日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

出会い。 

2008-05-05 07:30:44 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
二十歳の青年の詩。
今朝出会った。

ああ、そういえば、娘の高校の入学式の校長先生の迎えの言葉で、
「この学校は宝の山です。この3年間で宝を見つけてください」
と、語って下さったのを覚えている。

この世の中も、宝の山なのかもしれない。
そして、今朝、私は一つの輝くポエムに出会った。
名前しか知らなかったけれど、
凄い詩。
ニーチェ。
1864年9月頃の作とのことです。

      
       知られざる神に

   先へ進む前に今一度
   先を見渡す前に今一度
   孤独なわたしは両手を掲げ
   あなたを求め、あなたへと逃げよう
   胸の奥底ひそかにわたしは
   祭壇をつくり祈ってきた
   その声でまた わたしを呼べと

   祭壇に深く刻まれて、赤々と燃える
   その文字は-「知られざる神に」。
   わたしはその神のもの、たとえ
   いままで無神の民の下にいたとて
   わたしはその神のもの、あたかも
   抗う身を引きずっていく縄に縛られるよう
   たとえ逃れようとしても
   わたしをその神への帰依に強いるよう

   知られざる神、あなたを知りたい
   わたしの魂の深奥を掴む者
   わが生を嵐のように疾駆する者
   わたしと似てはかりしれぬあなたを
   わたしは知りたい、そして仕えたい

              詩: ニーチェ            



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする