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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

西尾維新 『続・終物語』 感想

2014-09-19 13:22:33 | 西尾維新
とうとう物語シリーズも最終巻。
しかし、前巻で綺麗に着地した話に何を足すのだろう・・・と思いながら読んだのだけど、なるほどねー、そうきたか~、という感じ。

いつもどおり、スペース空けときます。

















































『鏡の国の阿良々木くん』という物語で、
よくわかんないけど、鏡の中に取り込まれた?阿良々木くんがそこからの脱出を図る物語。

で、その鏡の世界が、パラレルワールドよろしく、いつもの面々が、ちょっとアレンジされた形で登場する。

確かに、その意味ではボーナストラックなんだけど。

一応、各キャラがウチに秘めていたもろもろの思いが「裏返って」発現した世界、ということなのだけど。。。

うーん、正直なところ、蛇足かな―、という内容。
これ、本当に最終巻なの?、というのが率直な感想。

もっとも、結局、『接物語』という物語がどうやら発刊されるようだから、シリーズはまだ続くみたいだけどね。

今回のオチが、阿良々木くんの「心残り」が元になった「改変世界」だったことを考えると、多分、主人公が阿良々木くんの物語はここで終わって、誰か他の人が、主人公役を引き受けて、続いていく、という感じなのかな。

『花物語』を踏まえれば、神原が主人公なのかもしれないし、
高校生になった、という点では、火憐が中心になるのかもしれないし、
一人、海外に飛び出した羽川の話になるのかもしれない。
あるいは、今回も特異点であった月火が前面にでるのかもしれない。

はたまた、阿良々木くんが完全に成人して、かつてのメメたちのように、ゴーストバスターの一人として、忍と扇ちゃんを引き連れながら、怪異探偵のようなことをするのかもしれない。

まぁ、この場合は、時系列が十数年飛ぶことになるけどね。

戯言シリーズの後で、人類最強がスピンオフしているようなものかもしれない。

ともあれ、一旦、幕は引かれた、ということなのだろう。

で、肝心の今回の物語の方だけど、なんていうか、可もなく不可もなく、っていう感じで、あまり感想らしい感想はない。

読めばそのまま、という感じ。

作中で、阿良々木くん自身がいっているように、ユルイ展開なんで。

今まで、そのバージョンでは互いに顔合わせはしてなかったよね、という展開がほとんどかな。そういう意味では、確かに書くキャラの裏面を、設定集ではなくお話として補っておく、というもの。

正直、そこまで各キャラに思い入れをしていたわけではないので、特段に面白い!ということもなく。

むしろ、八九寺が、八九寺ねーさん、になってしまって、おいおい、最終巻で、八九寺との掛け合いはなしかよ?というのが本音。

代わりに、斧乃木ちゃんが、従来どおりに活躍していたので、いやー、ファイナルシーズンって、ほんとに斧乃木ちゃんが八九寺の代打だったんだな―、と思った。

それくらいかな。

あー、あとは、戦場ヶ原がすっかりつまらないキャラになってしまって、残念。
ヤンデレって動かしにくいんだな、と実感。

まぁね、忍が生涯のパートナーになってしまったから、実際、戦場ヶ原の位置付けも曖昧なんだよね。本妻の忍が、老い先短い戦場ヶ原に暫くの間、正妻ポジションを譲ってやってる、という感じしかしなくて。。。

もっとも、そのあたりの不完全燃焼感を払しょくするのが、ネクストシーズンの『接物語』なのかもしれないけどね。

結局、読んじゃうんだろうなーw

ということで、続刊を静かに待つことにしようw

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