12巻と感想の順番が逆になったけど、11巻は物語の転機となる巻だった。
それもこれも進級前の休暇に剣花団の面々で実家を巡る旅に出たからだけど、結果としてキンバリーの外の、物語が依拠する魔法世界の現状を描写する巻だった。
まぁ、とにかく、情報量がめちゃくちゃ多いw
キンバリーの外に出ることで、これまで何度か出てきた「魔法産業革命」の実態が描かれていた。
なんていうか、この世界では、魔法使い、って、そもそも「人間」じゃないんだね、厳密には。
「人間」とは別カテゴリーの「超人」とでも言うべき存在。
生物としての質がそもそも異なる。
だからなのだろうけど、魔法使いの総数と人類の総数が相関する、という、一種の「人口法則」まで存在する始末。
魔法使いと人間(普通人)の間にも、一種の生態系が成立している。
で、それだけ人間と魔法使いの間で生物としての質の違いが設定されているのなら、そりゃ、カティのアールト家のように、「魔法使いと普通人との関係」に準じた生体系が、トロールやゴブリンのような亜人種との間で成立していてもおかしくないと推測するはずだよね。
そして、だからこそ、12巻でピートの実家で起こったような、普通人が魔法使いに対して慇懃無礼な態度を徹底させようとするのも理解できる。
要するに、ガンダムSEEDにおける、コーディネーターとナチュラルのような生物種としての違いが横たわっているわけで。
普通人がネアンデルタール人で、魔法使いがホモ・サピエンスのようなものだよね。
進化の過程で分岐した生物種。
もっとも、魔法使いと普通人の間に人口総数の相関法則があるから、魔法使いのほうが能力が高いからといって普通人の口減らしを徹底できるわけでもない。
一応は相互依存を確認して共存関係が保たれる。だからこその生態系。
その結果、亜人種の見え方もこれまでとは変わってくるわけで、それを象徴するように、終盤には、シェラの実母のエルフだけでなく、ケンタウロスやドワーフまでも登場する。
しかも彼らとは普通に交流が可能という事態。
シェラの存在が示すように、魔法使いとエルフの間では生殖も可能。
となると、結構、この世界、なんでもありじゃね?と思ったw
しかし、こんなペースで書いているといつまで経っても終わらないので、ここで気になったことを先に思いついたところから書いておくと、
とにかく、テレサの寿命がオスカー同様、短い、というのには驚いた。
加えて、そもそも彼女が「半霊」的存在であるということも。
でも、上で書いたように、そもそも魔法使いが一種の「超人」なのだから、その存在にも様々なバリエーションがあってもおかしくはない。
でも、そうなると、「半霊」については、リヴァーモアが、まさにファウとの子どものような存在としてすでに、半霊存在のウーファを誕生させていることの意味は大きい。
なによりリヴァーモア自身とウーファがすでにテレサと少なからず縁を築いているので、そうなると、今後、テレサの寿命問題についても、なんとか対処法が見つかるのかもしれない。
あわせて、芋づる式にオスカーの寿命についても。
というか、魂魄融合の背後にあって然るべきの「魂魄学」的なものが今後、見出さされる可能性があるよね。
だって、キンバリーの地下の迷宮は、すでにかつての魔法文明の跡地であることがわかっているし、その喪失された文明から、半霊の扱い方を継承したのがリヴァーモアなのだから、いつか、その古代魔法文明の遺産に手が届くかもしれない。
加えて、その古代魔法文明には、きっと、異界からの知恵が関わっているのだろうし。
要するに、異界ならびに異界の神と、滅びた魔法文明とのあいだで何らかの関係があったのではないかということと、彼らの知恵の中には魂魄学も存在したのではないかということ。
なので、異界とのかかわりや、古代文明とのかかわりを通じて、テレサやオリバーの寿命問題にも何らかの対策が将来、練れるのではないか、ということ。
で、びっくりなのは、そうなると、ここで「異界との関係の構築」にものすごい執着をもつカティが、俄然重要な役割を担うこと。
つまり、異界まわりでカティが、半霊・古代魔法文明まわりでテレサが、将来、オリバーの救命のために重要な役割を果たしそうだ、ということ。
それがこの11巻を読んで最初に思ったことかな。
実際、カティの実家での話も、そんな感じのものだったし。
カティの母親からなじられていたけど、カティが選んだ道ならそれを阻むことなど出来ないという判断をしたオリバーは、実は正解を引き当てているわけで。
もしかすると、カティ母はそうした未来を直感したのかもしれない。
あー、でも、ここから先の感想は、もう11巻の範囲を超えて、この物語全体に関わるものになりそうなので、ちょっと機会を改めようかな。
とにかく、カティとテレサだけでなく、剣花団のみんなは、そう遠くない将来、オリバーの存命のためにそれぞれがものすごく重要な役割を果たしそうだと思った。
今までは、ナナオが、オリバーの運命を握る存在だと思っていたのだけど、それだけじゃない、ということ。
今回の亜人種の紹介を知った後だと、エルフと魔法使いのハーフであるシェラの存在も俄然、大きな意味を持つし。
ガイは、今後、呪いを自らの力にするわけだけど、そもそも呪術師がその能力を最大限に発揮するのは、自らの体に潜ませた呪いを相手に挑ませる一種の自爆技だったりするので俄然この先が心配にある。
リバーシのピートは、今後、まさに賢者の道を歩むのだろうし。
意外にも、リヴァーモアは、半霊の扱いという彼の利害も含めて、思い切り今後、関わってくるだろうし。
異界の神の存在を考えると、ゴッドフレイ先輩なんて、もう名前からしてヤバいじゃんっと思うしw
もうなんかね、世界観もキャラ配置も用意周到にねられたものなんだろうな、って感じで、ちょっとびっくりしてきた。
ということで、物語全体の行く末についてはまた別の機会に。
にしても、上級生編、この先、荒れそうだなぁw
それもこれも進級前の休暇に剣花団の面々で実家を巡る旅に出たからだけど、結果としてキンバリーの外の、物語が依拠する魔法世界の現状を描写する巻だった。
まぁ、とにかく、情報量がめちゃくちゃ多いw
キンバリーの外に出ることで、これまで何度か出てきた「魔法産業革命」の実態が描かれていた。
なんていうか、この世界では、魔法使い、って、そもそも「人間」じゃないんだね、厳密には。
「人間」とは別カテゴリーの「超人」とでも言うべき存在。
生物としての質がそもそも異なる。
だからなのだろうけど、魔法使いの総数と人類の総数が相関する、という、一種の「人口法則」まで存在する始末。
魔法使いと人間(普通人)の間にも、一種の生態系が成立している。
で、それだけ人間と魔法使いの間で生物としての質の違いが設定されているのなら、そりゃ、カティのアールト家のように、「魔法使いと普通人との関係」に準じた生体系が、トロールやゴブリンのような亜人種との間で成立していてもおかしくないと推測するはずだよね。
そして、だからこそ、12巻でピートの実家で起こったような、普通人が魔法使いに対して慇懃無礼な態度を徹底させようとするのも理解できる。
要するに、ガンダムSEEDにおける、コーディネーターとナチュラルのような生物種としての違いが横たわっているわけで。
普通人がネアンデルタール人で、魔法使いがホモ・サピエンスのようなものだよね。
進化の過程で分岐した生物種。
もっとも、魔法使いと普通人の間に人口総数の相関法則があるから、魔法使いのほうが能力が高いからといって普通人の口減らしを徹底できるわけでもない。
一応は相互依存を確認して共存関係が保たれる。だからこその生態系。
その結果、亜人種の見え方もこれまでとは変わってくるわけで、それを象徴するように、終盤には、シェラの実母のエルフだけでなく、ケンタウロスやドワーフまでも登場する。
しかも彼らとは普通に交流が可能という事態。
シェラの存在が示すように、魔法使いとエルフの間では生殖も可能。
となると、結構、この世界、なんでもありじゃね?と思ったw
しかし、こんなペースで書いているといつまで経っても終わらないので、ここで気になったことを先に思いついたところから書いておくと、
とにかく、テレサの寿命がオスカー同様、短い、というのには驚いた。
加えて、そもそも彼女が「半霊」的存在であるということも。
でも、上で書いたように、そもそも魔法使いが一種の「超人」なのだから、その存在にも様々なバリエーションがあってもおかしくはない。
でも、そうなると、「半霊」については、リヴァーモアが、まさにファウとの子どものような存在としてすでに、半霊存在のウーファを誕生させていることの意味は大きい。
なによりリヴァーモア自身とウーファがすでにテレサと少なからず縁を築いているので、そうなると、今後、テレサの寿命問題についても、なんとか対処法が見つかるのかもしれない。
あわせて、芋づる式にオスカーの寿命についても。
というか、魂魄融合の背後にあって然るべきの「魂魄学」的なものが今後、見出さされる可能性があるよね。
だって、キンバリーの地下の迷宮は、すでにかつての魔法文明の跡地であることがわかっているし、その喪失された文明から、半霊の扱い方を継承したのがリヴァーモアなのだから、いつか、その古代魔法文明の遺産に手が届くかもしれない。
加えて、その古代魔法文明には、きっと、異界からの知恵が関わっているのだろうし。
要するに、異界ならびに異界の神と、滅びた魔法文明とのあいだで何らかの関係があったのではないかということと、彼らの知恵の中には魂魄学も存在したのではないかということ。
なので、異界とのかかわりや、古代文明とのかかわりを通じて、テレサやオリバーの寿命問題にも何らかの対策が将来、練れるのではないか、ということ。
で、びっくりなのは、そうなると、ここで「異界との関係の構築」にものすごい執着をもつカティが、俄然重要な役割を担うこと。
つまり、異界まわりでカティが、半霊・古代魔法文明まわりでテレサが、将来、オリバーの救命のために重要な役割を果たしそうだ、ということ。
それがこの11巻を読んで最初に思ったことかな。
実際、カティの実家での話も、そんな感じのものだったし。
カティの母親からなじられていたけど、カティが選んだ道ならそれを阻むことなど出来ないという判断をしたオリバーは、実は正解を引き当てているわけで。
もしかすると、カティ母はそうした未来を直感したのかもしれない。
あー、でも、ここから先の感想は、もう11巻の範囲を超えて、この物語全体に関わるものになりそうなので、ちょっと機会を改めようかな。
とにかく、カティとテレサだけでなく、剣花団のみんなは、そう遠くない将来、オリバーの存命のためにそれぞれがものすごく重要な役割を果たしそうだと思った。
今までは、ナナオが、オリバーの運命を握る存在だと思っていたのだけど、それだけじゃない、ということ。
今回の亜人種の紹介を知った後だと、エルフと魔法使いのハーフであるシェラの存在も俄然、大きな意味を持つし。
ガイは、今後、呪いを自らの力にするわけだけど、そもそも呪術師がその能力を最大限に発揮するのは、自らの体に潜ませた呪いを相手に挑ませる一種の自爆技だったりするので俄然この先が心配にある。
リバーシのピートは、今後、まさに賢者の道を歩むのだろうし。
意外にも、リヴァーモアは、半霊の扱いという彼の利害も含めて、思い切り今後、関わってくるだろうし。
異界の神の存在を考えると、ゴッドフレイ先輩なんて、もう名前からしてヤバいじゃんっと思うしw
もうなんかね、世界観もキャラ配置も用意周到にねられたものなんだろうな、って感じで、ちょっとびっくりしてきた。
ということで、物語全体の行く末についてはまた別の機会に。
にしても、上級生編、この先、荒れそうだなぁw