ハジンの主治医であるテヨンから、親友だったソヨンが亡くなった際に彼女が自殺まえ考えていたのかを聞かされるジョンフン。
あの殺人犯は、「僕は彼女の恋人」と言葉巧みにハジンに近づき、疑うことを知らないハジンは友人の恋のためならと、彼女の部屋の暗証番号を教えてしまったのだ。
(韓国はよっぽどの事がない限り、部屋の鍵は暗証番号タイプだ・・・鍵をなくす心配はなくとも、こんな風に第三者に番号を教えてしまえば、トラブルを誘発してしまうのだ)
亡くなったソヨンのあだ名をカフェで耳にしたハジンはあの当時の記憶がよみがえりそうになるものの、全部がはっきりと思い出せるわけではない。
妹であるマネージャーのハギョンは「バイク事故でお姉ちゃんが入院中にロシアに留学してしまい、その後は音信不通になってしまった」と説明。もちろんハジンは訝しがるものの何が変なのかは彼女も思い出せないのだ。
そんな彼女を「今が幸せならそれでいい」と前向きな言葉で励ますジョンフン。
彼なりの覚悟で彼女を守ろうとするのだが、そんなジョンフンの行動を理解できない主治医であるテヨンの父。
こっそりとハジンを呼び出し、ジョンフンの恋人が亡くなった事を、「真剣に付き合っているのなら、全部知っていると思っていた。ジョンフンがそして君の事が心配なんだ。」と二人の事を心配しているかのように、あっさりと事実をハジンに告げるのだ。
その言葉に嘘はないものの、自分の研究に(しいては自分の上梓しようとしている書籍の内容に有利になるように)有利になるように情報を操作するかのような教授の行動。
殺人犯の男が怪我のために別の病院に転院していることを知ると、無理を承知で面会しようとし、逆に男に利用されて、逃亡のきっかけを与えてしまうのだ。
ジョンフンの存在が自分とソヨンの恋の障害になっていたと思い込んでいる彼。そんなジョンフンを逆恨みし、彼が亡くなったソヨンの親友だったハジンと付き合っていることが許せない彼が逃亡後に向かった先は、なんとハジンのサイン会場だったのだ。
殺人犯の男のと対峙したことで、全てを思い出すハジン。「私がソヨンの事を忘れるなんて・・・」と涙する彼女・・・そしてあったばかりの頃にジョンフンが自分に「ソヨンを知っているか?」と尋ねた事。彼の主治医の「初恋の人が殺されて彼は傷ついたんだ」という言葉から、殺されたソヨンがジョンフンの彼女だったことに気づいてしまう彼女。
自分がジョンフンにどんな思いをさせていたのかを考え、後悔してもしきれない彼女が選んだのはジョンフンとの別れ。「決して別れないと約束したじゃないか」というジョンフンに「どんな顔をして会えばいいか分からない。」と彼の元を立ち去るハジン。
「どうして私を許せるの?」というハジンの言葉に「過ぎたことだから・・・」と答えるジョンフン。
忘れることの出来ない過去の辛さを克服するためにジョンフンが選んだ方法は「過ぎたことだから・・・」と思うこと。
ハジンが過去の辛さを克服するために選んだ方法は「忘れること・・・」だ。
二人とも過去の出来事に真面目に向き合おうとしている素敵な恋人同士じゃないか。
仕事に注力してジョンフンの事を忘れようと努力するハジンだが、心のよりどころだったドラマの話が立ち消えになってしまい、彼女が向かう場所は自分から別れを切り出したジョンフンのところだ。
*****
ストーカーの殺人犯の男も怖いが、ジョンフンを自分の研究対象としか見ていない教授の考え方も恐ろしい・・・