プロ野球選手会は20日、過去2大会を制しているWBC(ワールド・ベースボール・クラッシック)の不参加を発表した。新井会長は、いろんな論議があったが最後は全員一致で決めたと発表した。
将来の子供たちのためと表現しているその内容は、これまで指摘されてきた、アメリカの一方的な利権によるものである。
WBCのスポンサー収入の70%は日本のものである。ところが一旦主催者(WBCI)に納められ、日本には僅か13%還元されるだけである。これまで何度も、改善を申し込んできたが無回答である。
すべての試合の審判は、アメリカの審判員が行う。ほとんどがマイナーの2流の審判である。彼らは、これまで数々の疑惑の判定を行ってきた。疑惑の判定のすべてが、アメリカが有利になる決定的な場面で行われている。それでも世界最強のアメリカメジャーは、勝てなかった。
これらは、何かに似ていないか? 米軍の日本における地位協定そっくりである。
アメリカが、できそこないの輸送機オスプレイを、明後日でも日本に陸揚げする。
そして、最も危険とされる普天間基地に配備するのであるが、日本は黙ってみているだけにしていると、野田首相も関係閣僚も同じことを言っている。アメリカの言うとおりにしますというのである。
地位協定とは、アメリカの都合の良いことは何処までも勝手にやり、不都合なことは隠ぺいし、日本の主権者のことなど聞かないというものである。
野田ドジョウ氏は、新井会長の爪の垢でも煎じて飲めばよい。野田は、この国の子供たちの将来のことなど考えていないのだ。それとも、この国の野球は一流でも、政治は三流であることを、図らずも証明したいのであろうか。