BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

アルドノア・ゼロ 第11話 『ノヴォスタリスクの攻防 -Wind, Snow and Stars-』

2014-09-15 17:14:45 | Weblog
なんか、いろいろと雑な展開になってきたね。
というか、敵がザーツバルム(とその部下)に限られてしまって、とても世界が小さくなった。
結局は、私怨の復讐でしかないわけで。

しかも、今回の描写では、伊奈帆、アセイラム、スレインの、一応主人公と言われている三人の行動が、「ホントのところ、何を狙っているのか」、まったくわからなかった。一番わからないのは、もちろん、スレインなのだけど、でも、伊奈帆にしてもアセイラムにしても状況に流されているだけ。

そういう意味では、伊奈帆に対して憤りをぶつけるユキ姉だけが輝いていた。

ていうかさー、いくらなんでも、最後の作戦を考案するのが伊奈帆って、なしじゃない?彼自身が、一番、火星人と交戦経験があるから、というのはわかるけど、それは、彼の実績というよりは自負だよね。

せめてマグバレッジ艦長の言葉として、伊奈帆に、君ならどう考える?という問いかけがあった上で行った考案された作戦だ、ぐらいの描写は必要なんじゃないかな。

こういっては何だけど、そういう詰めの部分が、最終回に近づけば近づくほど、いい加減に扱われるようになってきていて、(虚淵脚本の三話まではもとより)前半にあった、伊奈帆主導の理詰めのリアリティが、どんどん消えているのが、惜しい。

というか、心配。

なんか、このままグズグズした普通の物語に転じてしまうようで。

よくよく考えると、前回、前々回は、結局、ほとんどが設定説明回だったわけで、その反動として、アクション中心になってしまった、といえば聞こえはいいけど、しかし、物語のリアリティは急速に低下していて、その分、前半にあった緊迫感を伴う面白さがほとんどなくなってきた。

うーん、第1クールの締めは、一応は形になるんだよね?

このまま、ザーツバルムとの戦闘が、バーン!、ドキューン!、ダダダダダー!!!、って感じに終始して、最後は登場人物の多くが生死不明のまま散り散りになって、分割2クール目を待つ!なんてことにならないことを願う。

とにかく、急速に詰まらなくなってきたことだけは確かだと思う。

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魔法科高校の劣等生 第24話 『横浜騒乱編 VI』

2014-09-15 16:59:37 | さすおに
全くもって残念な回。
せっかくの達也の素性のバレ回なのにー、
なんで、こんなショボイ演出しかできないかなー
多分、今回が2クールの中で一番のクライマックスのはずなのに。

大型車両の自爆テロを察知した達也が、
周りの人間の存在にも拘わらず、やむなく「分解」の魔法を使ってしまい、
その「分解」魔法の現場を真由美に視認されたことに苛立ったところで、
間髪入れず響子が登場し、その流れで
達也が魔装大隊の特尉だったことがバレてしまう。

で、この流れで心情表現がされているのは、達也の正体がバレたことを悔しく思う深雪のみ。
いや、深雪は、その秘密は彼女だけが知るものとして、達也との間の親密さの一つの鍵だったわけだけど(ぶっちゃけ、ほのかや真由美に対する優位性と捉えている)、それが暴露されてしまうことで、達也に対する「特殊な存在」としての自分が一つ減ってしまう。そのことに対して、深雪は忸怩たる思いを抱いているわけだけど、それはあんな描写じゃわからないよね。

だいたい、どうして、周りはもっと驚かない?

いや、原作では、そこは風間が目で制した、というくだりがあるのだけど、とはいえ、映像でやるなら、そこは周りの「驚き」をきっちり描かないとダメでしょ。

というか何がダメかといえば、あんな会議室みたいなところで、あんな会議用の机や椅子を間において、風間や藤林が登場しても、なんか威厳もへったくれもないし。

そもそも、達也の封印が開放されて、よくわからんけど、サイオンの渦まく空間になるところは、達也と深雪の関係が、騎士と姫のようなもの、という描写であるにも拘わらず、その場所が会議室wじゃ、達也のサイオンが渦巻く!!!っていっても、超ショボイじゃない。

あの場面は、もう少し、広めの空間で、少なくとも会議用の机とか椅子とか目に入らないところで描くべきでしょ。

なんていうか、芝居が全然なってないよね。

多少の改変はあっても、そこは、ロビーでもなんでもいいから、そういう空間で話させておくべきだったんだよ。

あるいは、達也の葛藤、とかね。
せめて、真由美に見られた時は、きっちり舌打ちの一つぐらいさせればいい。

感情を殺された人間だと彼の設定はわかるけど、それは外面に出にくくて抑制された人物だという印象があるだけであって、達也自身の内面では、激情ではないけれど、合理的計算として、これはマズった!、というぐらいの判断は常にしているわけで。

そういう内面描写が一切ないところで、今回の、バレ場面を行われてもね・・・。

数少ない期待のシーンだっただけに、今回の演出には、超がっかり。。。

葛藤がなければカタルシスもないのにね、まったく!

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魔法科高校の劣等生 第14巻 古都内乱編<上> 感想

2014-09-15 16:35:58 | さすおに
原作に追いついたので、そのまま新刊にも手を取ったのだけど。
うーん。
下巻を読んでから判断したほうがいいとは思うものの、なんていうか、二周目感が強いかなー。

ということで、ネタバレもあるだろうからスペース、空けときます。





























































まぁ、二年生だから仕方ないのだろうけど、二周目感が強い。
しかも、論文コンペまでもう一回やるのか?という感じで。。。

率直にいって、この作者、舞台設定能力が貧困過ぎない?

いや、九校編はさ、一応、国体みたいなもんで、全校あげて躍動感がある世界だから、二周目で扱ってもいいだろうし、でも、実際には、前巻のように、その裏話として達也の活躍があった・・・、ってのは、わかるんだけどさ。

でも、同じく、学校行事として論文コンペを使って、しかもまた、達也は裏方で、論文コンペ会場の京都、ならびに奈良で、魔法戦闘が起こります、ってのは、いくらなんでも作家として、芸がなさすぎじゃない?

結局、そうなってしまうのって、達也が抱える物語上の役割が、実は高校生には全くなく、深雪のガーディアンであり、魔装大隊の特尉、それとトーラス・シルバー、というところにあるからでしょ。

つまり、もともといらない高校生設定を無理やり使っている。
しかも、ひと通り、高1の時に、先輩方と学園ネタ(・・・といっても、その多くはテロwだけど)をやってしまったから、いまさら、書くことがない。
いまさら、雫やほのかやレオその他を交えてなにか学生らしいことが起こるわけでもない。彼らが関わるのは、達也同様、相手を殺傷しても構わないというレベルに達した場合のみ。
なので、今回、やたらと幹比古がフィーチャーされてしまうところもそのため。
まぁ、幹比古の場合は、古式魔法がらみでも便利なんだけど。

しかし、見事に、一高の友人たちがモブになってしまった。

で、わかったことの一つは、水波がなぜ登場したのか?ということ。

これは、単純に、一高の外で達也が活躍する場面が増えてしまうので、必然的に一高の友人はモブ化して、物語の進展に絡めない。あるいは、達也と深雪のバカップルぶりに呆れたり、やゆしたりすることができない。

そこで導入されたのが、「家政婦は見た!」役の水波。
彼女が、異様なまでに、達也と深雪の親密さにゲンナリしているのも、もはや司馬兄妹の日常を目撃するのが、彼女しかいないから。

でも、それだとなんだか耳年増で若年寄のキャラになってしまってつまんないから、今回、むりやり、九島光宣の「美貌w」にウットリしてしまう・・・なんて、いまさらの乙女属性が付与されている。

いやー、ホント、ご都合主義的なキャラ付けだよね。

そういう意味では、マジで、水波に同情するよ。
こんな便利に作者にキャラを弄られてしまうのだから。

それにさ、最後の、真由美の再登場のあたりは、あまりにも唐突でしょ。

そもそも名倉がそこまでの猛者であったことなど、ここまで一切描写がないところで、無理やり、真由美を再登場させるための前段として、突如、周と戦闘をさせられて、その周の口から、黒羽貢よりも強かった・・・・なんて言われてもさー。
黒羽貢がどれだけ強いか、なんてことも作中では大して描写されていない。

まぁ、こんな感じで、この作者は、なんでも、設定を書くのとと同じように「説明」しちゃうんだよね。たいした描写もせずに。

だから、ホント、読んでも、ネタにしかならない。

となると、この先、どうするんだろうね―。

一応、真夜の考えでは、古都内乱編が一段落した後の1月にサプライズを仕込んでいるみたいだけど。そこで、光宣と深雪の婚約でも、強引に導入するのかね。
美男・美女カップル、として。

で、そこで、それを認めたくはない一条と達也が手を組んで、そんな婚約を破棄させるとかw

なんか、今回の最後の、無理矢理にもほどがある、ラブコメ臭の引き、からすれば、そういうご都合主義的展開もなくはなさそうだしw

で、じゃ、この14巻は面白かったのか?、といえば、うん、つまらかなったよ。

あまり、つまらない、という感想は書きたくないけど、この魔法科~については、さすがにどうよ?と思うところが満載なので、突っ込まないではいられないのが本音。

簡単にいうと、キャラが動かせないなら、こんなにキャラの数を増やすなよ。モブなんてモブAとかモブBでいいから、名前なんてつけなくていいよ。魔法の説明ばかりの地の文をどうにかしろよ、・・・、と、突っ込んでおこう。

というか、もっとはっきりいえば、さっさと、達也を一高から中退させて、基本はシルバーと特尉の仕事に特化させて、そこで、彼の頭脳と殺傷能力を「存分に」使わせてやってくれよ、と思う。

てかさー、お話全体として何をしたいんだろうね?
どこに向かってるんだろうね?

電撃大賞の選外だった作品の出版なんかせずに、きっちりと『魔法科~』の今後の展開について考えたほうがいいんじゃないかな。

とにかく、もうちょっと担当編集の人は、原稿の段階で、ツッコミを入れて、物語としての流れが際立つ形に改稿させたほうがいいんじゃないかな。

ということで、多分、2月とか3月あたりにでるであろう下巻をみてから、古都内乱編としての感想を考えたいかな。

ただ、横浜騒乱編が上下巻であったことを踏まえると、多分、下巻は「内乱」を京都と奈良で繰り広げるんだろうね。で、また、一条も絡んでくるんだろうね。多分、彼は三高の生徒会長になってるんだろうし。

なんかなー、とにかく、キャラを動かしてくれ。
魔法や設定の説明はその後でいいよ。
ラノベといっても、一応お話なんだからさ。

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