日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

併読2冊。

2018-04-07 08:56:52 | 
気が多いもので、なかなか読書タイムにはならず、ボチボチ読んでいる本がある。

本村凌二著「教養としての「世界史」の読み方」:ローマ史が専門の歴史学者のかたのわかりやすい解説書。ダイヤモンド博士の講義にも通ずるところがあって、学者のかたのとらえ方の深さに教えられるところ大です。塩野七生さんの本も興味深く読めてありがたかったですが、このほんも出会えてよかった、と思える1冊です。・・・きっと、世の中には、いい本がいっぱいあるのに、きっかけがなくて出会えずにいるのだろうな、とも思います。

門井慶喜著「銀河鉄道の父」:今年の直木賞受賞作ということです。最近は芥川賞の話題にもとんとご無沙汰ですので、知らないままでした。リハビリ医院の待合室の週刊紙で話題が出ていて、興味を持ちました。宮沢賢治の父親のことを取り上げているのですが、賢治の育った家庭環境が語られているので興味を持ちました。いつか小林多喜二の母親を書いた、三浦綾子著「母」を思い出しました。小林多喜二というと「蟹工船」を書いた労働運動家。貧しい家庭に育って、拷問に遭って獄死した、、というイメージだったのですが、趣味としてバイオリン、といった当時としては文化的環境にあったということで、自分が表層的だったんだと思った記憶があります。(獄死した多喜二を迎える家族の悲しみも当然描かれています)
賢治は村では裕福な家庭の育ちで、そこのボンボンだった、と。有名な詩のいくつかを記憶している人が多いと思いますが、イメージのどんでん返しのような気がしませんか。
コメント (6)
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