日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

吉村昭著「遠い日の戦争」を読む。

2020-09-01 07:46:39 | 
8月は戦争関連の話題が多い。
購読紙に取り上げられていた本「遠い日の戦争」をクリックして、月半ばから読みまじめていたのに、アレコレと小説以外に気が散って放置。せめて8月中に読み終わりたいと読みだして、最後の2日は戦後から数年の日本を味わっていた。
大岡昇平氏が同じようにB29から緊急降下して捕まった米軍兵士捕虜の処刑を書いていたのを思い出した。
九州福岡における米軍捕虜処刑の話。九州大学医学部が人体実験したというのは、ここに出てきていることなのかしら。ずいぶん前(多分学生時代)に読んだ遠藤周作の「海と毒薬」の事件と重なっているのだろうか。
読み終わって(その間、昭和20~25年という時代を想像しながら)、現在人が判断している基準となんと違いがあるのだろう、と思った。
今の人はエアコン、冷蔵庫、洗濯機、上下水道、水洗トイレそしてパソコンにスマホ。どれがひとつ書けでもブーイングだろうな。

「人が人を殺せと命じる戦争は絶対にしてはならない」

こんなシンプルなことが、どこでどう間違って、戦争をすることを選択してしまったのか。

したくなかったのに、それを選択せざるを得なかった。そういう流れを作ってはならない。


コメント (8)
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