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日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

映画「ナイロビの蜂」を見る。

2006-05-16 21:56:12 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
やりたいことを優先するタイプ(笑い)ということで、さっそく「ナイロビの蜂」観にいってきました。

― ネタバレもあり。観る予定の人は、ご注意ください。―

超巨大国家に追随してイラクに派兵したことを女性ジャーナリストのテッドが糾弾するところから始まっているから、時代設定はまさしく現在。
ケニヤのナイロビに無料のエイズ治療を呼びかけることとセットで、新薬の人体実験も行われているのではと、調査活動をする妻テッド、夫は職務に真面目で庭仕事が趣味の外交官。
製薬会社が巨額の富を得るための策略と、野ざらし状態のアフリカの子供達の命。
実際にある話かどうかは知らないけれど、さもありなんと思わせるほどの説得力があって、新薬の開発が株価に影響を…、なんていうのは日本の経済新聞でもよく耳にする話だから、知らないところで、こんな非情な開発競争がなされているのかと連想したりも。
テッドは、何者かに襲われ命を落とし、夫ジャスティンも妻が死んだ場所で命を絶つ。自殺かと思われたけれど、銃弾は3種類、ジャスティンの銃ではなかった。
テンポが速く、回想場面で話が展開しているから、親友の裏切りがあったりして、集中していないと人間関係把握がついていけない。
ナイロビの住居、スーダンのの映像がよかった。あくまでも映画ではあるだろうけれど、なかなかアフリカの町や村は見ることがないから、よかった。
尚、「蜂」は、製薬会社のマークから。

余談
「アフガニスタンに住む彼女からあなたへ」(著者山本敏晴)を先日再読したところだったので、その本の中の次の言葉を思い出したりしました。
20年間国際協力が行われると貧富の差がますますひどくなる。
都市の一部が国際協力がもたらす恩恵を被り、大きい資力を持つようになり、物を買い占めるから、物価上昇につながり、貧しい者は従来手に出来たものを得ることが出来なくなる。

そういえば、フィリピンの就職実情として、国際協力事業関連への就職ぐらいしか、仕事の斡旋先がないとの話(今関わっているボランティア団体で聞いた)

善意であっても、軋みが出てしまう実情なのに、巨大製薬会社が、貧しい人を利用しようと乗り込んでくるとひとたまりもありません。
実情はどうなのでしょう。

コメント
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