでっち上げ事件と、後年明らかになっている。アメリカは小国であったが、メキシコ領土を求めて、西部へ西部へと進み、巨大国家となった。メキシのコシェンバウム首相は、17世紀の地図を持ち出し、西部はメキシコのアメリカだったことを示した。
アメリカの侵略略奪国家の歴史をトランプはを知らないだけである。
あそこはしっかりとメキシコ湾と名前を残しておいて、横暴なアメリカの歴史を確認するべきである。
③パナマ運河をアメリカのものにする。かつてノリエガ将軍が選挙を無効にし、権力者の地位に居座るとアメリカは、パナマに進軍してノリエガを麻薬のマネーロンダリングで逮捕し、裁判にかけ40年の刑を与えた。明らかな主権侵害である。今回も同様のことをするというのであろうか。
④NATO加盟国は軍事費をGDPの2%程度じゃだめだ。5%に引き上げるべきだと、トランプは主張した。トランプは軍事オタクではないが、軍事産業の発展を望んでいる。EU各国は、このバカ発言を聞き流したようである。
⑤ウクライナ戦争は就任から6か月以内に停戦させれば上々と評価をしてくれというのである。明らかな前言撤回である。ウクライナ戦争停戦は、ホラ吹いて終わる可能性が高い。
⑥一律関税をかけるが、そのために緊急経済審議会を開けとは、勝手気ままな放言としか言いようがない。
更には、COPの離脱やイランの封じ込めなどは世界の緊張を高めるだけであるし、アメリカは重大な経済的影響を世界に示しながらも、世界の平和や緊張関係それに環境などまるで考えていない。
小国の我儘は可愛いものであるし守らなければならないこともある。大国それも超が作大国の我儘気ままは許されるものではない。トランプのバカ丸出しの暴言は笑いごとなどではない。無知が世界を動かす時代である、トランプは巧みにそれに乗ったが動かす才覚がないことを就任間に世界に知らしめた。