報道は日大アメフト部の指導者の、自己保全・自己弁護発言でもちきりである。退路を断って真摯に顔をを出してまで冷静に記者会見した、若干20歳の若者の証言の前になんの力も見せてはいない。本ブログも、日大の権力者の自己保全発言を、安倍政権に重ねたが、それは安倍晋三の汚さを強調したいためであるが、報道の多くは結果的に安倍政権の隠れ蓑にすらなっているかに見える。
国会は懸命に悪行を隠そうと蠢き嘘に嘘を重ねる安倍晋三と、次々と出てくる”廃棄”されたはずの加計学園と森友学園問題の新たな文書と事実のやり取りで、国会は空転を重ねる状態が繰り返されている。
佐川理財局長が廃棄したとしていた、森友学園と近畿理財局との価格交渉記録が出てきた。900ページにも及ぶ交渉記録である。籠池氏に「神風が吹いた」と言わせた時期の2014年5月には、近畿財務局が本省と頻繁に交渉を重ねている。何があったのか、私たちはこれまでの経過からよく知っている。安倍昭惠付きの通産省職員でイタリア大使館にそのご後ご栄転する谷査恵子が、本庁に総理夫人の名を使って問い合わせていたのである。今回の交渉記録にもそれが確認できる。
但し、今回は大阪検察庁からの返却された文書であるが、安倍昭惠が前へ進めてくださいという発言があった、4月28日の文書は公開されていない。安倍晋三は妻は関わっていないという言葉を繰り返すが、何の裏付けも根拠もない。
虚偽答弁を繰り返し国会を愚弄した佐川宣寿は、何の罪も問われることもなく、そのうち天下りの美味しいポストに納まるだろう。
その責任者の財務大臣の麻生太郎は、「いくら野党が騒いでも、政権の支持率は全く下がっていない。」と嘯く。
安倍晋三は何の成果も得られることのないプーチンとの首脳会談に日本を後にした。安倍昭惠を伴って。
そして、誰も責任を取らない。