石破茂は自民党内にあって議員仲間と会食しない、ペコペコしない、読書家であるなど、これだけでも十分党内野党である。
上図は昨日の所信表明の野次に声詰まらされ、相当頭に来たのだろう、睨み返している。石破の本心に反する官僚原稿を朗読させられたのではないか。野党からの野次が本質、石破の思いを代弁したのだろう。
企業献金も団体献金も同じであり、我が党は不適切なものと認めない、と読み上げた。これは石破の本心ではなかったのであろう、2、3秒にらみつけムッとした表情で渋々読み続けている。
石破は総裁になるまでは、アジア版NATOの創設や、地位協定の見直しなどを公言していたが、就任後はまったく口にしていない。
これまでの総理と違って、党内ではとりわけ安倍晋三のやることには極めて辛辣であった。桜を見る会や親族には甘い方針や、森友加計学園については発言さえ慎んでいた。
更に真っ先に村上誠一郎を総務大臣に据えたことで、旧安倍派とその周辺者たちは強い反感を抱いたに違いない。村上誠一郎は、集団的自衛権行使容認は、憲法九条を変えないでできるはずないと発言していたし、国賊を国葬にするのかと安倍晋三の葬儀を非難し懲罰されている。
内閣支持率は全く上がらず、ご祝儀相場の恩恵も受けていない。内閣支持率も上がっていない。半年後には国政選挙、参議院選挙がある。なのに石破下ろしは全くその気配もない。では誰がやるかというと、次がいないのである。
要するに自民党に大きな逆風が吹言えいることを誰もが感じているのである。石破を下ろしても、次を背負いたくないのであろう。しかし来年参議院選挙を大敗すれば、石破は終わる。いずれにしても短命内閣になるだろう。政治家としての器が狭いのである。