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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

七つの魔剣が支配する 第12話 『生還率(ポッシビリティー)』 感想

2023-09-23 18:31:35 | 七つの魔剣
ピート救出作戦に向けたあれこれ。

で、結局、ミリガンの監督の下、オリバー、シェラ、ナナオの三人が救出組に。

一方、カティとガイは戦力外通告で居残り組に。

当然といえば当然の切り分けだけど、迷宮に潜ったオリバーたちが実戦を通じて成長する一方で、カティとガイは戦力外となった自分たちが有用になるにはこれからどうすればいいのか、考える機会になる。

そうした忸怩たる思いが後々の成長につながるのだから、シリーズものはやはりいい。

実際、この作品のよく練れているところは、ハリポタを参考にしていることからもわかるけど、キンバリーでの学園生活が7年間あること。

つまり、中高一貫校みたいなものだよね。

その7年間を通じて、それぞれのキャラが成長を経験する、という基本的な構成がある。

しかもそれが剣花団の6人だけでなく、それこそロッシやオルブライト、ステイシーたちまで含めてのもの、というのがいいんだよね。

各人の成長のエピソードは、そのときはお話的には寄り道っぽくなるけど、あとでその経験がちゃんと活きてくる。

この作者はそのあたりの制御がとても上手。

なので、安心して読める。

残念なのは、尺の関係で、どうしてもゴッドフレイたち先輩組の説明が欠けがちになるところ。

まぁ、彼らが活躍するのは、もっと物語が進んでからだから、今の段階では仕方ないのだけどね。

多分、次回が最終回だと思うけど、これ、2期はやるのかな?

原作を最新の12巻まで読んでみた感想では、よく出来たジュブナイルでもあるから、できれば続けて欲しいのだけど、どうなるかなぁ。。。
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