日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

漫画が原作のドラマを見て

2006-05-19 22:40:00 | 私の雑感あれこれ
「7人の女弁護士」「弁護士のくず」「クロサギ」と連続テレビドラマ(但し一話完結)を見ている。
近頃弁護士ものがやけに多いと思うけれど、どうなのだろう(NHKでもあったし)。
そして原作が漫画、というドラマも多いらしい。
今までテレビドラマを連続で見てこなかった癖に、こんなことをいう立場ではないけれど、今見ている連続もの3つについて言うと、漫画を原作にしたものが面白い。そう思っている。漫画がドラマ化される時点で、原作は世間で高評価を得ている力作だからなのだろうか。
漫画は紙と鉛筆で、どんな世界でもかける。例えば女の子にどんな洋服でも着せられる。
小説がよくて漫画が悪いというのはおかしい。小説だって、いろんなのがあるのと同じで、漫画にもいろんなのがあるのだから。言いたいことを表現する手段として漫画を使っている。どうして文章がよくて、漫画だといけないの。
そんな問答をしていた頃から、もう10年。
堅かったのは、私のアタマ。
漫画であっても、書き下ろしのシナリオであっても、小説であっても、そして映画であっても、それが、長編であっても短編であっても、面白いと感じ、心に響くのは形ではなく中味の問題。――なのだ。
漫画にも詳しくなくて、これも語る立場ではないけれど、例えば、文学賞と漫画大賞。
文学賞は選者が候補作品を読んで決める。一般読者は賞を取ってから本を手にすることが殆ど。
漫画大賞の場合は、候補作品を読者が殆ど先に読んでいるのだから、逆に選者の目の高さが試されることにもなろう。
人気漫画がドラマ化される場合は、一般読者の判断を経てきているから、ドラマも面白いのだろうか。
そう思いながらドラマを見ている。
そういえば、こんなことも。
「文章で書くよりも、漫画で書いたほうが多くの人に伝えられるのに」
例えば「弁護士のくず」で、九頭(クズ)弁護士を通して、その場の空気や間、しぐさや短い掛け合いの台詞、いろんな要素の中で、読者に伝えたいものを浮き上がらせてくる感がします。
彼は正義を語ったりしないのです。でも結果として人をきちんと思いやっているのです。
うーん、うまいですね。





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする