BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

呪術廻戦 第269話 『検討』 感想3:確かにVS宿儺戦のMVPは憂憂! 瞬間移動も魂の入れ替えもチート過ぎるw だからきっと五条も生存してるはず!

2024-09-16 10:11:56 | 呪術廻戦
感想1感想2もあります)

なんか、今回は全体として、乙骨への罵声と、シン・陰の陰謀に話が集中してしまったので、ついつい言い忘れていたけど、

確かに、今回のMVPは、憂憂だよね。

いや、どう考えても、彼がいなかったら、そもそも高専側の被害を最小限に抑えながら、宿儺に休む暇を与えない波状攻撃は不可能だったから。

それに、魂の入れ替え特訓がなければ、乙骨は、乙骨五条になって無量空処を使えなかったし、虎杖は、それこそシン・陰の簡易領域など短期間で彼の能力の底上げをすることができなかった。

結局、五条亡きあと、宿儺に対峙できたのは乙骨と虎杖くらいだったわけで。

そういう意味では、宿儺に肉体を奪われたとはいえ、伏黒が不在だったのは、構造的に不満が残る戦いになったよね、読者的には。

ともあれ、話を戻すと、憂憂は、ディフェンスもオフェンスも強化したのだから、マジMVP。

以前にも、渋谷事変の現場にいた冥冥と憂憂がいきなりマレーシアのクアランプールのホテルにいたから、なんか空間移動の術式を持っているんだろうとは思ってはいたけど。

にしても、瞬間移動とか呪術でさすがに無理じゃない? というのが本音。

だって、完全に、物理法則を凌駕するような能力だからw

まぁ、無量空処がある時点で、何でもありなんだけどさ。

そういう意味では、羂索の反重力とか、九十九の質量とか、物理法則を直接イジる術式をだしていたのも、後々、憂憂のテレポーテーションwがでてくるための言い訳のためだったんだろうな。

だって、ブラックホールまで作ってたんだから、九十九はw

それならワープもありか、ってねw

でもさ、今回の感じだと、まだなにか憂憂は能力を隠しているような気がするだよね。

で、それがきっと五条の復活や、天元の処置なんかに意味を持ちそうな気がしている。

乙骨五条の登場も、家入が外科的に脳を入れ替えたんじゃなくて、憂憂が二人の脳をそのまま物理的に入れ替えただけなんじゃないかな、ってね。

だったら、五条の脳は、リカが反転術式を使って乙骨のボディを直していた時に同じく直されたはずなので。

やっぱり、五条の復活はありなんじゃないかな。

で、今のところ、楽巌寺とか、日下部あたりは、五条に天元殺しをしてもらうべく、五条の生存を秘匿しているとみたw


まぁとにかく、憂憂のチートの前では、箒に乗って空を飛ぶなんて児戯に等しいw

うん、間違いなく、憂憂がVS宿儺戦のMVPだよw

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呪術廻戦 第269話 『検討』 感想2:乙骨の復活って羂索の「体を渡る術式」からしたらさすがに無理がありすぎじゃない? 実は魂の移動でしかなくて、そうなると五条悟も生還してたりして!

2024-09-16 10:08:24 | 呪術廻戦
感想1感想3もあります)

いろいろあったけど、とにかく乙骨は生き残ってました。

その生き残っていた乙骨を目にして「憂太 テメェ バカヤロー」と真希が罵倒していた、というのが、前回の最後の疑問のオチだったわけだけど。

ただ、その乙骨の復活の仕方がちょっと腑に落ちない。

乙骨の説明によると、リカが乙骨の本体を反転術式で直してくれていたから、羂索の「体を渡る術式」が切れても、元に戻ることができた、ということなのだけど。

え、でも、羂索の術式って、脳を物理的に移植する必要があったんじゃないの?

だとしたら、羂索の術式が切れたら、乙骨の脳は五条の頭部に残ったまま、にされたんじゃないの?

で、それも憂憂が瞬間移動で回収して、もう一回五条の頭部を切開して脳を取り出して、乙骨の頭部に戻した、ということ?

それ、全部、家入がひとりで行ったの?

別に家入の他に救護班がいてもおかしくはないし、医師がいてもおかしくはないけどね。

うーん。

それに乙骨が反転術式で直した五条のボディはどうなったの?

あるいは、乙骨の脳を移植したときに取り出した五条の脳はどうしたの? そちらも五条のボディに戻したの?

・・・といった疑問がどうしても残る。

やっぱり、こんな物理的な措置をあの短時間で滞りなくさらっとやれるのかな?

それとも、通常医学と反転術式を組み合わせることのできる家入なら、そんなこと朝飯前なのかね?

なんかね、疑問ばかりなんだよ。


で、こういった疑問を解消するには、やっぱり、羂索の術式で「体を渡る」のはあくまでも「魂」であって、物理的な脳はそのままではないか、ということ。

つまり、術式の移動で行っていたのは、前に書いたように、魂の移動だったということ。

そうなると、当然、五条悟の脳と身体が、ひと揃え残っているはずなのだけど、それはどうなったの?という疑問が残る。

そうすると、これもまたメタ読みになるけど、今回、乙骨復活の報からの怒涛の反省会、さらにはシン・陰の謀略の阻止、といった流れも、このエピソード自体が、羂索の術式の本質や、五条悟の体のことから、読者の目をそらすための、一話まるまる使ったミスディレクションに見えてしまう。

今回、やたらと説明ゼリフが多いのも、新情報や裏話の洪水で読者の脳を「焼き切ろうw」としているようにしか見えない。

だって、異常だよ、今回の情報量w

これで、次回、唐突に復活した五条が、天元を相打ちで処分して終わりということになっても驚かないよw

ていうか、乙骨に対する罵倒をするよりも、まずは、宿儺の戦力を削る上で最大の功労者だった先鋒・五条悟の死を悼むのが先なんじゃない?

五条悟が、マコーラを倒したり、宿儺に領域を使わせて、術式を一旦焼き切らせたり、とにかく宿儺の戦力を大いに削ってくれたからこそ、後の、五条よりは自力で圧倒的に劣る呪術師たちによる波状攻撃が意味を持ったわけで。

とにかく、五条悟の追悼を抜きに大反省会をするのはおかしすぎるでしょ?

それだと、高専のみんなが、人でなし、過ぎることになるw

ということで、

羂索の「体を渡る」術式の内容
五条悟の脳と体の行方

についてはまだなにかありそう。

ついでにいえば、五条の生死については、もしかしたら今回出てこなかった高羽が一枚かんでいるのかもしれない。


・・・とこんな具合に、今回の大反省会というイベントによって、いろいろと読者はごまされていると思うんだよね。

乙骨やリカに対する疑問といえば、今回のバレによれば、そもそも、高専の呪術師がVS宿儺戦をモニターで観戦していたのも、どうやらリカの中だったということのようだけど。

え、リカが顕現できるのって5分間じゃなかったの?とか。

じゃ、リカが乙骨とともに宿儺と戦っているときは、あのモニタールームはどうなってたの? とか、いろいろと矛盾がでてくる気がするのだけど。

もしかして、こうした矛盾も、高羽の「ウケればなんでもあり」の術式で、メタ的に解決するという暴挙に最後、作者は出るつもりだったりして?

なんか、マジでその線もありそうで怖いんですけどw

だって、VS羂索戦のとき、高羽って、ちゃんと漫才の舞台、具現化してたじゃないw

だったら、ワンちゃんあるかもw

五条悟、これで復活したら、マジウケるわ!・・・ってノリでw

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呪術廻戦 第269話 『検討』 感想:まさかの宿儺戦反省会のあとにシン陰の当主が始末されるという、どうでもいい?話が続いたよw

2024-09-16 10:05:22 | 呪術廻戦
感想2感想3もあります)

え、前回の最後にあった「憂太テメー」の罵声を発したのは真希だったの?

なんだよ、それ、真希、その前にパンダたちと歩いてたじゃんw

あまりにもしょぼいミスリードw

・・・ととりあえず悪態をつきながら読み始めたら、話はどんどんあらぬ方向へ。


出発点こそ、真希による乙骨の戦略ミスという非難から始まったけど、途中から、そこにいた生き残った面々が、各々、反省の弁を繰り返す。

まぁ、メタ読みすればどれもこれも、VS宿儺戦をライブ感だけで描いてきた作者の言い訳に過ぎないのだけど。

いや、まさに、この前、ここでも疑問に思っていたように、なんで、秤と宿儺は戦わなかったのだろう?という問いにも答えていたしw

要するに、読者に細部を突っ込まれる前に、先んじて、作中人物によって、読者の不満をガス抜きしておこう、という手管w

そういえば、日車はちゃんと生き残っていたけど、じゃあ高羽はどうなったのだろう?と結構、気になった。


で、そういったVS宿儺戦の反省会が進んでいくうちに、え? それ今、残り2話になったところで話題にする? っていうくらい唐突に、今回のエピソードの中心に躍り出てきた「シン・陰流」。

具体的には、「シン・陰流」の簡易領域の門外不出の縛りと、それを執り行ってきた当主の話。

結論だけを言えば、その当主は冥冥によって始末されて、新たな当主は日下部になったwので、もう門外不出の縛りはなくなったみたいなのだけどw

それでも、え、今、それする? という話だよね。

もちろん、領域内でみずからを守れる「簡易領域」は、その利用が任意であれば、今回のVS宿儺戦の前に簡易領域を基本装備でできたはずだったので、そりゃ、それの秘匿を墨守してきた当主が疎まれるのも当然といえば当然。

実際、冥冥もその理由で、当主を殺したわけだけど。


で、これだけなら、シン・陰流の話は、決戦後の落穂拾い的エピソードの一つでしかなかったわけだけど、最後に、気になる一言を、そのシン・陰の当主の婆さんが言っていた。

「天元?」・・・と。

え?ここで天元?

まさか、それって、目の前にいる冥冥のことじゃないよね?

まさか、冥冥が天元なんてこと、あるの?

・・・と一瞬思ったのだが。

でも、流れ的には、シン・陰の当主の居場所と、呪術界乗っ取りの意図を教えた女方言は誰か?とも取れるから、そちらなんだろうね。

要は、天元が冥冥に、シン・陰の謀略を伝えた。

当主は門弟の寿命を吸収して生きながらえていると言うから、長寿を保つ理由として天元がマークしていたのかもしれないけれど。

で、そうなると気になるのは、天元はいつ冥冥にシン・陰の謀略の存在を伝えたのかという疑問も出てくるのだが。

まぁ、どちらかというと、物語全体の流れとして、話題を「天元」につなげるためのネタとしてシン・陰のことを挟んだ、というのが妥当なのかな。

ということで、次回は、いよいよ、天元の行方と、死滅回游の締め、についてかな?


最後に、乙骨の復活については、色々と疑問に思うことがあるので、それはエントリーを分けて次に扱うことにするつもり。

追記:乙骨の復活についても書いた。続きは感想2で。

感想2へ)
感想3へ)

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呪術廻戦 第268話 『決着』 感想6:秤が宿儺や羂索と戦ったらどうなってたんだろうね? 結構、ネタ的にも面白かったと思うのだけどw

2024-09-06 23:05:14 | 呪術廻戦
感想1感想2感想3感想4感想5もあります)。

269話の中で、秤に敗れて?消失する裏梅が描かれていたから思ったのだけど、

今更だけど、秤ってどうして宿儺と戦わなかったんだろう?

いや、もちろん、裏梅の足止め役だったってことはわかってるし、それが宿儺の手札を減らしたり、いざという時に宿儺の逃走を手助けしたりできないようにすることが、戦略上重要だったということはわかるのだけど。

でも、秤が宿儺と戦ってたら、結構、面白かったと思うんだよね。

いや、戦い方が素晴らしいとかじゃなくて、単純にネタとしてw

だって、パチスロだよ、パチスロw

宿儺がどう戦ったか、楽しみじゃないw

いや、意外とそもそも勝負にならないくらい、秤に圧倒されたんじゃないかと思ったりw

だって、宿儺がパチスロとか、美少女ゲームするとか、絵的にありえないでしょw

坐殺博徒を相手にした宿儺がどんな戦い方するか、見たかったなぁw

高羽と戦った羂索みたいに、宿儺もちゃんと現代的に振る舞ってくれたのか?

それとも、日車の誅伏賜死のときみたいに、つまらん、の一言で一蹴したか。

見てみたかったなぁ、宿儺vs秤、のカードw

さすがに坐殺博徒の絵柄が、VS宿儺戦のシリアスさに水を差すと、作者的にも思ったのかな。

ていうか、裏梅とは、秤、領域展開して戦ったんだよね?

裏梅は、どんな反応していたのだろうw

秤は実力者だけど、あまりにネタ枠すぎて、最終決戦で見せ場がなかったのが悔やまれるなぁ。

裏話的に、どこかで描いてくれるのを希望w

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呪術廻戦 第268話 『決着』 感想5:バカヤローとなじられている乙骨を救うために必要なのは目覚めた伏黒によって死滅回游を終わらせることではないか?

2024-09-02 07:17:42 | 呪術廻戦
感想1感想2感想3感想4感想6もあります)。

乙骨のことをバカヤローと詰っているのが、リカであれ、五条であれ、そのことを諌めるためにも、多分、死滅回游を終わらせることが必要。

もともと死滅回游を始めた羂索としては、

死滅回游おプレイヤーを一掃することを縛りにして
日本の人間と、上位存在と成った天元の超重複同化を達成すること。

であり、だがその首謀者の羂索が乙骨に倒された時、羂索がルール変更を行い、天元による人類との超重同化の発動権は、伏黒一人に委ねられている。

つまり、目覚めた伏黒がその発動権を行使するかどうかで、乙骨の救済が可能かどうかも決まるということなのではないのか?

もちろん、それ以前に、死滅回游を終わらせることが必要なのかもしれないけれど。

形はどうあれ、伏黒に託された「発動権」の使われ方によって、事態は変わる、ってことかな。

ちなみに、感想4を書いたあとだと、乙骨を詰っているのは五条にしか思えなく成ってきたのだけど。

その場合、釘崎と伏黒に虎杖から渡された五条の手紙は完全にミスリードを誘うものだったことになる。

さてさてどうなることやらw


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呪術廻戦 第268話 『決着』 感想4:「憂太、テメェ、コノヤロー!」と詰っているのが五条悟であるかもしれない件

2024-09-02 07:17:00 | 呪術廻戦
感想1感想2感想3感想5感想6もあります)。

感想3を書いてしばらくしたところで、あれ、もしかして?と思い始めたことがあった。

それは、乙骨に対して「憂太、テメェ、コノヤロー!」と詰る存在として、リカの他にもう一人いたことを思いついてしまったこと。

それは五条悟。

そういえば五条先生も、乙骨のことを憂太って呼んでたなーと。

で、感想3で書いたように、乙骨五条の登場が、実は羂索の術式ではなく憂憂の術式で実現されていたとしたら、五条悟は、乙骨の魂が乗り移って来たあとに反転術式をかけてもらうことで、焼ききれていたはずの脳の再生も行うことができていたのではないか、ということ。

となると、乙骨五条が、虚式「茈」を使おうとしてうまく行かなかったのも、五条が常にしていた、焼き切れた術式のある脳を自発的に破壊しては反転術式をかけて強割れ側から回復させるという手順に慣れていなかったからではないのか。

だとすれば、あの時倒れたあとの乙骨五条は、五条と乙骨のふたりともが生還することができたのではないか。

もちろん、あの時、乙骨も瀕死の状態だったから、残った乙骨の身体を完全顕現状態のリカ後から出直すことができたのかどうかということだけど。

もしも羂索のではなく憂憂の術式で入れ替わっていたのだとすれば、リカが抱きしめていた乙骨の身体(脳もそのまま)には、五条の魂が転じてきていたはずで、そのときはまだ意識がもどっていなくて、それをリカは、乙骨が死んだと思って嘆いていたのかもしれない。

ただ、じゃあ、そうして生還した五条が、どうして乙骨を詰っているのか、ってことになるのだけど。

まぁ、一番くだらない理由wとしては、乙骨のせいで、額にブラフでも縫い糸のあとが残ってしまったから、ってことかなぁとw

あるいは、せっかく夏油とかナナミンとかと空港で談話したのに、そこから現世に戻ってしまったとかw

あ、そういう意味では、あの死後の魂の空港? 賽の河原のような空港で、あのあと、236話のタイトルにあった「南へ」ではなく、きっと「北へ」行くことにしたのだろうなw

昔の自分に戻るのではなく、新しい自分になるために。

そういう意味で、新しい五条悟に乙骨のせいでなれなかったので怒っているのかもしれないw

以上、「憂太、テメェ、コノヤロー!」が五条悟の発言だった場合・・・でしたw

なんか、こういう形なら、五条が復活してもいいとは思うんだけどね。

多分きっと、宿儺も虎杖の中で生きる道を選ばせられたことだろうから。

孤独な最強に「愛」をわからせることが宿儺に対する最大の罰であるとして。

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呪術廻戦 第268話 『決着』 感想3:乙骨の魂の五条の身体への入れ替えは、実は羂索の術式ではなく憂憂の術式で実現されていた可能性について考えてみる。

2024-09-02 07:16:28 | 呪術廻戦
感想1感想2感想4感想5感想6もあります)。

乙骨センパイを救わなくちゃ、という虎杖の発言だけど、「憂太、テメェ、コノヤロー!」という罵倒から、十中八九、リカ絡み・・・だと思うわけだが。

前の感想2では、乙骨の五条ボディの操作が、羂索の術式で実現したと思っていたのだけど、実はそれが読者を、そして乙骨自身をもミスリードするものだったとしたらどうだろう?

つまり、乙骨は、羂索の術式で五条のボディに移ったと思っていたけど、実はそうではなく、何度も訓練で使った、憂憂の術式で実現されていたとしたらどうなるか?

どうしてそう思うかと言うと、それは262話のあたりの、乙骨五条vs宿儺の戦いの際に、五条の戦闘記憶が乙骨の意識に流れ込んでこなかった描写が確かあったから。

あと、前回の267話の頭で、わざわざ五条と乙骨が入れ替えの訓練シーンが描かれていて、そこで、憂憂の術式による「入れ替え」では、これもまたわざわざ「入れ替わっても脳の記憶が読めない」という事実を伝えていたから。

裏返すと、宿儺と戦っていたときの乙骨五条は、乙骨の魂だけが移って、乙骨の脳が移植されたわけではなかった。

じゃあ、なんで乙骨五条の頭に、羂索のような縫合糸の跡があったかと言うと、あれは、第一に宿儺に羂索の術式を使わせたと思わせるためのブラフだった。

それはきっと宿儺なら、憂憂の術式のような「入れ替え」の術式に関する知識をもっていただろうから。

その知識を思い出させるまでもなく、羂索の術式を使ったと思わせる必要があった。

ただ、それは同時に、乙骨自身にも、自分が羂索の術式で入れ替わったと信じさせるためのものだった。

で、そう考えると、乙骨の術式が直接書き込まれている「脳」が乙骨の頭部に残ったままなのだから、リカが乙骨五条についてこずに、乙骨の身体を抱きしめていたことも納得できる。

で、この場合、重要なのは、五条の脳も生体としては生きていた、ということ。

厳密に言うと違うかもしれないけれど、五条は失血からの脳死状態にあって、それゆえ家入の反転術式でも直せなかったのかもしれない。

(あるいは、すでに一度、死の淵から脳を守って反転術式で生還したことのある五条からしたら、宿儺に両断されたときも、とにかく脳を守ることだけに専念したのかもしれない。体の方の修復は家入がしてくれると信じることで)。

でも、家入の指導では、乙骨に、五条の体に移ったあと、反転術式を使って五条の体を直せと言っていた。

だとすると、これ、内部から五条の脳組織の修復を狙ったのかもしれない。

一種の賭けとして。

で、そうなると、乙骨がリカの術式の限界時間の5分を待たずして倒れてしまったのも、多分、術式の主の憂憂の方が倒れたから、ということかもしれない。

なので、最悪のケースは、五条も乙骨も死んでしまったケースは変わらないけど、

最善のケースでは、五条も乙骨も生存している可能性がある。

五条の場合は、相変わらず脳死状態が続いているかもしれないけれど、しかし、一度乙骨が乗り移って内部から反転術式をかけたから、脳組織の再生も遅々ながら進んだのかもしれない。

乙骨の場合は、憂憂の術式が切れたら自分の身体に戻るしかないわけだけど、そこは今度は、物理的に治療が進められていた可能性もある。

ただ、これは最善の場合であって、リカが嘆いているところからすると、もしかして、魂としては五条の体に移ったまま、乙骨の脳を含む身体の方は死んでしまった場合。

この場合、リカは乙骨が死んだから消えても良さそうだけど、乙骨の魂は五条の体に残っているから、消えることができず、だから「憂太、テメェ、コノヤロー!!」ということになるw

いや、わからないけどね。

ただ、一応、最善のケースとして、乙骨と五条の双方が生きていることもあり得ると思っているのは、これも前回、釘崎が復活したそばに、楽巌寺と歌姫がいたこと。

この二人がセットでいると、どうしても、あのVS宿儺戦の冒頭で五条に対して行った「超バフ」のことが思い出されて。

多分、その「超バフ」を家入にかけて反転術式の効果を上げたから釘崎がタイミングよく復活したのかな、と。

同様に、宿儺に真っ二つにされた五条に対しても、二人の超バフがかけられた家入の超・反転術式が使われたんじゃないかなと。

ただ、それでも、すでにVS宿儺戦によって焼き切れた術式を含めて五条を短時間で完全復活させることは不可能で、それくらいなら、乙骨によって五条の脳の修復も新体同様進めてもらうほうがいいと判断したからじゃないかな、と。


あと、これも読者に対するミスリードとして、ここまで合間合間で、宿儺戦に備えて用意した戦略が開陳してきたことで、いかにも合議の上で戦略が練られていったように見えるけれど、実は、その統括者として、楽巌寺と歌姫、それに家入といった教師陣がいたのではないかと。

日下部もその一人かもしれないけれど。

彼らだけが知り、学生には秘匿されていた情報もきっとある。

それは、宿儺との戦闘を速やかに進めるために。

なので、すべての事情を乙骨が知っていたわけでもないこともきっと確かで。

実際、虎杖も、主観的には釘崎はもう死んだと思っていたけど、実際には復活の一歩手前にあったわけだから。

そういう意味では、265話で虎杖が死んだと思っていた中に釘崎の他に五条もいたことが、逆に五条も生存している「サプライズ」が控えているように思ったことでもある。


ということで、乙骨が死んだと思ったら、実は生き返っていたことに、リカがブチ切れているという、幸せな騒動が繰り広げられていたことが、次回明かされる・・・ってことにちょっと賭けてみたい気がしているw

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呪術廻戦 第268話 『決着』 感想2:乙骨の危機ってリカ絡みだと思うけど、ここに来てリカの「外付け術式」というイレギュラーな設定が物語の終幕にとって大きな意味をもつのかもしれない。

2024-09-02 07:15:54 | 呪術廻戦
感想1感想3感想4感想5感想6もあります)。

意外とあっさり決着がついたVS宿儺戦だったけど、あれだけ騒げば後始末も大変になる。

その筆頭が、どうやら「乙骨の救済」らしい。

  憂太 テメェ コノヤロー!!

なんて罵声を浴びせることができる存在といえばリカくらいだろうから、問題は、リカがどういう形で乙骨のことをいたぶっているなり、呪っているなりしているのか、ってことなんだろうな。

まぁ、リカは単純に乙骨がとにかく生死不明の状態になっていて、憤っているだけなのかもしれないけれど。。。


そもそも、乙骨が五条に成り代わった時は、リカはついてこなかったわけだけど。

あれは、リカが憑いているのは、乙骨の魂ではなく乙骨の身体だからだよね。

里香が成仏したあと乙骨に残した「外付けの術式」が、里香ならぬ「リカ」だったわけで。

いわば里香の中の術式だけが純化されてとりだされた「呪い」だった。


で、そういえば、乙骨が五条に移った時、確か、リカを使ったコピー術式の限界である5分を待たずして、動けなくなっていた。

乙骨にとっても想定外の出来事だったようだけど。

でも、リカが何からかの形で関わっていることは多分、まちがいなかったのだろう。

あのときはとにかくVS宿儺戦の継続のほうが優先されたから、乙骨のことは放置されたままになったけど、どうやら、あのまま乙骨は生き残っているらしい。

どういう形でかは、はっきりしないけど


乙骨が五条の体に移った「乙骨五条」は、そもそも乙骨が、首を切り落として倒した羂索の肉体をリカに食わせて、羂索の「肉体を渡る術式」をコピー術式として発動させて実行した。

一応、物理的に、乙骨の脳を五条の頭に移すことが必要なようだけど。

その間、乙骨の生死とか、リカの状態とか、非常に気になるわけだけど、それはとりあえず置いておくとして。

「身体を渡る術式」の効果については、コピー術式発動の時間制限である5分間に縛られるはずだった。

問題は、この身体を渡る術式が、一度きりの発動で身体の移動を完成させるのか、それとも、身体の移動を維持するためには適宜かけ直さなければならないのか、事前にわからなかったこと。

乙骨は決死の覚悟で望んだから、その違いを気にしていなかったけど、どうやらリカは気にしたらしい。

だから、何らかの形で、リカが、コピー術式の発動を制限時間が来る前に、停止、というか「凍結」させた、ってことなのだろうな。

多分、時間停止?

どうしてそんなことがリカに可能なのかはわからないけど。

でも九十九や羂索は反転術式の延長上で重力も操っていたから、羂索から奪った術式として「反重力機構」とかつかって、時間を止めたのかも。

そうまでしてしたのは、乙骨が死んだら、彼の外付け術式であるリカも消失してしまうからなんだろうね。

今回、消える前の裏梅によれば、受肉体の場合は、その肉体から呪いが取り出されてしまえば、呪いとしての存在を維持することができなくなるということだから、リカの場合は、そのような受肉体がなくても存在できる呪いの変異種?ってことになる。

まぁ、それが「愛」のなせる技なのだろうけど。

でも、もともと里香を呪いにしたのも乙骨が望んだからだったことを思うと、リカ自体は、乙骨の術式を取り出したら呪いの形をしているものになったものと思ってもいいはずで。

あれ、でもそうなると、里香を呪いとしてこの世にとどまらせることができたのと同じように、乙骨の場合、五条悟を呪いとして残存させることもできるんじゃないの?

で、リカからしたら、その呪いとなったゴジョウサトルと乙骨に対して競合する存在になるってこと?

うーん、わからなくなってきた。

でもだとしたら、もしかして、呪いの形で五条悟が復活?するなんて可能性もあったりして。

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呪術廻戦 第268話 『決着』 感想:長かった宿儺との戦い、遂に決着! 宿儺逝く? で、結局宿儺は虎杖の中に再び取り込まれたのかな?

2024-09-02 07:15:27 | 呪術廻戦
感想2感想3感想4感想5感想6もあります)

前回の最後で、まさかの生還を果たした釘崎の共鳴りに苦しむ中で、虎杖に決められた渾身の黒閃!

それは確かに最後の一撃で、結果、宿儺は伏黒の中から弾き出され、伏黒はやっと復活。

ホント、最終決戦の場でずっと不在って、何してたんだよ、伏黒!ってところだけど、とにかく彼も帰還。

で、問題の、じゃあ、弾き出された純然たる「呪い」の宿儺はどうなったのか?というと・・・

正直、はぐらかされた。

頑固一徹、俺は小僧の憐憫など受けない!って感じで、勝手に成仏?したようにも見えるし、

その一方で、むりやり虎杖が飲み込んだ結果もあり得る描写。

その場合、宿儺は虎杖の中で「ふて寝」して無視しているように思えるけどw

裏梅の最期を見ると、受肉体は、呪い=魂がさらされて、呪力にもどってしまうみたいだけど。。。


とまれ、
ということで、ようやく、VS宿儺戦に決着。

最後は、少年漫画らしくきれいに、主人公同期3人組の、虎杖、釘崎、伏黒の3人で勝利を掴んだ!

友情、努力、勝利!のジャンプの王道w

で、そこから、エピローグ。

とりあえず、五条先生が残した釘崎と伏黒への手紙が開封され、そこで、伏黒は、父親がもう死んでいないことをようやく告知された。

笑ってしまったのは玉に瑕w

まぁ、釘崎の方の話はいいとして。

いやもしかしたら、釘崎母が最終話で大活躍し物語の全てをひっくり返す「デウス・エクス・マキナ」になる可能性もなきにしもあらず・・・だけど、まぁ、でも今は放っておこう。


で最後の問題が、乙骨だった。

ということは、まだ乙骨は死んでいない、ってことだよね?

でも「憂太テメェ、コノヤロー」って感じだと、どうもリカにやられまくってる感じだけど。

つまり、リカに呪われている、ってことかな、と。

だから助けるのは、リカから、ってことだとは思うのだけど。

ただ気になるのは、乙骨の場合、リカの問題もあるけれど、それ以上に、

羂索の術式を奪って利用し、
五条の体に移って戦場に戻り、
虎杖=宿儺の術式を使って戦った、

という具合に、終盤で、この物語に主要キャラのパーツをあれこれ使ってしまっていること。

これ、いわゆる「呪い」の残穢の問題はないのかな?

つまり、下手をすると、羂索とか五条が呪いの形で復活する、とかあるんじゃないのかな?と。

まぁ、これはまだ思いつきレベルのことだから、もうちょっとあとで考えてみようかな、とは思うけど。

あとは、当然、死滅回游どうなったの?ってことだけど。。。

それは、乙骨の話の次なのかな?

ただ、それも羂索を倒したのが乙骨だったから、というのもかかわっている気がするけれど。。。


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『呪術廻戦』最終話(271話)予想3:『呪術廻戦』ってもしかして宿儺と天元による「セカイ系」の物語として終わるんじゃないの?

2024-08-27 17:36:17 | 呪術廻戦
予想1予想2、もあります)

最終話までに扱われなくちゃいけないことに、死滅回游の終了とか、1億人呪霊化とか、ひたすら殴り合いを続けているVS宿儺戦に比べれば、はるかに巨大な案件が残っているのだけど、この解決にはどう見ても天元の介入が必要になる。

ていうか、羂索が言うには、確か、天元が一番上位の結界?である浄界を解除すれば、実は即座に死滅回游を終了させることができたはずなのだけど、でも、天元がそれをしないのは、浄界を解除すればこれまで蓄積してきた呪術の知恵も消えてしまうから、ということだった。

でも、ていうことは、天元は、平安時代からこのかたずっと、浄界を維持することで、呪術が成立する世界、呪力が存在する世界を、維持し続けてきた、ということだよね?

つまり、この物語における現代の日本は、呪術的には、千年前の平安時代の状態がそのまま維持されたままの世界。

他国と比べて日本だけが突出的に呪力(エネルギー)の総量が多いのも、要は千年分の呪力の蓄積があるからで。

(正確には、呪力の拡散を防止したからで)

でもそれも天元の結界が消えれば、あっという間に消失する。。

そのことにかつて星漿体に選ばれたことのある九十九はなんとなく気づいていたのだろうね。

なので、九十九は、呪力なんてなくなればいい、という方向に向かった。

一方、羂索は、わざわざ死滅回游のような、強制的に呪術師を競わせる場まで用意して、しかも過去千年の間に登場した強者の呪術師を、タイムカプセルのようにわざわざ一度、呪物として保管してまで再登場させる工夫まで凝らした。

そうした呪物を受肉化させることで実現したのが、いわば呪術師千年の歴史を彩るオールスターによるバトルロイヤルw

いいかえれば、死滅回游は、そんな強者たちが覇を競う頂上決定戦だったことになる。

そうやって競わせることで、呪術者の進化を極める道を、羂索は選択した。

多分、その最終的な勝者に、1億人呪霊から得られる呪力を注入して、スーパー呪術師を完成させたい、というのが、羂索の狙いだったのだろうね。

そんな超存在の爆誕にどんな狙いがあるかは、よくわからないけど。


ともあれ、羂索の立場は、せっかく日本に千年かけて溜まった呪力があるのだから、それを利用しない手はないよね、というもの。

でも、そうなると、じゃ、どうして天元は、呪力を溜める浄界をはり続けたのか、ということになるけど。。。

で、そこで気になったのが、どうやら天元って、平安時代に存命したときは女性だったってこと。

そこでひらめいたのが、あ、これ、もしかして、天元と宿儺のセカイ系の話じゃないの?ってこと。

宿儺の異名が「堕天」なのも、きっと天元を堕としたから、なんだと。

「邪去侮の梯子」、つまり、ヤコブという言葉で騙されたけど、天使にしても、きっと「天元様の御使い」の略だったんだよ。

そう考えると、とにかくなにか平安時代に宿儺と天元の間に事件があって、まぁ、多分、色恋沙汰に近い魂の共鳴的なものだとは思うけど、その結果、天元は、自らの不死の術式を使い続けても、浄界を維持して、呪術が使える世界をずっと維持し続けようとしたことになる。

それが、両面宿儺として呪物化した宿儺を、一度人間として浄化してそのうえで成仏させることだったのかもしれない。

ただ、天元は天元で、星漿体を乗り継いで今に至っているから、その過程で、どうして浄界を維持しようとしたのか、その理由を忘れてしまっている可能性もあるけれど。

ただ、天元がなんらかの形で呪物化する前の宿儺に想いを寄せていたとすれば、浄界の中に、宿儺の身仏を残していたのも、理解できる。

きっと、一度、宿儺の魂をこの宿儺の身仏に戻して、人として?(両面宿儺化しているから人とはいい難いがw)、成仏させたかったのかもしれない。

そういえば羂索が、初めて今の天元を見た時、その四つ目の姿があまりにも宿儺に似せていることに気づいて苦笑していたけど。

そんな形で宿儺に惹かれていたのが、在りし日の天元だったのだろうな。


・・・というわけで。

要するに、平安時代の人間だった頃の天元は、世界を代償にして、未来の世界で宿儺との再会を願った、それも二人で死ぬために。

まぁ、だから正確にはセカイ系、というよりは、裏セカイ系、だよね。

世界を犠牲にしているのだから。

天元と宿儺の、二人のために世界がある、のだから。

ただ、ホントにそうした初発の動機も、千年が過ぎる間に忘れ去られたってことなのだろうな。


ということで、最終話までにきっと、こうした平安時代の呪術界のあれこれが、駆け足で語られるのだろうな。

宿儺、天元、羂索、天使、裏梅、あたりが登場する寸劇。

まぁそもそもなぜ、宿儺が両面宿儺になったのか?というのもあるけど。

ただまぁ、それも、もともと双子で生まれるはずだった運命を、母親の腹の中にいた時に、双子の兄弟を食らったせい、というのがその「呪い」の理由なのだろうけど。

そちらの因果を虎杖という檻に利用したのが羂索だったわけだから、羂索が事情通であることも間違いないわけで。

さてさて、平安の時代に何があったのか。


あー、でも、この平安時代の宿儺と天元の悲恋?物語については、それこそ、スピンオフとして改めて連載されそう。

『シン・呪術廻戦』とかのタイトルでw

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