BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

UQ HOLDER! 第162話 『イレカエ』 感想

2019-07-14 17:45:57 | UQH/ネギま!
なんかよくわからないけど、ジンベエの「イレカエ」は超スゲー!という、どう見ても、後付けの理屈が開陳された回。

で、それだけ。

あとは、とにかくジンベエと十蔵の間で、暑苦しい戦闘が繰り広げられるだけ!

しかも、赤松健の漫画のくせに、女の子がひとりも出てこない!
むさ苦しい男ばかり。
どういうことだよ!
いい加減、主人公のエヴァ、出せよ!
あるいは、せめて刀太とか。
てか、夏凛たちってどうなっちゃてるんだっけ?

で、どうやら十蔵も、ゲンゴロウ同様、ジンベエさん、尊敬してます!大好きっす!みたいな、ホモオーラをビンビンにそこら中に撒き散らしていて、マジ引くわ。
キモチワル!

どう見ても今回の展開の先には、十蔵が、やっぱ俺、ジンベエさんの舎弟ッス!、ずっとついてくッス!とか言って、寝返る世界しか見えないw

なんかこのままいくと、UQホルダー男衆ジンベエ兄貴大好き!って集団が作られそうでキモいw

まぁ、それは、どうでもいいんだけど。
とにかく、女の子を出さない赤松健とか、ありえないでしょ!

やっぱり、つくづく思うのは、赤松健という人は月刊の連載にあっていないこと。週刊のノリのまま、月刊を描くから、今回のように、アクションシーンがただ増ページになってしまう。
でもこれだけのページを使うなら、中盤で今回のオチにつかった「イレカエの秘密」の話に触れて、せめて、今回の反抗のバウルの意図くらいはほのめかしてくれないと、一体全体、なにやってんだか、まったくわからない。

で、そのイレカエの理屈としての「無極太極盤」wだけど。
こんなのわざわざだして、どうする気なんだろう、作者は。

魔法世界の説明とか、刀太の不死の説明とかでも、もう十分トンデモなのに、こんな相互になんの脈絡もないような屁理屈ばかり並べ立てていって、どうするの?と思わざるを得ない。

なんどもいうけど、シンプルにネギの救出に焦点を絞れよ。
それにつながる話なら、途中、どんないざこざがあろうと、その窮地からどう抜け出すかに関心を示すこともできるけど、なんかただバウルが造反しました!とか吸血鬼の真祖が暴走しました!とかいわれても、さ。

単純に、意味不明。

物語の向かう方向がほんと見えない。

今みたいな、UQホルダーの身の上話を通じた「新展開」をしたいのなら、さっさとネギの救出を済ませて、ヨルダの先に、さらに巨悪が存在した!って流れにでも変えてほしいのだけど。

正直なところ、もう刀太の不死の説明あたりから、ヨルダとか大した敵にみえないんだよね。周りはすでに十分パワーインフレが起こっているのに、いまだにネギが救出されないほうがどうにもおかしくて。

でも、一応、このUQHはネギ救出をうたっているから、このまま引き伸ばし工作が続くと、ネギま!まで含めて、残念な駄作だった、ってことにしかならないと思うのだけど。

ラブコメも中途半端
SFも中途半端
ファンタジーも中途半端
アクションも中途半端
なにもかもが中途半端

それが今のUQHだから。
とにかく、ネギ救出をはよ!

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア12 感想

2019-07-14 15:49:57 | ダンまち
前巻で、クノッソス攻略作戦が九分九厘成功したと思っていた最後の最後で、真の黒幕たるエニュオによって、その攻略作戦そのものの意味が完全にひっくり返されしまい、自身もゼノスのレイによって九死に一生を得たフィン。
彼のリベンジマッチは成功するのか?
エニュオの正体は誰なのか? やっぱりあの女神なのか?
目の前で親友(というか百合的恋人?)のフィルヴィスを殺されたレフィーナは精神崩壊でこのままリタイアなのか?

とにかく、あれこれと多くの問題やら疑問やらを残したまま終わった前巻の結末に対して、一体どんな決着がつけられるのか?
本当に外伝はこれで終わるのか? 大団円を迎えるのか? それとも?…

ということで、とりあえずスペース空けときます。
















































いやー、しかし長かった。
本編14巻にほぼ匹敵する600ページ弱の厚さ。
完全に2巻分ね。
で、これもまた本編14巻同様、途中まで読んだら、あとは読み止まることなどできない、怒涛の展開!
ということで、疲れましたよ!まったく!

とはいえ、とりあえず、冒頭のあたりで、前巻の感想でも書いたように、あー、エニュオってやっぱり女神デメテルなのかぁ、でも、冒頭でいきなり種明かししてるってことは、絶対ミスリーディングに違いないよなぁ。
そうすると、前巻の最後にヘルメスとロキが口を揃えてエニュオの正体だと思っていたディオニュソスが、やっぱりエニュオかなぁ。まぁ、別にミステリーってわけではないから、エニュオの正体が新キャラであったも全然おかしくないけどねー。

・・・と思っていた。
そしたら、ほんとにエニュオの正体がディオニュソスで・・・
えー、まじかー!
でもまぁ、彼が一連の事件の黒幕だった、というのは理解できるし、彼の死を偽装するなら、他の神を同じタイミングで殺すだけでいいので、不可能ではないな、と思っていた。

な・の・だ・が・・・

フィルヴィスの死も偽装だったのには、さすがに笑った。
てか、それはどうよー!って。
だって、分身魔法で、もうひとりの自分を使って、そいつに自分を殺させた!というのって、さすがに、それミステリーだったら禁じ手だろー!って思ったよ。
しかも、フィルヴィス自身、すでにこの外伝の最初で登場してきたときから、「怪人(クリーチャー)」になっていた、というのだから。

この物語中盤に示されたフィルヴィスの正体については、正直に言うと、あまりにご都合主義過ぎて、呆れた。
さすがにそれはないだろ、と。よりにもよって分身魔法かよ?

もちろん、フィルヴィスを襲った「27階層の悪夢」の惨劇と、そのときに「精霊の化身」によって人外の存在たる「怪人」にさせられた話は不幸極まりないので、この話を一通り聞いた後では、そうか、仕方ないな―、で、今は敵なんだよなー、って思って、その怪人フィルヴィスとの間の「熱い戦い」に目を向けるしかないのだけど、それにしても、冷静になって考えると、この「種明かし」はお粗末だな―、と思った。

こういう、実は隣にいたこいつが犯人で・・・、という展開は、あんまり好きなではないんだよね。
物語の結末が、ものすごく狭い内輪の話になってしまうから。
普通にフィルヴィスはきちんと殺されていて、その敵討ちを素直にレフィーナが成し遂げる、という展開の方が好きだな。

というのも、結局、この「フィルヴィスは実は怪人でした!しかも分身魔法で二人いました!」というトンデモ説明は、ディオニュソスがエニュオとして一連の悪事を働くためのきっかけとなった、という流れの、もっともらしい説明のために持ち出されたものでしかないから。

そうそう、忘れないうちに書いておくと、今回のディオニュソスの悪神化!という展開も、ちょっと飽きた。
ちょうど、いまダンまちIIが始まって、腐れ外道の神アポロンのことを思い出したから、というのもあるのだけど、今回のディオニュソス、キャラ的にはこのアポロンと全然変わんないよね?

突然、ヒャッハーな、イカレ男神に転じてしまって。
しかも、酒で酩酊している間は、自分自身をも偽っていたなんて展開、まんま『デスノート』の夜神月じゃない?
いや、まぁ、一度ならそれでもいいんだけど。
映像にしたら、顔芸の嵐になるような外道に豹変する!という展開は、あまりにも陳腐でつまらないと思う。

ということで、この12巻、中盤で、フィルヴィスとディオニュソスが真犯人でした!ということが明かされたところで、実は、かなりガッカリした。

だったら、前巻の最後で、ヘルメスとロキに、エニュオの正体はディオニュソスだったんじゃね?という推理とかわざわざ物語内で書かなければいいのに、と思った。
白けたなぁ。

それくらいなら、やっぱりデメテルがエニュオで、彼女はオラリオに対して抜き差しならない恨みを抱いていた、それは・・・。
とかの方がよかったよ。
で、その傀儡というか操り人形として、ディオニュソスとフィルヴィスを利用していた、という方がね。。。

なんか、終盤がとにかく7箇所で展開される、ロキ・ファミリアやフレイヤ・ファミリアの上級冒険者たちによるひたすら熱量の高い戦闘シーンがこれでもかこれでもかと続いたので、すっかり忘れてしまうのだけど、フィルヴィスの話を聞くと、引き続き「精霊の化身」が何か仕掛けようとしているかが謎のままなんだよね。今回、ディオニュソスはたまたまフィルヴィスが怪人になったから、これ幸いとばかりに、彼女をコマの一つにした謀略を考えたわけだけど。ダンジョンがダンジョンの意志でなにかオラトリアにしかけようとしていることは、引き続きブラックボックス。

もちろん、そのネタが、この先は、ダンまち本編の話題になるのだろうけどね。

まぁ、だから、この外伝で、初めてヘスティア・ファミリアの面々が大活躍する!という展開になったのだろうけど。
晴れて、本編が、外伝で開陳されてきた「ダンジョンの謎」に追いついた、ということで。
そして、今回のアタックを通じて、ヘスティア・ファミリアも、小さいながらもオラトリア防衛の際に役立つファミリアの一つに数えられるわけで。

しかし、この外伝の終幕でヘスティア・ファミリアの大活躍を描きたかったからこそ、本編14巻の決死行があったんだな、と思うと、作者は、結構ビビりながら書いていたんだろうな。全体のパズルがおかしくならないように個別のエピソードを調整するという点で。

で、そういう意味では、満を持しての、ベルくん「英雄デビュー」。
なんたって、もう悪魔精霊の力まで加わった巨大龍を、単騎で討伐したんだからね!

正直なところ、途中で、ヘルメスも言っていた通り、まだベルくんカードを切るタイミングではなかったと思うのだけど。
なぜなら、それは本編で期待される「黒龍討伐」でこそ、初めてなされるべき偉業であったわけで。
でも、きっと作者も、あー、でも、それ待ってたら、ベルくんの英雄認定は、まだまだ先になっちゃうなぁ、だったら、ここで一発、英雄デビューさせとくかね―、って感じだっただろうな。

つまり、ヘルメスの戸惑いは、読者の戸惑いでもあり作者の戸惑いでもある。
改めて、ヘルメスが、メタ物語キャラであることがよくわかったw
てか、彼が実質的に、ダンまちの語り部ってことだな。

ともあれ、ベルくんは大活躍、
リリすけはもうマジでフィンから求愛されるに足るパルウムの同法が確定で(ということはアマゾネス姉のヒステリーがものすごいことになりそうw)、

ヴェルフはヴェルフで、もはや鍛冶職人というよりも、アンチマジックと魔剣で各種魔法を使えてしまう点で、むしろ「魔法使い」と呼んだほうがいいし、

命は、遊撃手というよりも、重力魔法使いのタンクって感じだしw

春姫にいたっては、今回のレフィーナたちとの共闘の経験から学んで、もしかしたら「妖術使い」として開眼するのかもしれない。

とにかく、ヘスティア・ファミリアのポテンシャルが大いに示されたエピソードだった。

というか、要は、ヘスティア・ファミリアが、ロキやフレイヤのファミリアをさしおいて、一番美味しいところをさらっていった!って感じ。

まさか、ヘスティア・ファミリアが、ロキ・ファミリアを噛ませに使う時が来るとは思わなかったw

ともあれ、今や、ベルくんは、フィンからもオッタルからも一目置かれる冒険者になってしまった。これは、この先、フィンにいいように使われてしまうかも?というリリの心配が実現しそうだね。

まぁ、前から気になっていたヘスティア・ファミリアの「格下感」が今回、すっかり払拭されてしまったから。リリの言う通り、なんであれ「突き刺さる」ことのできる特異なファミリア、ってことだよね。
力で押すのではなく、技で返す、というか。
なんか、忍術集団みたいな存在になったんだな、ヘスティア・ファミリアは。
で、忍術といえば、相変わらず「ベル」と聞いただけで調子を崩すリュー・シオンwのヘスティア・ファミリア入り、よろしく!
今回は、カサンドラとダフネがガン無視されていたけど、アイシャも含めて、彼女らがコンバートして、ヘスティア・ファミリア入りするとやっぱり面白いんだけどなぁ。
あー、でも女神ヘスティアが絶対認めないかw

ということで、もうとっととベルくんをランクアップさせようよ!
いや、もう龍まで一刀両断しているのだから、二階級特進のレベル6、決定でしょ!
はやくランクアップさせようよ、ヘスティア・・・

・・・とこんな具合に、外伝12巻といいながら、見開きでヘスティア・ファミリアの勇姿が描かれたページ以降、後半は、完全にヘスティア・ファミリアが場をさらっていった感じだった。

もちろん、これまで外伝に登場した神やファミリアも大集結!って感じだったんだけど、いまいち誰が誰か、わからなくて。
てか、アマゾネス姉妹回とかさすがにもう一回読む気がしないんだよなぁ。
そういう意味では、本編同様、最初のページに、一通り、登場人物紹介があったらもう少し楽しめたかな。

ともあれ、これで外伝はひとまず終わり。
ということで、この先は、本編に集中して、年に3巻くらいのペースでは出してほしいと思うぞ。

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