映画の好みは人によるものだろうけれど、適当に出会った作品としては、当たり! です。
お薦め。・・・といっても、誰に勧めればいいのだろう。
あの9.11の事故で亡くなったお父さん役はトムハンクス。良作です。
そういえば、先日見たペリカン文書(ザ ポスト)もトムハンクスとメリルストリープでした。
以下、ネタバレあり。
父親の息子オスカーとの接し方が魅力的です。
オスカーはアスペルガー傾向はありますが、親子の信頼関係は厚くて、楽しい日々を送っている。
父親の語る探検話に熱中するオスカー。
科学話にも盛り上がる。太陽が今、大爆発して消滅したとしてもて、我々がそのことを知るのは8分後になるんだ、という話が伏線か。
そんなある日、あの9.11の事故が。
飛行機がビルに突っ込んだ後で、父親は自宅に電話をかける。
最初は、大丈夫だよ、避難の指示を待っている、心配いらないよ、という内容。
オスカーは学校から帰宅途中。
留守電は何度もかかる。状況は好転しない。誰も出ない。
状況がわからないまま帰宅したオスカーだったけれど、テレビの画像で、父親のいるビルが倒壊していくのを見る。
父親の大丈夫だよ、という声は聞こえるけれど、その声を聴いた時には父親のビルは崩れ落ちてしまっている。
喪失感でバランスを失う。
父親の部屋に入ったのは1年後。
父親の部屋の戸袋にあった花瓶を落とし、中に袋に入ったカギを見つける。
父親の何かのよすがにたどり着けるのではないかと、カギで開くものを探し始める。
12歳の少年の感性がみずみずしい。
窓越しに連絡が取れる距離に、祖母が住んでいる。
なんだか最近、祖母は寄宿人(高齢の男性)を入れたらしい。
ふと訪ねて行ったとき、祖母がいなくて、その寄宿人と鉢合わせをする。
その寄宿人は、言葉を話せないので、筆談。
少年の頃、ドレスデン(東ドイツ)で空襲に遭い、両親を亡くしたことから、言葉を失ったらしい(?)
カギの謎を解くために、関係者を訪ねまわっていると、その寄宿人も同行していいか、と申し出て、以後、二人での探索の日々となる。
一緒にいる時間が長くなると、その寄宿人の肩をすぼませる癖が、父親とそっくりだ、と思うようになり、もしかして、この人はおばあちゃんの相手、おじいちゃんかな、と思うようになる。
寄宿人は尋ねても多くを語らない。
ある日、二人でオスカーの家に帰ったとき、その寄宿人は、父親の写真をマジマジと眺める。
口をきけないから、視線で読み取るしかない。
頑なさを持ち合わせた老人なので、孫に巡り合えてめでたし、とはならず、去っていく。
カギの解決の糸口が見つかる。
それは父親につながるものではなかった。
けれど、カギの持ち主と、彼の父親との、時間を経てのメッセージへとつながっていく。
12歳の少年がそのころ実際に書いた実話本のタイトルがそのままこの映画のタイトルになっているようです。
お薦め。・・・といっても、誰に勧めればいいのだろう。
あの9.11の事故で亡くなったお父さん役はトムハンクス。良作です。
そういえば、先日見たペリカン文書(ザ ポスト)もトムハンクスとメリルストリープでした。
以下、ネタバレあり。
父親の息子オスカーとの接し方が魅力的です。
オスカーはアスペルガー傾向はありますが、親子の信頼関係は厚くて、楽しい日々を送っている。
父親の語る探検話に熱中するオスカー。
科学話にも盛り上がる。太陽が今、大爆発して消滅したとしてもて、我々がそのことを知るのは8分後になるんだ、という話が伏線か。
そんなある日、あの9.11の事故が。
飛行機がビルに突っ込んだ後で、父親は自宅に電話をかける。
最初は、大丈夫だよ、避難の指示を待っている、心配いらないよ、という内容。
オスカーは学校から帰宅途中。
留守電は何度もかかる。状況は好転しない。誰も出ない。
状況がわからないまま帰宅したオスカーだったけれど、テレビの画像で、父親のいるビルが倒壊していくのを見る。
父親の大丈夫だよ、という声は聞こえるけれど、その声を聴いた時には父親のビルは崩れ落ちてしまっている。
喪失感でバランスを失う。
父親の部屋に入ったのは1年後。
父親の部屋の戸袋にあった花瓶を落とし、中に袋に入ったカギを見つける。
父親の何かのよすがにたどり着けるのではないかと、カギで開くものを探し始める。
12歳の少年の感性がみずみずしい。
窓越しに連絡が取れる距離に、祖母が住んでいる。
なんだか最近、祖母は寄宿人(高齢の男性)を入れたらしい。
ふと訪ねて行ったとき、祖母がいなくて、その寄宿人と鉢合わせをする。
その寄宿人は、言葉を話せないので、筆談。
少年の頃、ドレスデン(東ドイツ)で空襲に遭い、両親を亡くしたことから、言葉を失ったらしい(?)
カギの謎を解くために、関係者を訪ねまわっていると、その寄宿人も同行していいか、と申し出て、以後、二人での探索の日々となる。
一緒にいる時間が長くなると、その寄宿人の肩をすぼませる癖が、父親とそっくりだ、と思うようになり、もしかして、この人はおばあちゃんの相手、おじいちゃんかな、と思うようになる。
寄宿人は尋ねても多くを語らない。
ある日、二人でオスカーの家に帰ったとき、その寄宿人は、父親の写真をマジマジと眺める。
口をきけないから、視線で読み取るしかない。
頑なさを持ち合わせた老人なので、孫に巡り合えてめでたし、とはならず、去っていく。
カギの解決の糸口が見つかる。
それは父親につながるものではなかった。
けれど、カギの持ち主と、彼の父親との、時間を経てのメッセージへとつながっていく。
12歳の少年がそのころ実際に書いた実話本のタイトルがそのままこの映画のタイトルになっているようです。